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2011年12月31日 (土)

今年の縮図?(12月31日)

今年を象徴するような大晦日でした。早起きして風のチェックをしたら3m台という穏やかなコンディション。それぢゃ脂の乗ったサバかアジでも釣りに行くべ、と観音崎を目指して出港したトコロ、羽田空港沖あたりからドンドン風が強くなってきた。とりあえずシーバースでシーバスでも狙おうか、とジグを投げてみたら‥‥。

一発目でガツン! スンゴイ手応えだ。根掛かりしたみたいに重く、それでいてノシノシとチカラ強く引く。大物特有の手応えだ。こら80cm級のスズキか? ドラグが出て行くのをだましだまし10分くらい粘る。されど途中から「スズキならもっとイキオイがあるのになぁ」。やっと姿を現したと思ったらデガいエイ!

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アカエイっぽい? アカエイは猛毒針を持つ

ヘンなトコにひっかってるし。こんだけ大きければパワーあるワな。お引き取り願う。続いてシーバス狙うもてんでダメ。それじゃ、と横須賀沖に転戦しようと向かうが、ドンドン波がパワフルになっていく。東京湾は北東風が吹くと逃げ場無し! 釣り場に着いたって釣りになんかならんでしょう。

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天気晴朗なれど波高し

やむを得ず引き返し、海ほたるに向かう。モロに向かい波とあり、ハネるの何の! シートに座っていると腰椎ヘルニアが進行しそうなので立って操船しなければならないほど。フネの丈夫さに感心しきり。やっと辿り着いた海ホタルはサカナ君の気配無し。ここも諦め、北東風でも穏やかな湾奥へ。

何のことはない。戻ってきちゃいました。このあたりで今の時期に出来る釣りと言えば、例のヤツ。ヒマとの勝負になるカレイです。よりによって今年最後の釣りが、一番確率の低いカレイになっちゃいましたがな。考えてみれば今年何回も出漁し、私は一匹も釣れていない。う~ん! 出だしから悪かったのね。

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カレイ狙いは3隻のみ。一人だけ25cmが釣れてました

当然の如く釣れないワな。そもそも釣れると思ってないし。食べ物を持ってこなかったので腹も減った。フネの中を捜してみたら賞味期限が7月4日で切れている柿の種を発見! こいつをポリポリ食べながらヒマな時間を過ごす。タイのラリーと同じく、何だか楽しい。ふっしぎだなぁ~。

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今年は最後までアカンかった

来年はどんな1年になるでしょうか? 皆さん良いお年を!

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厳しい1年(12月30日)

何でうなぎ屋をやっているのか自分自身、全く解らない。強いて理由を挙げるなら「乗りかかったフネだから」。もう一つは生まれたときから育った場所だから、ということになるんだと思う。それ以外、厳しいことばかり。本来ならムダを無くしていけば多少の利益は上がる計算でありました。

しかし! この1年でうなぎの値段が2倍に。一方、売値は15%くらいしか上げられていない。店を手伝い始めた2年前からカンペキなボランティアである。星占いを見ると「いつでも止めればOK」と書いてあります。ただ今の板前さんはとても良い。納得できる味のうなぎを売ることが出来てます。

来年はやむを得ず1050円のランチを休止することにしようかと。店を始めたジイさんも戦後の困窮時はコロッケを売っていたそうな。板前さんと相談した結果、穴子重と焼き鳥重をベーシックモデルにする予定。もはやうなぎは超高級食材になってしまった。多少高くても食べたい、という通人の御用達にします。

考えてみれば11月23日から海に出ていない。お店は今日から1月4日までお休み。ということで明日は風が収まったら気晴らしにフネに乗ろうと思う。一人気ままに東京湾の散歩といきましょう。気が向けば釣り竿を出して太公望。いろんな意味で厳しかった今年だけに、最後の日くらいは好きなことをします。

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2011年12月30日 (金)

最新ガラスコート(12月29日)

しばらく前に「凄いガラスコーティングの液剤が出来そうです」。という話をポリッシュファクトリーの及川さんから聞いていたのだけれど、ついに完成したという。ガラスコーティングには「親水」と「撥水」の二通りある。親水は水分が丸くならず塗装面に伸びていくタイプ。したがって水垢の流れ道などが付きにくい。

撥水は窓ガラスの撥水加工と同じく、水玉になって落ちていく。どちらもガラスコーティングの機能としちゃ同じ。ちなみにリーフのガラスコーティング、親水です。未だに水洗いするだけで新車のようになる。親水なのでしばらく洗わなくても汚れが目立たない。塗装のツヤだって素晴らしい! 大いに気に入ってる。

されど及川さんによれば「日本人は撥水が好きなんです!」。水が掛かると水玉になってシャキ~ンと落ちていくのを喜ぶ、ということ。雨の日に走れば撥水加工した窓ガラスの如く、塗装面の雨滴も水玉になってすっ飛んでいく。プリウスも新車時に撥水タイプを施工した。ホースで水を掛けたらハッキリ解ります。

2年半前の撥水ガラスコーティングだって十分凄かった。屋外駐車にも関わらずプリウスのコンディションはビカビカ。そいつを凌ぐ耐久性と撥水性能を持つというのだから凄い。及川さんから話を聞いていると、おそらく現時点で世界最強のガラスコーティング剤のようだ(パクられることを心配しているとのこと)。

ということで今回撥水加工がメインの施工だったのだけれど、ポリッシュファクトリーの本当の凄さは下の写真で解っていただけるかと。磨きのワザとガラスコーティングの均一性から来るんだと思う。フェンダーの上の膨らみも、Aピラーの付け根も塗装面がほぼ平坦になってます。

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下の写真はクローズアップして撮ったもの。もちろん及川さんにとってみれば「普通」の仕上げです。スペシャルオーダーで鏡面仕上げをオーダーすると、おそらく鏡のようになると思う。ガラスコーティングしてあるため、この状態が長続きするのだからタマらん。普通のワックス掛けじゃ絶対不可能。

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というかクルマの雰囲気まで変わっちゃう。プリウスの塗装が高級車のような塗装になるのだから面白い! 及川さん曰く「トヨタのパールホワイトのクオリティは世界トップ級。素晴らしいですよ」。だからこそ2台続けてパールホワイトのプリウスを選んでいるワケです。確かに良いワな。

「いつもビカビカのクルマに乗っていたい」という人や、私のように「コレという日にはビカビカのクルマに乗りたい。でもワックス掛けは面倒だし、そもそも自分のウデだと納得できる仕上げが出来ない」という人におすすめしておく。洗車コストや下取り査定の上乗せを考えればリーズナブルです。

ポリッシュファクトリーのWebです

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2011年12月29日 (木)

国を信じる(12月28日)

報道ステーションで福島原発の特集をしていた。見終わった感想を述べると「昨日より今日」だと思う。終わったことの評価や反省は誰にだって出来る。ジックリ考えられるし安全な場所にいますから。でもTVメディアや大手新聞は事故時に風向きの情報すら流す意志を全く持っていなかった。

もう一つ。メディアの役割は政府や役人の言うことをそのまま伝えることじゃない。むしろ全て違うと考え、そいつを確認していくことだと思う。されどメディアの上層部を見ると「ホントは国家公務員になりたかった」人が多い。警察が「自転車は本来車道」と言った途端「歩道を走っちゃイケナイ」となってしまう。

もちろんキチンとした内容を取り上げる番組や解説者も居るけれど、残念ながらガス抜きとして取り上げられている感じ。消費増税だって解説者やコメンテーターは「財政削減が先」と言うが、ニュースなどの基調は「増税無しだとやっていけない」。政府や役人の言うことこそ正しいと考えているんだと思う。

どじょうは「原発は冷温停止になった」と言った。多くのメディアはそのまま報じている。でも御用学者以外の専門家を見ると、皆さん「ふざけるな」状態。これまた1~2年して公式の事故報告書など出た途端、カッコつかなくなり「原発事故の真実」などとタイトル付けた反省番組を作るのだろう。

国民だって同じ。「国を信じる」という人の多さに驚くよりあきれる。少し勉強したら、そんなコト絶対考えない。というか国を信じて酷い目に遭った人は、自分の意志なんだから諦めるべきかと。国は絶対責任なんか取ってくれない。好例が警察です。被害届だって自分達の都合で受ける断るか決めるのだ。

ホントに信用できるの、海上保安庁に代表される遭難した時のレスキューくらいでしょ。日本の歴史を見ると、総じて「現場」の方が優秀。その海上保安庁すら「上からの理不尽な通達」があると曇る。地元の勢力争いに巻き込まれている宮古島の海上保安庁の対応はデタラメだったです。

最後の希望は何度も書いてきた通り延命治療を止め「製造業が海外移転を完了する前に財政破綻すること」である。海外に工場を移した後だと、もはや日本に何も残らない。今ならハイパーインフレに伴う為替レートの大幅な見直しにより、日本で生産することのメリットが出てくる。

ということばかり考えていると気分がクサクサしてくるので、釣りに行くかスキーに行くかリーフのオーディオのスピーカーでも変えようかと思う。趣味や文化はこんな時の気分転換にピッタリでございます。しかも仕事が自動車ヒョウロンカだってんだから息抜きの材料にゃ困らないワな。

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2011年12月28日 (水)

86のラリー車(12月27日)

橋下大阪市長の動きは驚くほど早い。「人件費を2割減らす」という公約を守るべく来年4月から交通局や環境局の現場仕事をしている職員の給与を民間並に引き下げるという。ちなみにめっちゃ高いことで知られる大阪市バス運転手の平均給与は739万円で、民間平均の544万円より3割程度高いそうな。

橋下さんの早さにも感心するが、80人のバス運転手が割り増し退職金制度を使う希望退職(45歳以上)に応じたということにも驚く。今ならたくさん貰える、という勘定なんだろう。給与の高いベテランは高い手切れ金を払っても長い目で見れば得。そもそも民間より高いこと事態おかしい。

大阪市が人件費の2割カットが出来るなら、国だって出来る。消費税率上げより、まず人件費カット。なのにドジョウ君ときたら消費増税しか考えていないようだ。心ある民主党議員は1時間でも早くドロ舟から飛び降りた方がいい。こうなると、またぞろ小沢さん動くか? 石原都知事は「オリンピックのため外環道を造る」。あらあら。

石原都知事は良いこと半分。オタンコ半分なので都民を惑わす。功績、ありますから。おそらく副知事の猪瀬さんがブレーンから外れたらオタンコ度90%になると思う。基本的に旧体制のジジイだ。八ッ場ダムも造れと言ってるし。石原さんは退陣願い、猪瀬さんに残ってもらったらいい。

夜、ニュースは民主党のお笑いを。他局は芸人さんのお笑い番組しかやっていなかったのでケーブルTVをザッピングしたらチャンネル『NECO』で大井タコ史センセが走りの監修をしたという『SS』(エスエス)という映画を流していた。そういや2008年にWRCジャパンに出た時、ナナメ前が哀川翔さん。

監督がラリーを何も解っていないようだし、哀川さんもラリーに出場し始めるのは映画の後。予算の無さも伺え、まぁ言うべきことはない。大井タコ史センセのイメージを落としたのみ? 良かったの、ハチロクのラリー車が走っているシーン。やっぱしFRのラリー車って楽しそう。いいね!

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2011年12月27日 (火)

木原さんの作品(12月26日)

コ・ドラの木原さんは優秀なデザイナーなのでマンガも上手でございます。タイの厳しいラリーを描きましたよ、と送って来てくれたので早速ご紹介します。クルマの解説、マトを得ていて感心しきり。

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確かに厳しいラリーは懲りたけれど、キングスカップは欲しい。時間があったら私のインプレッサを持って行ってたのに、と思うけれど、今年のような状況じゃなければ出なかった。いろんな意味で「定め」だったのかもしれません。いずれにしろ悔しいですワな。

昨年の木原さんの作品です

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2011年12月26日 (月)

不治の病(12月25日)

治る見込みのある病気なら、どんなに辛い治療でも受ける。されど治らないのであれば、最後は穏やかに過ごしたい。今の我が国はそんな状況だと思う。消費税を10%にしても、言うだけ番長前原君の言う通り15%にしても、とうてい追いつかないくらい病状は進行してます。だったら痛みを止めるだけの治療で十分でしょ。

乗ってる飛行機が落ちることや、隕石が地球に激突すると解っているようなもの。ただし飲めや歌えや、みたいなコトをしろと言ってるんじゃない。何より日本が無くなるワケじゃないのだ。次の国のあり方を真剣に論じながら沈めばいいかと。当然ながら今の体制に居る人達は全て引退願う。フランス革命のようギロチンは望まぬ。

困ったことに「何も考えない」という人達も少なくない。こういった方々は次の世代でも流されていくだけ。運が良ければ引っかかるし、運悪ければ淘汰されるのみ。「あまり熱心に生きたくない」という人はどうしたらいいか? こら簡単。日本の中にブータンのような「心の幸せ」を追求するシステムを作れば良い。

長崎の出島は、そこだけ海外の文化や文明を入れた。このコンセプト日本の半分か、3分の1か3分の2か解らないけれど、導入するのも面白いと思う。国の半分を鎖国するワケです。収入が少なくても暮らせる環境を作る、と言い換えてもよい。実際、ガンガン働きたい人と、そこまで頑張りたくない人が居る。

今は皆同じ水準にしようとするから無理があるんだと思う。とはいえ1級国民と2級国民を分けろ、と言ってるんじゃない。だからこそ精神の幸せなのだ。というくらいの大きな改革をしないと我が国はコントロール出来ません。30歳前後の団塊ジュニアの人口は莫大。ここに精神の幸せをもたらせない限りダメでしょう。

フリーターの団塊ジュニアが独身のまま40歳代になったことを考えると相当シビア。というか、40歳代のフリーターは今の社会システムだと結婚出来まい。この人達が70歳代になった時の悲惨さときたら、想像するだに恐ろしいっす。きっとそういうことを考えられないからフリーターをやってられるんでしょうけど。

いや、30歳代も半ばを過ぎたフリーター達は、そろそろ「マズイかも」という認識を持ち始めていると思う。やはり20歳代前半でそういった自覚を持たないと間に合わない。30歳代半ばのフリーターを正規雇用するようなシステムなんか我が国にありませんから。表で取り上げられることのない最大の課題です。

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2011年12月25日 (日)

Xマスイブだって(12月24日)

毎日民主党が大笑いさせてくれる。安住財務相曰く「国債依存はそろそろ限界になってきた。増税が必要だ」。をいをい。あんたもかぃ! 正常なオツムの持ち主なら「予算を削減しなければなりません」でしょ。みなし公務員まで含めた年間の人件費60兆円の10%を削減するだけで6兆円も浮くってのに。

一般企業だと「経費が増えてきたので売り上げを伸ばす」。それが簡単に出来れば苦労ないワな。私らの仕事で言えば「原稿料上げて」と頼んだら「一昨日来い!」と一蹴されることだろう。うなぎ屋で値上げするとお客さんが「高いから喰わない」でオシマイ。本当に増税なんてオロかな手段を選ぶつもりか?

民主党の中島という議員が「マニフェストと違うから離党する」。これでしょ。この議員、次は維新の会から出馬すれば当選間違い無し! 民主党に限らず”志”のある議員は離党し、維新の会に入ればいい。次の選挙で票を投じるなら、こういった人しかないです。若手頑張れ! 応援するぞ~。

年末になって福島原発の状況を取り上げたTV番組が増えてきた。思うことは一つ。もし原発を続けるなら、事故の時に死ぬのを承知で現場に人を派遣できる覚悟が必要、ということ。それが出来ないなら原発など維持できまい。少なくとも民主党はそこまでの覚悟を持っていなかった。

ちなみに自衛隊が本来の任務で出動する時は死を賭す。命令者も自衛隊員も死は仕事の中に含まれてます。今後原発関係の仕事をするなら、同じ覚悟を持って欲しい。原発を推進する為政者は、自分が飛び込む覚悟を持つべし。ドナーカードと同じく、事故時の決死隊に名を連ねるシステムを作ったらいい。

世の中クリスマスながら、ジジイになると縁遠くなってしまう。今日なんかバイト君がインフエルエンザで突如お休みになったため、朝からうなぎ屋。お昼くらいまではお客さんも多かったものの、夕方になってパッタリ。そらそうだ。クリスマスといえばうなぎ、ぢゃないワな。驚くほどトリが売れている。唐揚げ屋さんまで行列中。

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2011年12月24日 (土)

ハンタイのサンセイ(12月23日)

民主党がバカボンのパパになってしまった。名文句である「反対の賛成なのだ」でございます。八ッ場ダムの建設について「反対だが容認」だって。久々に大笑いしちゃいましたがな。赤塚不二夫さんの許可を得たのか? 前回の選挙、民主党に投じたのだから私だって超オタンコでありますな。

自民党もどうしようもなかったけれど、今の民主党は最悪の時の自民党のさらに下を飛んでいる。というか「反対だが容認」って日本語ヘンでしょ。社会党が与党になった時の自衛隊について同じような態度だったものの、こら仕方ない。でも今の民主党は決定権がある。反対なら反対で押し通せるハズ。

ちなみにダム作りは最大野党である自民党も与党だった時に決めたことだからダンマリを決め込むしかあるまい。日本の場合、民間は優秀。だから国は潰れないです。でもこんな状況だとスタコラ海外に逃げるしかないっしょ。ホンダは中国で生産するフィットをカナダで販売することを決めたそうな。

地力のある製造業がドンドン海外に出て行く。残るのはダム作り継続決まってバンザイするようなアンポンタンばかり。心ある若手のキャリアは、自分たちの将来のためにもプランBを練り始めた方がいい。政治のデタラメぶりについちゃ人を変えれば収束するけれど、一度逃げ出した製造業はなかなか帰ってきません。

ダムを新設する予算があるなら、流れ込む土砂でどんどん埋まっていく既存のダムの浚渫などに使ったらいい。河川によっちゃ25年でダムとしての機能を失うほど土砂が流入するそうな。次の世代の日本は政府機能を最小限とした、民間企業主体の国家になるだろう。50年くらい持つと考えます。

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2011年12月23日 (金)

堪え忍ぶ(12月22日)

八ッ場ダムの騒ぎを見てると、今の日本が抱える問題の縮図である。そもそも地元の住民は反対していた。というかダムなんか出来ても全くメリット無いですから。そこに利権を求める土建屋と政治家(国会議員はゼネコンから。地元議員は地元業者)、自分の天下り先を確保しようとする役人が強引に乗り込む。

ダムを造る理由なんか役人と政治家が組めば簡単に作れます。ヒ素を含む水の危険性だってゴマかせるし、水利上の問題なくたって数字をデッチ上げれば通ってしまう。こうやってデタラメな税金の使い方をしてきたのだった。民主党のマニフェストのTOPは「ムダ遣い&利権の構造を止める!」ということでしたね。

しかし! 気がつけば「ダム建設は地元住民の希望」にすり替わっており、群馬県知事や地元首長の悲願という位置づけである。10年先は無いようなジジイ達の拍手と万歳で迎入れられた民主党の国交相(建設省出身)を見て、この人達は次の世代のことなんか全く考えてないのね、と思った。

客観的に考えると、ダムが完成する前に国家財政が持つまい。日々の暮らしをズタズタにされた川原湯温泉の人達は放置される。国民の多くは「貴方たちが望んだこと」だと思っているからだ。何から何までデタラメな話です。海外なら「辛抱ならん!」と爆発する人がいるけれど、日本人はそのまま泣き寝入り。

あんな知事を選んだ群馬県民は何だ! と思うかも知れないが、石原都知事も「ダムを作れ!」と強硬に言ってるから私ら東京都民もダメだ。つまり国がこうなったのは政治家や土建屋や役人のせいじゃなく、私らだということ。したがってハズレくじを引いたら命を賭して抵抗するか、スタコラ逃げるしかない。

私ならあっさり後者を選ぶ。命を賭しても他の人は付いてきませんから。橋下大阪市長のニュースを見ると必ずSPが睨みを利かせている。「凄いことをやっている」ということです。ダム工事再開でバンザイしてるジジイ共は自分のサイフしか考えていない。この落差こそ御日本が抱える問題かと。

ただ機が熟せば、橋下さんのような人材は多数出てくるだろう。私だって全日本安請け合い組合に属す。きっと出来るコトだってあると考えます。それまで辛抱あるのみ。頭に来てもガマンガマン。とりあえず目下の難題であるうなぎの超高騰をどうやって凌ぐか考えなくちゃなりまへんがな。

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2011年12月22日 (木)

うなぎ高騰(12月21日)

星占いとおみくじが好きだ。当たる当たらないより、人生の教示を得られから。でも一つだけ「こら当たってるなぁ~」とシミジミ感じる星占いがある。『ジョナサン・ケイナー』という人で、実際、世界中の人が毎日/毎週見ているそうな(私は毎週)。例えば今週の内容は以下の通り。

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あなたは生まれついての問題解決者です。あなたは朝食として「問題」を食べます。でも、それだけではお昼まで持たないので、午前中に「危機」を探して、それをお昼前にお茶とともにいただきます。昼食時には作り立ての「災難」に舌鼓を打ちます。そして夕食時に「大惨事」をお腹におさめたら、あなたはご満悦になります。

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牡羊座の占いなので全人口の12分の1の人が同じだとなれば全然そんなことないと思いますけど、私に限って言えば図星が多い。別にトラブルや課題を欲しているのでなく、捜しているのでもないけれど、次々に問題が出てきちゃう。落ち着いた日々などありまへんがな。

一難去ってまた一難、と言うけれど、うなぎギョウカイは一難にやっつけられているウチ、次の一難がやってくる感じ。またぞろ値上がりである。他のうなぎ屋はやって行けるのだろうか? 売値は上げられず、かといってこれ以上小さくしたらお客さんなんか居なくなっちゃうと思う。うなぎなんか食べなくても生きていけますから。

昨日の日記で「物価を下げるべし!」と書いたのに、自分のトコロが値上げしなければやっていけない状態になろうってんだから悪い冗談だ。ムスコに「コケるから気をつけろ!」と説教した直後に裏返っているようなモン。稚魚が全く捕れないというのだから始末悪い。来年の夏に売るうなぎなんかあるのだろうか?

身体のコンディションの件、昨日アメリカ在住の方からコメント頂きました。やっぱりバランスボールって良いんですね。ただ家の中でやるの、気合いが入りません。だからみんなジムに行くんだと思います。ジムに行くと「やるど~!」気分になるから不思議。教えて貰った内容、試してみます。

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2011年12月21日 (水)

輸入物価高い(12月20日)

トシを取ると身体中の筋肉のバランスが崩れ、さらに関節や骨を繋ぐブッシュ類もヘタッてくる。私の場合、座った状態から立ち上がると、2~3歩は腰が伸びず。よって猿のような姿勢で歩き出さねばならぬ。加えて歩き方もおかしい。というか、歩いていて違和感あります。いろんな関節痛くなるし。

今までこれらの不具合をマッサージで対応しようとしてきたのだけれど、根本的に無理だということがやっと解った。その時は気持ちよいし、終わって2~3時間くらい楽になるのだけれど、寝ちゃったらオシマイ。まぁ気分転換だと思えばいいですワな。ということでマッサージは全く否定しません。

でも整体ってじぇんじぇん違う。1ヶ月半ぶりくらいに川口の『からだげんき』に行ったら、もはや歩き方からして違う。以前も野村君に「酷い歩き方をしてますね~」と言われたけれど、帰り道にハッキリ解る。つま先の方向からして違ってるから面白い。座った状態から歩き出しても一歩目からニンゲンの状態。タイしたモンだ。

ただ残念ながら最大で1週間くらいしか継続しない。やはり生活習慣なんだろう。野村君に「1年間持つようにならないの?」と聞いたら、即座に「無理です」。厳しくなったら治してもらう、という方法しかないのね。ちなみに先日CTを撮って貰ったら若干の腰椎ヘルニアがあるとのこと。やがて背開き手術か。

物資不足になってきたのでコストコへ。大幅な円高なので物価が安くなっているかと言えば、そんなこと無い。ワインなんかもっと安くなっていいでしょう。海外から持ってきてるモノは20%以上の値下げ余地有り。おそらく莫大な利益を上げている人達がいるんだと思う。で、儲けている人は黙ってる。

国が行うべきコトは円安に持って行くか、国内の物価を下げて競争力を持たせるか、でしょう。前者なら100兆円くらい現金を刷って国民に配る。1人あたり100万円。これやれば円の価値が下がるため簡単に円安となります。でなければ全ての人件費や物価を20%引き下げる。

すると1ドル=80円でも十分ペイ出来るようになるだろう。されど今や超中途半端。そんな政府に全てを任せているんだから自業自得か。大阪の橋下さんのような政治家がドンドン出てこないとダメ。国民もそれを望み始めているような気がする。そろそろ機が熟し始めているか?

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2011年12月20日 (火)

時代は動く(12月19日)

タイのラリーでどうしても理解できないことがあった。最後の1ループだけ速かったことである。SS11と14は同じ。SS12と15も同じ。すなわち同じコースを2度づつ走ったのだけれど、いずれも大幅にタイムアップしているのだった。SS14に付いて言えば、木原コ・ドラの「2速ホールド」効果だと思う。

されど2速をほとんど使わない舗装ステージのSS12/15も9分37秒から9分11秒へと大幅に短縮されてます。舗装なのでノッキング音が聞こえるため、そいつを探りながらアクセル踏んでいる。ということはノッキングしにくかった、ということ。先ほど木原さんから届いたメールを見たら最高速が書いてあった。

SS11:111km
SS12:162km
SS13:160km

SS14: 115km
SS15: 180km
SS16: 167km

やはり最後だけ速い。時にノッキング音を確認しながら走ったSS15で顕著。SS13終わったサービスで何かしたか? ジツはモーターレブを入れたのだった。それまで借りたクルマだということから、オイルもそのまま。されど徐々にエンジンの異音が大きくなっており、走りきれるか不安になり始める。

どうせ壊れるなら少しでも良い手段を、ということで最後の最後になってモーターレブを入れることに。オイルに直接ノッキングを抑える機能があるとは思えない。ただゴール後もSS13終了時点とエンジンから出る異音のレベルは変わらず。こんなことならもう少し早い時点で入れておけば良かった、と思った次第。

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こんな性格なので自分が推奨しているモノに対しては確証が欲しいといつも考えている。昨年エンジンをオーバーホールせずに1シーズン戦ったことを合わせ、さらに自信が持てました。間違いなく効果が期待できるオイル添加剤だと思う。プリウスから競技車両に至まで、オイルが持つ効果を補強してくれる。

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2011年12月19日 (月)

86vsBRZ(12月18日)

知り合いの編集部員曰く「トヨタ86のスバルバージョンであるBRZに試乗した国沢さんの同業者が宣伝部主催だったので詳しく書かないけれどトヨタ86の方が良かったと言ってるそうです」。これを聞いていろいろ考えさせられます。いずれにしろ読者からは「なんだよ!」と思われちゃうだろうな。私ならそういう表現にならない。

先日来、何回か読者の方と宴席を開いた。私のレポートを驚くほど高く評価していただいていることに責任の大きさをヒシヒシと感じる。初代GSを買った読者の方も、私の「標準サスの方が良い」という評価を読んで電制サスを止めたという。当初絶賛だった電制の足はその後、批判の対象になる。

やはりクルマの評価は、例え間違っていたとしても自分に正直でありたいと思う。ちなみにトヨタ86とBRZの件、私からすればどうでもいい。自分のモノにしたなら足回りは交換しますから。足を変えないような人であれば、いずれも大きな不満無いと考える。使い切れない性能を持ってます。

初代AE86は土屋圭市さんとしげの秀一さんの影響力でトレノが人気になった。トヨタ86とBRZも、案外そんな展開になると思っている。果たしてどちらのメーカーが流れを掴むだろうか。私はソッチの方が興味あります。この勝負、財力じゃない。宣伝や広報の戦略で決まると思う。トヨタとスバルのセンス、どちらが上か?

今のトコロ直球勝負してるのがトヨタ。絡め手のスバルといったイメージ。私としちゃスバルにこそ正々堂々と直球勝負をして欲しいのだけれど‥‥。ここ数年でスバルのイメージはガラリと変わった。読者の中にもスバルファンを止めたという人がザックザクいます。スバル自身、評価の変化に気づかないのが不思議でならない。

サンバーのラストオーダーは東京スバルなどが日曜日。その他も本日になるらしい。そういったインフォメーションがメディアに流れて来ないと言うことも、以前のスバルなら考えられないこと。買えなかったファンは早いうちにコンディションの良い中古車を探すこと。二度と出てこない名車だと思う。

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2011年12月18日 (日)

スイスポ(12月17日)

ダイハツは妙にトヨタを意識した結果、クルマ好きにとっちゃの向こう岸へ行っちゃった感があるのに対し、スズキの場合、随所に熱さを残す。先日のメガWebでのイベントの時だってスズキは今年のモトGPのワークスマシンを持ち込んだだけでなく、タイヤウォーマーまで用意。

乗り手も凄かった! 開発を担当している青木宣篤さんがホンモノのレーシングスタートを見せてくれたのだった。4輪のレーシングカー達はラリー車を除きタイヤを暖めるのが精一杯。バリバリのモトGPが単独でレーシングスタートをするシーンを見たの、私も初めて。音も迫力も格別でございます。エーもん見た!

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そもそも黄色を残したのがエラい

新型スイフトスポーツだって気合い十分。騒音規制のおかげでエンジンこそ地味な存在になってしまったけれど、走りのレベルたるやトヨタ86に匹敵するくらい頑張っている。サーキット走行会レベルならブレーキパッドを交換するくらいで存分に楽しめることだろう。200馬力のエンジンにすりゃホンモノのFFスポーツだ。

スズキがスイフトスポーツで『R2』の競技車両でも作ろうモノなら大いに欲しくなっちゃいそう。街乗り用として使っても楽しいと思う。R2みたいなモデルこそ現在のスポーツカーだと考えます。トヨタ86改でもいいですけど‥‥。クルマに飽きてきた人達にぜひともおすすめしたい。

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スイスポのチーフエンジニアの竹内さん

バイクと言えばホンダの新しい2気筒700ccエンジンを搭載する『インテグラ700』に試乗しました。同じエンジンを搭載する『NC700X』(常識を破る価格らしい。60万円台か?)は私の次期バイク候補。日本車じゃ珍しく2人乗りでロングツーリング出来る。大いに気になっていた次第。

サーキット試乗なれど止まりそうなVFR1200と一緒だったためツーリングペースだったのが残念っす。低回転域からキッチリとトルクが出ており、巡航速度域での振動も気にならず。それでいて低燃費なんだというから嬉しい。これでクルーズコントロールが付いてたら正しくロングツアラーになります。

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2011年12月17日 (土)

エボ6の詳報(12月16日)

帰国後、ありがたいことに取材や原稿がたくさんあったため、TOPを更新できませんでした。コースアウトすることなく本日の夕方、全て終了。ラリーのためジム通いしていたおかげか、何とか体力だけで乗り切れた感じ。帰宅すると小沢さんからラリー車の所見についてメールが届いていた。

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ランサーエボ6の所見で、気が付いた点をお伝えします。

・フロントロアアーム左右2~3ミリ後ろに下がっておりました。おそらくこの原因はクロスメンバーの曲りが原因であると思われます。

・フロント周りのボールジョイントにつきましては、ほぼ全てにおいて不具合が見られました。

・タイロットにつきましては、左右とも弓なりの状態でした。調整するたびにほぼ2度ほどプラスマイナスになりました。

・ドライブシャフトは油漏れし、曲り、4本ともいつ折れてもおかしくない状態でした。

・フロント右ハブとリア左ハブは不具合とハブの曲りがひどい状態でした。

・駆動系に関しましては、フロントLSDがイニシャル5~6キロ程度でした。センターデフは駆動が掛かっていない状態でした。

・リアデフにはLSDは入っておらず、ノーマルの状態でした。

・ブレーキに関しましては、フロントの右、リアの右後ろが固着しておりました。

・サイドブレーキのライニングは1ミリ程度しかありませんでした。ラリー中、もう少し効かせられないということでしたが、不可能でした。

・タイミングベルトは、ピンホールが空いた状態であまり良い状態ではありませんでした。いつ切れてもおかしくない状態でした。

・スパークプラグは10番が入っておりました(通常は8番くらいがベストです。)

・ミッションのジョイント部分は、全体的に油漏れがあり、リアデフに関しましても同じ状態でした。

・ラックのブーツは装着されておりませんでした。

・私も今までいろいろな車両に携わってきましたが、この車両のショックアブソーバーにつきましては、どうしても理解できません。

他にも気づいた点は沢山ありますが、書ききれませんのでこのくらいにしておきます。

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ここまでくると笑うのみ。おそらく転倒によるダメージを修復し、次のラリーに使うか、誰かにレンタルするか、売却するんだと思う。その際「最後の二つのSSのタイムを引き合いに出し、戦闘能力は高いといった評価を下すんでしょうね」。もちろんタイ人に悪意など存在しない。心から速いと思っているのだ。

ただし間違いなく壊れる寸前の状態。というか、いつ壊れてもおかしくなかった。ラリー中、ブレーキはイッキに踏まずジンワリと。大きなギャップを避け、さらにいつ何が壊れても対応出来るよう、マージンを残してましたから。このままの状態でラリーに出れば100%壊れるに違いない。

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ちなみに修理代は「見積もりを取ってから」と提案されたけれど、1秒でも早く忘れたいので、その場決済を希望した。石井さんやイテポンさんは「3万バーツで十分でしょう」(タイの貨幣感覚だと日本円の30万円相当)。ウドンサックさんは「9万バーツ欲しい」。これには皆から「そんなに掛からないでしょう」。

結局中間を取って6万バーツになった。タイの貨幣感覚で60万円。実質的な為替レートだと15万6千円。まぁそんなモンでしょう。その場で支払う。今回は急遽出場することになったこともあり、日本側で準備できたのはタイヤとブレーキパッドのみ。いろんな意味で修行の連続になりましたね。

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2011年12月16日 (金)

15日までの動き

12日(月) 昼までラリーのヘッドォーターがあるサラブリのホテルにて原稿書き。小沢さんと植草君の3人でバンコクへ。15時に到着。遅いお昼を食べ、以前から試してみたいと思っていた男の施術師がいるタイマッサージ屋さん。2時間200バーツと安いものの、何と延々2時間に渡りパワープレー。

強いの何の! 加えてコブラツイストかけらたり、エビぞりさせられたり、ひぃひぃ言いっぱなし。こらストレッチでなくプロレスだ。数限りなくタップしちゃいました。終了後も身体中イタイ。懲りました。もう二度と行くまい。夕方から夜の便で帰国する小沢さんとビール飲んでお別れ会。

13日(火) 何かあった時の予備日。順当に終わったので終日原稿書きをする。昼に部屋掃除をしたいというので、今日は日本人駐在員の奥様御用達のマッサージ屋さんに行く。1時間350バーツ(900円)。シオで足を洗ってくれるなど高給。ただ強さ的に中途半端。これじゃ満足できぬ。

そこで午後の仕事が終了後、平均的なマッサージに行く。1時間200バーツ。こいつがちょうど良かった。ただ以前のようにタイマッサージを嬉しく感じる身体じゃなくなっている。やっぱし10回のタイマッサージより川口の「からだ元気」だ。このところ忙しくて全く行けてなかった。帰ったら行くど~。

14日(水) 8時30分の中華航空に乗り3時間5分のフライトで台北へ。1時間のトランジットで成田行き。250kmの追い風に乗り2時間25分のフライトタイム。速い! 機内でバリバリ原稿書き。成田に着いたら寒いの何の! 気温6度だって。タイの最高気温は31度。急いで帰って原稿書き。

15日(木) 6時に起き箱根で行われているスイフトスポーツの試乗会。良い仕上がりに驚く。マニュアルとCVTに駆け足で試乗し、すぐ原稿書き。12月24日売り号のCT誌で御覧頂けます。急いで帰ってさらに原稿書き。WebのTOPはお休みさせていただきました。アップは17日の午前中に。

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2011年12月15日 (木)

タイ終わり(その5)

同じラリーに出場していたムスコはどうなったか? ヤツにとっちゃ4年ぶりである。ペースノートの作り方もウロ覚えだったろう。ちなみにコ・ドラはイテポンさん。昨年のチャンピオンだからして、今やタイNo1のコ・ドラだと評価されているそうな。アジアンラリーじゃ青木拓磨選手の隣に乗ってます。

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4年前のラリーのコ・ドラもイテポンさん

シェイクダウンの前に「お前は久々のラリーなんだから無理すんな。シェイクダウンで壊そうモノなら競技する資格無し! 特に終盤の左コーナーの内側に乗ったら一発でコケるからな」と説教してやった。その10分後にコケてるオタンコがいるんだからシクシクだ。ただ転倒を間近に見て「オレはコケない」と思った?

ちなみにヤツは自分が乗るラリー車をシェイクダウン会場で始めて見た。例によって遅れて届いたのだ。この時点で判明したのが「おおぅ! ラリー車じゃなかったのね!」。レース仕様車にアンダーガードを組んだだけ、という恐ろしいスペック。車高低く、足もガッチガチに硬い。

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小沢さん曰く「リアなんかストロークしてないね」

しかし! 意外や意外! ラリーが始まってみたらSS1でFFクラストップと3秒差の3位! エンジンは全て200馬力程度。ライバルの車重が1トン少々しかないことを考えれば上出来だ(シビックは1190kg)。荒れた路面ではハネて何度もコースアウトしそうになったというけれど、初日を走りきってしまった。

最終SSでTOPを走っていた旧型シビックがコースから転落。クラス2位だって(FFクラスは初日がタイ選手権4戦。2日目5戦)。2日目もリタイアしたチームが再出走する中、トラブル無しにフィニッシュ。3位となった。ラリーの出場回数からすれば誉めてやれる成績である。ワタシより他の人達から誉められてましたけど。

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これからはラリーも2輪駆動

ムスコのサービスをやってくれたのは加納さんという在タイの日本人なのだけれど、とても良く面倒を見てくれた。こういう人と長く付き合ったらいい。今回のラリーのSS距離は218km。北海道を除く全日本ラリーなら3~4戦分に相当する。いい経験になったと思う。来シーズンは日本でラリーに出てみなさい。

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中央が加納さん

ということでタイのラリーは無事終了しました。今回一つだけ「そうだったのね」と理解出来たことがある。第二次世界大戦中、日本軍は様々な場所で物資補給なく戦った。戦記を見ると明確に二つに分かれます。最も多いのが、物資無く戦わされたことに対する不満。こらもう今回の経験をしなくたって理解できること。

けれど稀に「苦境を語りつつも、オレ達は頑張った」という戦記に出会うのだ。物資不足の中で様々な工夫をこらし、終戦まで戦っている(もちろん途中で戦死された方の方が多いだろう)。こういった人達の戦記は「大変だったでしょう」と慰められるより「よく頑張った!」と言って欲しいと書いてある。100%理解できる。

不思議なことにベストを尽くせば達成感みたいなものが湧きだしてくる。私自身、そういった感覚を持てたことが不思議だった。同じ意志を持った仲間と一緒なら一層頑張れます。ラリー終わってタイの田舎を出発する際、なぜか「さ~ら~ばラバウルよ。また来るまぁでぇは~」という『ラバウル小唄』を口ずさんでました。

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2011年12月14日 (水)

予想出来なかった結末(その4)

小沢整備班長も国沢搭乗員も戦っているが、木原搭乗員だって同じ! 普通ならペースノートを読むだけで精一杯だ。加えて木原さんクラスになると、直線が長ければコーナーまでのカウントダウンを正確に行ってくれる。しかし! 今回はスピードメーターからの信号が入ってこない。速度計とナビ計器、動かないのだ。

そこで急遽ガーミン製PNDのGPSの機能の一つである距離計を使ってカウントダウンしているのだけれど、左右だけでなく上下に激しく揺れる車内で小さいGPSの液晶画面を操作しなければならないハメに。それだけで一杯一杯だろう。なのに今日から新たな仕事が加わった。右手使って2速ギアの保持です。

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木原さん激闘中

昨晩の打ち合わせの際「やってみましょうか」というのでお願いした次第。100個以上のタイトコーナー全て2速ギアというSS11の後半で試したところ、予想以上にウマく行く! 木原さんが2速を保持してくれていれば、私はサイドブレーキ引いてコーナーに飛び込んでいけます。成果はハッキリとタイムに出た。

終盤試したSS11はTOPから1分12秒も離された。なのに同じコースを走るSS14じゃ40秒差に縮まったから笑える。木原さんが32秒稼いだワケ。というか普通なら2速を保持しなくていい。これでアブガスでアンチラグ付いて、しかも4WDだったら‥‥。いかんいかん。そんなこと考えても良い方向にはなりません。

サービスに戻るとさらなる衝撃が待っていた。今回のランエボは『プロフレックス』という120万円以上するショックアブソーバー付きということだった。小沢さんがリザーバータンクに触ってみたところ、本来ならチンチンに熱くなっているのに人肌だという。機能してない。小沢さん、目を丸くして驚いていた。だからハネるのね。

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そもそも車高が左右で違ってきてしまっている

何から何までシビれる。それでもラリーは続く。搭乗員は今や「どっからでもこい!」になってる。舗装が12kmくらい混ざっているSS15なんかノッキングを感知すべく全身これ耳になってジンワリとアクセル踏んでいく。そしたらTOPの2秒遅れだって! ホントかね? 満身創痍の愛機が頼もしい。

●SS15(15.00km)
1位 No.3グリーン選手      9分09秒
2位 No.1ウィッタヤ選手     9分11秒
2位 No.2国沢選手        9分11秒
4位 No.5のタイ人ドライバー  10分20秒

そして最後のSS。ウィッタヤ選手は7分6秒と最後までアタックしている(同じコースを使うSS13のTOPはグリーンさんで7分14秒)。グリーンさんだってタイムアップ。そして我がミツビシも搭乗員の気持ちに応えてくれたんだろう。壊れずゴール! オマケに望外の速さ! どうなってるんだ?

●SS16(10.76km)
1位 No.1ウィッタヤ選手    7分06秒
2位 No.3グリーン選手     7分13秒
3位 No.2国沢選手       7分16秒
4位 No.5のタイ人ドライバー  7分51秒

辛くもフィニッシュ! いやいや信じられません。いろんな人から「よく走りきった!」と言われる。誰も完走できると考えていなかったらしい。搭乗員だってそう考えてましたから。たくさんのラリーを見てきているマリー・ブラウンさんやシモ・ランピネンさんからまで「ラリーの面白さを思い出したよ!」。

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ナビ計器の覆いは紙製

こうなるとみんなから「けっこう良いクルマだったんじゃないの?」となるのが常。小沢さんにだけは乗って貰いクルマのコンディションを知って欲しかった。これこそ何とか完走したかった最大の理由だったりして。壊れちゃったら乗れないのですから。どうだったか。降りて来るなり「もうダメ。どこが壊れてもおかしくない状態」。

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ミラーは手鏡

どうやら全て紙一重で持っている状況らしい。足回りは全てガタが出ており、サスペンションも抜けている状態。「よく帰ってこられたモンです。最初から航空燃料使ってハイペースで走ったら持たなかったかもしれませんね。こんなラリーは2度としなくないけれど、とっても楽しかったです」。小沢さんにそう言って貰えば本望です。

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イタズラ好きの神様が今回のラリー修行を支えてくれたくさんの人の気持ちに応えてくれたのかもしれません。

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2011年12月13日 (火)

ターマックは大好物(その3)

私はターマック(舗装)が大好物だ。今回のラリー、キングスカップでは初めてのターマックステージがある。1日目は長い25km×3本なのでトータル75km。。2日目も実質的に12kmくらいのターマックを含む15kmステージ2本といった具合。タイに来る前はこの5本をブッチギるつもりだった。

なんたってデビューラリーの日本アルペンラリーは始めて作ったペースノートだったのに、SS2でグループNの3位。加えて今回コーナリングスピードが遅いグラベルタイヤを使う。芸術的かつクレバーに走らなければ絶対タイムなんか出ない。実際、1日目の1本目はグリーンさんの28秒差。平均速度で2,75km/h遅れ。

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ターマック大好き!          (写真 木村さん)

一方、クルマの差ときたら超デカイ。なんたってノッキング音を探りながらアクセル踏んでる状態。少しアクセルを踏んだ2回目はエンジン壊れるまで相当良かったと思う。3回目なんか「次にトラブル出たらオシマイ」の状況でタイムアップし、TOPに平均速度2km/h差の20秒遅れでございました。

確かに高速ステージのため150km/h以上の高速コーナーが多く、それでいて滑りやすい中速コーナーもあるというトリッキーなコース。本日行われた3つのターマックステージで3台がコースアウトするなどしてリタイア。ムスコも「怖かった」。ぜひともこのSSを全開で走りたかった! 今回のラリー最大の「悔しい!」です。

サーキットで言えば、本来なら7千回転回せるクルマの4千回転シフトといった具合。いや、アクセル全開に出来ないため、それ以上に厳しい。こらもうロードスター耐久レースの時の燃料節約モードよりタイム出せません。しかし! 日本から持って行ったタイヤとブレーキが素晴らしい仕事をしてくれている。

昨年私がタイで速かったのはヨコハマだから、と思われているらしく、今やアジア地域でお金があるドライバーの人気No1になっている。グリーンさんもヨコハマだ。そしてブレーキは「タフでコントーラブル」な『BRIG』。これまたグリーンさんも使ってたりして。出発前に最も不安だったブレーキが一番好調なんだから凄い!

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私はA035。グリーンさんA053

ということで1日目を走り切ってしまいました。しかもベタ押さえでなく、最後の3つのSSは全てタイムアップし。1位とのタイム差を縮め、後続を引き離している。サービスに戻ったらシモ・ランピネンさんや、アジパシの親分であるマリー・ブラウンさんが「良く頑張ったね!」。厳しい小沢さんまで「タイしたもんだ」。

小沢さん、1日目どころかSSを一つか二つ走ったくらいでドコかが壊れると考えていたらしい。とにかく生き延びた。いや”戦闘機乗り”にとって、それ以上に嬉しいのは、まだ戦えていること。敵の姿を見て逃げ回るようなら存在してる価値がない。ということを理解してくれているから小沢さんも頑張ってくれているんだと思う。

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明日も出撃だ! こうなれば意地でも生き残ってやる! (写真 木村さん)

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2011年12月12日 (月)

1%の幸運(その2)

モハヤコレマデ気分でバックミラー見ると、白煙は出ていない。パワー無く、排気音もおかしいけれどエンジンからの異音無し。水温計正常。とりあえずSSを続行。おそらく1気筒死んでる感じ。もちろんヘロヘロの加速である。最高速だって100km/hくらいしか出ない。何とかゴールし、サービスに向かう。

原因を考えるも、今までの経験からだと推測出来ず。少なくともエンジン内部は壊れていない。唯一の希望が点火系のトラブルだ。とはいえ直せる可能性としちゃ1%にも満たない。何たってスペアパーツが一切ないのだから。もちろん3気筒で走るというチョイスもありますが。私と木原コ・ドラは「これで終わりましたね」。

サービスに戻ると小沢整備班長も原因が解らないという。とりあえずヘッドカバーを開けてタイミングベルトをチェックするとコマ飛び無し。続いてプラグをチェックしてみよう、ということになり外してみたら「4番シリンダーのプラグのクリアランスが無くなってる!」。しかし! 交換するにもプラグがない。

どうしよう、と困った途端、小沢整備班長はサービスパーク全体を見渡す。次の瞬間、敵基地に向かい全力疾走で突撃! 30秒後、なにやら持って飛び出してきた! 何と! 新品プラグを4本持ってきた! 一瞬で部品がありそうなチームを嗅ぎ分けたということか? 凄い! 凄過ぎるぞ!

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ウィッタヤ基地に突入! 部品を強奪してきた

南国整備班は獅子奮迅のイキオイでプラグ交換し、外したヘッドカバーを装着! その間、搭乗員も飛び乗り、30秒前にキーを捻ると「ヴォロンヴォロン」というモーテックを付けたランエボ特有のエンジン音が響く。急いでサービスアウト。ギリギリでペナルティを喰わずに済んだ。しかもエンジンはキチンと回ってる。

おそらくターマックステージで軽いディトネーションを連続して続けたためシリンダーヘッド内の温度(特にプラグ近辺)が上昇。爆発エネルギーでプラグの金属棒が押されたんだろう。もちろんダメージはそれだけじゃないと思う。病気で言えば「発作は抑えたけれど、次がありませんよ」というイメージか。

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グリーン基地も装備豊富! クルマ完璧!

ということで出撃を続けることが出来ることになった。こうなると万全の体制持つ2機の敵戦闘機をやっつけることは難しい。となれば防衛任務だ。戦闘機乗りとしちゃ(ガンダムで言えば満身創痍のシャアザクか)、格下にやっつけられた時点で存在の意味無し。完走狙いなんてセコいことは出来ません。

小沢整備班長の「エンジンだけじゃなく、全てがいつ壊れてもおかしくない状態ですよ」。こいつを噛み締めて本日最後のSS(残るは3つ。距離46km)に向かう。とはいえ戦いの場に出たら、精一杯頑張らなくちゃならぬ。アクセル踏めない分、コーナーや危険な場所を高い速度で走るしかない! 

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小沢整備班長ごめん!

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2011年12月11日 (日)

トラブルのデパート(レグ1)

いよいよラリー本番である。残念ながら昨日の状況から全く進歩しておらず。昨晩、南洋基地を担当するウドンサック司令に「粗悪ガソリンしかないので航空燃料を手配して欲しい」と頼んだら「手配する」。しかし! 朝「何時に届くか?」と聞いたら「航空燃料は難しい」。どひゃ~。91オクタンで戦えって?

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いよいよラリー開始

まさしくラバウル基地の飛行機乗りの気分になってきた。サービスまでのリエゾン(移動)でディトネーション(異常燃焼)起こすアクセル開度をチェックすると、70%くらい。音でコントロール出来ればいいのだろうが、グラベルを走ってる時はノッキング音なんか聞こえないと思う。ブースト圧計も無し。

小沢整備班長に「ブースト圧を下げられませんか?」と聞いたら「何もないので出来ない」。整備部隊も辛いのだ。やっぱりラバウル基地の整備部隊は同じ心境だったことだろう。アクセル全開にしたら間違いなく壊れる。結局、リストリクターが32径でも33径でも同じことでしたね。しくしく。

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ボルト&ナット類も全て使い古し

いずれにしろ撃墜されるまで戦うしかあるまい。ということで迎えたSS2(昨日にSS1を行った)。ディトネーションしないよう、アクセル開度4千回転でシフトアップ。5速ギアはジワジワ踏んでいく。全く遅い! イライラするほど遅い! これだけパワー無いと、4WDじゃなくたって全く問題ないかも。

ところが、でございます。上位陣より1kmあたり5秒は遅いかと思いきや、以下のような状況。アクセルさえ踏めれば満身創痍のランエボでも十分戦えそうだ。しかもランエボ、イメージしていたより圧倒的に乗りやすかった。ボディの大きさを感じさせないのだ。活きの良いランエボなら楽勝かと。

●SS2(7.26km、グラベル)
1位 No.3グリーン選手     5分00秒
2位 No.1ウィッタヤ選手    5分11秒
3位 No.2国沢選手       5分15秒
4位 No.4のタイ人ドライバー  5分58秒
5位 No.5のタイ人ドライバー  6分07秒

SS3は滑りやすいコーナー&立ち上がりの連続なので、リアLSD無くアンチラグ無く、そもそもアクセル全開に出来ない我が愛機だと手も足も出ない。加えてほとんど2速ギアだし、サイドブレーキもたくさん使う。同時に2速ギアを手で押さえつつサイド引くなんて出来んぞなもし。ハンドルは右手だけで操作する。

●SS3(13.55km、グラベル)
1位 No.3グリーン選手     12分56秒
2位 No.1ウィッタヤ選手    13分03秒
3位 No.2国沢選手       13分44秒
4位 No.5のタイ人ドライバー  14分23秒
5位 No.4のタイ人ドライバー  15分05秒

●SS4(24.78km、ターマック)
1位 No.3グリーン選手     15分39秒
2位 No.1ウィッタヤ選手    16分01秒
3位 No.2国沢選手       16分07秒
4位 No.5のタイ人ドライバー  17分08秒
5位 No.4のタイ人ドライバー  18分24秒

驚いたのが高速ターマックのSS4。全く踏めていないのに、終わってみたらウィッタヤ選手の6秒遅れ。こうなってくると周囲の目も変わってくる。「国沢のクルマ、悪くないんぢゃないの?」。競技なんてそんなもの。遅ければウデのせい。速いとクルマがイイ、となるのだ。ここでスケベ根性出てくる。「も少し踏んだろうか」と。

●SS5(7.26km。SS2の再走)
1位 No.3グリーン選手     4分56秒
2位 No.1ウィッタヤ選手    4分57秒
3位 No.2国沢選手       5分10秒
4位 No.5のタイ人ドライバー  5分39秒
5位 No.4のタイ人ドライバー  6分10秒

●SS6(13.55km、グラベル)
1位 No.1ウィッタヤ選手    12分54秒
2位 No.3グリーン選手     12分56秒
3位 No.2国沢選手       13分26秒
4位 No.5のタイ人ドライバー  14分15秒

※No.4のドライバーはリタイアした模様

SS3の再走となるSS6なんかアクセルを5%くらい多く踏んでみたら20秒も速くなった。一段とスケベ根性デカくなる。だったら得意のターマックのSS7(SS4の再走)でトップタイム出してやろうぢゃないの! ターマックはノッキングが聞こえるため、ギリギリ探りながら攻めていく。

よっしゃSS4より大幅に速いぞ、と思った途端「バラバラバラ‥‥」。エンジン音が変わり、イッキにパワーダウン。壊れましたね。ついに被弾してしまった。中間地点くらいでトラブル発生したためタイムは出ず。そもそも最高速が100km/hくらいしか出なくなった。木原さんと「終わりましたね」。

続く。

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2011年12月10日 (土)

本日も超荒行なり(12月9日)

とりあえずクルマは何とか修理完了。フロントガラスを入れ替え、曲がったトコロを大雑把に板金。車検も無事クリア。一つだけ明るいニュースが。何と車重1340kgしかありませんでした。私のインプレッサは歴代1500kg越え。それからすれば10%も軽い。これでLSD付いてエンジン良ければなぁ~。

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リアとセンターのLSDだけでなくアンチラグ無し。むしろターボラグ、極めて大。リストクリターで30馬力差。そいつの1つ分くらいをカバー出来るという程度です。ちなみにリアには今回タニマチ&タイの洪水寄付をして頂いたリストを。同じモノをプレートにし、後述の通り厚生労働大臣に手渡しました。

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驚いたことに寄付金の贈呈式はセレモニアルスタートのど真ん中。下は地元の病院でございます。私の右側にいるのが厚生労働大臣。一人置いてピンクのシャツの人はサラブリの県知事さんです。手前側にはTVカメラやカメラを構えたメディアがズラり。石井さんの「思いっきりやったらいいですよ」の通りにしました。

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今回援助頂いた人の名前を全て記したプレートを大恩寺の御住職が大臣に渡す。この手のセレモニー、タイでは「格」を合わせないとならない。お坊さんなら大臣と同等でございます。お坊さんは超尊敬されている。日本から来たお坊さんなので近くに居た人なんかバリバリに緊張してました。

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ということで贈呈式は想像をはるかに超える内容になった。これでタイの人達が少しでも元気になってくれたら嬉しい。ということでここからはラリーだ。ムスコのシビックはこんな感じ。「頑張ろうタイ。がんばろう日本。頑張りますホンダ」と日本語とタイ語で書いてある。サラブリ県知事大喜びで握手。

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私はシンプルに「タイ頑張れ!」。これまた皆さんから高く評価してもらいました。ただラリーは早くも厳し過ぎる修行になり始めている。やはり素性の解らないクルマだけに、どうしようもありません。何度も書くけれど、これなら重くてノーマルエンジン積む自分のインプレッサの方が圧倒的に速い。

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SS1のタイムを見たら、3分24秒。昨年は常にイーブンだったウィッタヤ選手に8秒も引き離された。皆さんから「パワーの無いFFなんだから仕方ない」と言われたけれど、グリーンのジイさんに3秒も負けたのでショック極めて大。こうなれば粘るしかありません。意外だったのがムスコ。TOPと3秒差のクラス3位。

さらに大きな問題点出てきた。横G掛かっている状態だと、2速が抜けてしまう。3回目まではシフトミスかと思っていたのだけれど、4回目に「やっぱり抜けてる!」。そこから2速の位置に手を押さえて走らなければなりませんでした。サイド引けない。加えて高オクタンの燃料も無いことが発覚。

試しにリエゾンでチェックしてみたら、ブースト圧上がると「カリカリカリ」というディトネーションを起こしている。このままじゃ間違いなく壊れるぞ! 明日の午前中は遅いエンジンで、さらにブースト圧を下げて乗らなければならなくなった。ヨメに状況説明したら「たまには苦労した方がいいと思う」。まぁそうですね。

SS1 1 ウィッタヤ 3分16秒。
    2 グリーン  3分21秒。
    3 国沢    3分24秒。

「満身創痍のクルマで最後まで走りきる」ことが最大のテーマになってきた。もちろん単なる完走狙いじゃない。今までで最も難しいラリーになること間違いなし。第2次世界大戦末期に部品補給無く、粗悪燃料で戦わなければならなかった南洋の基地の零戦乗りの心境になって頑張るのみ。

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2011年12月 9日 (金)

1秒後はカオス(12月8日)

午前中は3カ所のSSのペースノート作り。なかでも「こらスゲエ!」とウナったのが、用水路沿いのSS。走るのはガードレールの類一切無しの土手の上の幅3mくらいのジャリ道で、ほぼ全て直線。つまり全開です! まぁ最高速が出るでしょう。とうていラリーで使うコースじゃない。往年のサファリか?

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といったことを考えながらレッキを終えてシェイクダウンのコースに向かう途中、サービスから移動してきた本番車と遭遇。トヨタのステッカーは全出場者に貼り付け義務。ボディサイドには「タイ頑張れ!」と書いてあります。こうやって外観だけ見れば早そうなラリーカーだ。少し旧式ではありますが。

ということで始まったシェイクダウン。走り出すと「やっぱしFFですね!」。アクセル踏むと前輪だけホイールスピンする。しかもターボラグが猛烈! コーナー手前から左足ブレーキ踏みながらアクセル全開してるのに、クリッピングでトルク出ていない。加えてテール出ると、流れが止まらない。

いろんな理由はあるけれど、ペースノートにキチンと「ドントカット」(イン側に入るな)と書いてあるコーナーでクルマが内側に巻き込み、結果的にインカット。内側の出っ張りに当たってゴロンしちゃいました。速度は30km/hくらいだった、ユックリだったのでスローモーションみたいでしたね。

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やっちまった!

ジツは転倒するの、生まれて初めて。目の前のガラスが割れている。スペアパーツ無し。これでラリー、終わりか? そんなこと考えてる場合じゃない。裏返しのまんま止まった。燃えるとイヤなので脱出しようとしたが、迂闊にシートベルトを外せば「どさっ!」と落下する。手で天井を押さえてから外す。

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植草君曰く「哀愁の背中」

少なくともフロントガラスを交換しないとラリーに出られない。フロントのタイロッドも曲がった。タイには入っていないランエボだけに、もはやオシマイか、と覚悟を決めたら「フロントガラスが見つかった」。「タイロッドエンドも確保出来そう」。かくして暗くなり始めた頃から出場に向け修理を開始。

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驚くべきコトにラリーカーを見るなり「何も出来ない」とお手上げとなり、怒るのを通り越して「部品もない。こうなるれば笑うしかないぜ」状態になっていた小沢さんが、転倒するなりマジのモードに入った。逆に私は小沢さんにタマシシが入ったら、なぜか肩からチカラ抜けました。明日はセレモニアルスタート後にSS1だ。

どうなるか全く解らない。マイペンライです。

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2011年12月 8日 (木)

日々是修行(12月7日)

小沢さんとムスコは9時にヘッドクォーターホテル着。小沢さんにラリーカーを頼み、レッキに向かう。今日のレッキは3本。走ってみたら全て難コース。ダムサイドの24kmなんかオール舗装ということなんだけれど、後半が「朽ち果てた道」。農場の中の14kmはタイトコーナーが100個もある!

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キングスカップのポスター

さらにレッキ中に牛や人やバイクやクルマとたくさんたくさん出くわす。農道や生活道路になっているのだ。完全にシャットアウト出来るのだろうか? 人身事故が発生したため開催場所に違う地域にしたというけれど、大いに不安。まぁスタート順が1番手でないから少しだけ有利ですけど。

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本番で牛に当たったら一発リタイアでしょう

ラリーカーはどうか? レッキから戻って小沢さんに状況を聞くと絶望的でございました。「FFだと思ってください」だって。そもそもリアデフのLSDが入っていないという。加えてセンターデフもLSD無し。何と! つまりテール流してアクセル踏んでも後輪に駆動力はほとんど伝わらないということ。

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日本なら30万円出せば買えますよ、だって

しかもリストリクターも32口径でありました。まだある。ターボラグを減らすためのアンチラグが着いていないそうな。ランエボのカッコをしたFFにパワーのない普通のエンジンを搭載したクルマだと思えばよろしい。じゃ主催者はワザとダメなクルマを貸してくれたのか? そうじゃないから泣くしかありません。

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ブレーキなんか可愛いトラブルでした

というのも私が乗るランエボは、サイアムパラゴンやバンコク・ペニンシュラのオーナーのクルマで、みんなバリバリのスペックだと思っていたのである。ミーチャイさんのランエボならバッチリでしょう、みたいに認識されていたワケ。ところがどっこい! お金持ちはダマされやすい。ラリー屋にボッタクられていたという寸法。

悪気がないだけに怒る気にもなれぬ。ブレーキなんか全体のスペックに比べれば取るに足らない問題。こうなれば難しいコースコンディションを生き残るのみ。時間さえあれば私のラリーカーを持ってきた方が100万倍よかったっす。一度乗ってみたかったランエボなれど、願いかなわず。こうなったら楽しみましょう。

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2011年12月 7日 (水)

残る不安は二つ(12月6日)

バンコクを11時に出発してラリー開催地へ向かう。木原さんがコ・ドラなので初めて行く場所だって道は全く不安無し。そういった意味じゃコ・ドラってスーパーマンに近い。バンコク市内を出て9号線を北に向かう途中から洪水の痕跡が見えてくる。30kmほど北上し、1号線に入ったあたりで最も激しい。

建物や電柱などに残っている汚れを見ると、最大で2mくらいの水かさになったようだ。場所によっては津波の痕のような大量の浮遊物が残っている。ただ回復も早い。80%のお店は営業を開始してました。ガソリンスタンドも休業してるの、10軒に1軒くらい。完全に水没したと思われる食堂も営業中。

完全に山の中だというのでサラブリのスーパーで買い物。このあたりまで来ると洪水は全く無かったそうな。全く普通。そうそう。タイ用の携帯電話を購入。サムソンの製品で495B(!)。1250円である。シムカード(番号)は125円。500円分の通話可能なクレジット込みで1825円。安いです。

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今回のサービスカーは新型ディーゼルエンジンを搭載するトライトン。3,2リッターから2,5リッターにダウンサイジングしながら、最高出力が向上しており燃費も改善されているという。走り出して驚いたのがトルクの太さ。以前乗った3,2リッターよりトルクバンドも広くなっていた。良いエンジンです。

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ラリーホテルは文字通り山の中のロッジ。広大な規模を持つ。聞けば洪水以来、お客皆無に近い状態とのこと。今日も私ら5人(3部屋)の他、ムスコのコ・ドラのヨーンさん一家と、ニュージーランドのグリーンさん御一行、主催者3人のみ。部屋は古くて虫も多いけれど快適でございます。

肝心のラリーカーが無い。ウドンサックさんに聞いてみたら「木曜日に持ってくる」。こらマズい。小沢さんは明日の朝に到着。その時にラリーカー無ければ機嫌悪くなること必至。小沢さんは最善を尽くしたいのだ。ウドサックさんに掛け合い、なるはやで持ってきてもらうことに。別途ローダー料金掛かりますけれど。

もう一つの懸念事項だったタイヤは無事到着してました。この状況の中、よくぞ届いたと感心しきり。お願いした運送会社の担当の人が尽力してくれたおかげです。とりあえず大きな課題は一つ解決しました。残る不安二つ。ブレーキと、ラリーカーに着いているリストリクター(吸気制限装置)。

グループNは昨年から33口径なんだけれど、タイ国内戦は32口径だと言う。ライバルを見るとウィッタヤ選手もグリーンさんも33口径。私のラリーカー、どんなリストリクターか? 32口径だと30馬力違う。こらもう勝負になりません。ラリーカーが到着してみなければチェック出来ず。どうなる?

晩ご飯は従業員の方が多いレストランにて。

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2011年12月 6日 (火)

タイへ(12月5日)

昨晩はメガWebのイベント終了後、中野でうなぎ屋修行し、閉店後、成田空港のホテルに移動。朝9時40分の便なので時間が読めないし(電車だと通勤時間帯のため荷物持って新宿まで移動できない)、クルマなら駐車場代を考えるとホテルに泊まった方が安い。ということで9時40分発の中華航空です。

成田~台北についちゃ混雑していたものの、台北~バンコクは空いていた。なるほど大混雑で有名なスワンナブーム空港のイミグレーションもガラガラ。こんなに空いているの、見たこと無い。ただ主として欧米からの便が到着するイミグレーションを見たら、いつも通り。やはり日本からの観光客が減ってるんだろう。

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この車間など長い方。すげぇダッシュボードだ

空港からタクシーに乗ると、タチが悪いヤツだった。車間距離の短さに植草君が「おお!」と反応するや、大喜びでムチャクチャしやがる! レースしてるんぢゃねっての! それに反応して笑うと喜んでいると感じ違いしやがり、一段とレーシーに。3回くらいフルブレーキ踏みやがった。をいをい!

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土嚢は多い

というくらいバンコクは普通。空港から市内までの間、下を見ても水没しているような場所無し。上の写真のような土嚢こそ多かったものの、バンコク中心部のスクンビット通り周辺は水が出た痕跡すら見あたらず。というか、洪水の”こ”の字さえイメージ出来ない。やはり地震と同じで地域差があるんだろう。

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アソークという通り。直進するとスクンビット通りと交差

ハッキリ解るのは日本人観光客の少なさ。聞いてみたらほとんど居ないという。日本人を相手にしている観光業者にとっちゃ死活問題だ。風評被害というヤツです。日本の震災の時も外国人観光客が減って寂しかった。それと同じ思いをしている、ということ。皆さんお正月休みはタイなどいかが?

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2011年12月 5日 (月)

楽しかった!(12月4日)

昨日と打って変わってドピーカン! これならレーシングカーも思う存分走れます。しかし! 到着するなり「マクラーレンホンダMP4/6がトラブルです」。あらま! フロントサスのアームや取り付け部などが折れたり割れたりしてしまったそうな。現役なら交換してすぐ走れるものの、パーツ無し。リタイアです。

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エンジン音は存分に楽しませてくれた

観客大喜びだったのが4ローターのマツダ787B。レシプロと全く違う音質で、ドライバーの従野さんは素晴らしい開発能力を持った人で、今日も20年前のクルマにもかかわらず全開! 狭いコースながら200km/h以上出してました。4速でのホイールスピンまでサービス。いやいやいやシビれましたがな。

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音を聞かせたいです。Webの動画じゃ無理

クルマとして感心したのがロータス88B。高速域になると上側のシャシが空気のチカラで路面に密着しウイング効果を高めるというロジックなのだけれど、実車の走行シーンを見たことなかった。2回くらいしか走っていないんだから当然か。果たしてどうかと思ったら、120km/hくらいで貼り付いてました。

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車体やエンジンのコンディションも驚くほど良い

予想通り拍手大喝采だったの、青木宣篤選手のモトGP。タイヤウォーマーで暖め本気のレーシングスタートを見せてくれ、さらにメガWebのライドオンコースの半分以上をウイリーで走ってくれちゃったりして。モトGPの凄さを見たことが無い人ばかりだったんだろう。みんな大喜びでございます。

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最後は前回好評だったの「3誌の編集部員にマニアックな質問をブツける」コーナー。永田が答えられないような問題を作るモンだから、しまいにゃ誰だかワカラン顔になっちゃいました。顔の正中にタテの白い線を入れるとアフリカの人のようになることを発見す。レディガガの目とマユ毛繋がりは王道です。

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2011年12月 4日 (日)

COTY(12月3日)

10時に首都高を台場で下りたら、東京モーターショーへ行くクルマで激しい渋滞になっている。会場も大混雑しており、入場するのに1時間待ち。人気のハチロクなんか近寄るのに30分も掛かる状況。特にトヨタが会場のレイアウトのためか混んでおり、どこでもドアから先は押すな押すなのイキオイ。

メガWEBでは11時からハチロクの同乗試乗を行っており、走る姿やエンジン音まで聞ける。さらに多田さんや土屋さんのトークショーもあったりして。ベストカーやザッカーは読者にハンドルを握らせた。現時点で試乗できるハチロクは全て試作車。まだ生産ラインが立ち上がってませんから。

世界中に試乗できるコンディシヨンのハチロクは20台も存在しないと思う。したがって読者の方に試乗してもらったハチロクって下を見て1台4000万円する。もちろんアクセル全開というワケにはいかないけれど、この時点でハチロクのハンドルを握れる人は超を10個付けて良いクルマ少ない。

メガWEBの仕事が終了したのでCOTYの開票が行われている東京モーターショーに移動。すでに開票は始まっており、私の分を終わってました。しかもすでに勝負あり! 圧倒的にリーフが強い。対照的にミラ・イース伸びない。11月24日にJC08で30,2km/Lのアルト・エコが出たこともあり、順当か?

個人的にはプジョー508を押していたのだが、マイナーチェンジのベンツCクラスが2番手を奪取し、インポートCOTYになった。考えてみれば最初のインポートCOTYも2リッターエンジンを追加したCクラスでした。みなさんベンツ好きです。マイナーチェンジしたCクラス、完成度の高さはさすがだ。

明日のメガWEBはマクラーレンMP4/6やマツダ787Bなどが走る。クルマ好きなら辛抱タマラン状況です。果たしていかに?

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2011年12月 3日 (土)

イキナリ不安に(12月2日)

午前中の撮影終了後、昼飯を食べようということになり、横浜線の橋本駅の近所にある中華料理屋に入った。私は単品だったのだけれど、680円でラーメンと中華丼のセットランチが凄かった! 普通に具がたくさん入ったラーメン1人前。これだけで680円の価値は十分にあると思う。なのに‥‥。

中華丼が凄い! サイズは1人前。厚い肉や大きいエビ、立派なキクラゲがそれぞれ大量に乗ってる。これまた680円だったら激安だと思う。マヅいかと聞かれたら、秒速で「No!」。積極的にウマい。台湾の人が経営しているようなのだけれど、こんなんで利益上がるのか? 近所なら通うな。マチガイナク。

タイに行くまで4日間しかなくなった。日本からブレーキパットを持って行くのだけれど、合わないと困るので写真を送ってもらう。するとどうよ! 下のような状況。イッキに超が三つくらいつく不安な状況になってしまった。この状態から考えれば、私のインプレッサは「カンペキ」な状況でございます。

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通人が高く評価しているブレーキパッドを作っている『BRIG』の丸山さんに写真を送ると「コンディションはお世辞にも良い状態では無さそうですね。腐食がすごく、ローターもかなり摩耗していますね」。小沢さんにも写真を転送するとのこと。おそらくアタマを抱えていることだろう。私は電話する勇気無し!

小沢さんは常にベストを求める人で、昨年の私のスペアパーツ体制を見て半分(いや100%かもしれない)怒っていた。顔に「ラリーをナメてるのか?」と書いてある。海外でラリーするのに中古パーツばかり持って行くヤツなんか居ないらしい。すんませんお金無くて。「国沢さんじゃなければ絶対断る!」といつも言われちゃう。

今回の写真は小沢さんにとって想定外という想定も越えているんじゃなかろうか。小沢さんの想定外で動いている私でさえビビッてる。なのになのに。タイの石井兄から電話あって「国沢さんの話をしたらTVでラリーを取り上げることになりました。1時間番組だそうです」。良いニュースとガケに突き落とされるニュースの狭間で翻弄されます。

どうなっちゃうんだろう。どうにもならんか。マイペンライ。何とかなるさ。小沢さんゴメン。

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2011年12月 2日 (金)

最悪の日にリーフ(12月1日)

今日の予想最高気温7度。チベたい雨でがんす。電気自動車にとっちゃ最高のコンディションだったりして。寒さに耐えられるか? 除湿エアコン入れて電費どうなる? 満充電で出発。首都高速からプリウスPHVの試乗会が行われている台場のMEGAWEBへ。とりあえず暖房は膝掛け毛布1枚のみ。

寒さについちゃ何とか耐えられるレベルだったものの、ガラスの曇りはいかんともしがたい。かといって除湿暖房の消費電力たるや膨大! そこで曇ったらデフロストのスイッチを入れ、クリアになったら停止するという作戦を取る。するとどうよ! 何とかイケるぢゃありませんか。電費も7km/kWh台。

終了後、首都高で江戸川橋のベストカー編集部に移動し、17時過ぎまで原稿書き。一旦帰ると時間のムダですから。さらに「曇ったらデフロスト」を使いながらラジオ日本。20時に終了。中野経由で帰宅。最終的に走行80km。残走行可能距離50km。電費6,9km/kWh。おそらく最悪の電費かと。

逆に考えれば、冬の雨という最悪の使い方でも都内を7時間/140km移動出来ると言うことです。これで暖房があれば文句なし。タイから帰ってきたら、電熱線入りのバイク用ベストを試してみようと思う。消費電流50W。普通のヘッドライト1個分だ。バイクでも暖かいというので、効果は期待できるか? 

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2011年12月 1日 (木)

ラビリンス(11月30日)

朝から東京モーターショー。会場のコンパクトさに驚く。コンセプトカーの多くが「技術的には可能でしょうけど、いくらになるの?」と思えてしまう。もう一度ジドウシャの原点に戻るべきだと思う。今や150km/hでの安定したコーナリングなど不要。タイヤが付いても、そんな高いスマホなんか若者は買わない。

むしろハチロクの楽しさがジワジワ来る。とっくに忘れてしまったけど、女の子を好きになった時と似てます。会うと「いいな」と思い、翌日になったらもっと良くなっていく。次の日は一段と良い。何日かすると少し忘れられるが、次に会ったらもっと良くなってしまう。そんなクルマだったらアカンな。

帰宅すると福島の原発のメルトダウンは深刻だという報道。キャスターの皆さんが驚いていることに驚く。だってそんなこと解っていたでしょ。いろんな専門家から指摘されていたこと。東京モーターショーの報道もネタ集めで苦労していることがハッキリ解る。新しいネタを「News」という。既報ネタばかり。

ジドウシャギョウカイはラビリンスでございます。もっと素直に考えたらいい。これほど文明が進んだ時代に、ニンゲンの足で100mを早く走る競技が存在し、高い評価を得ていることをもう一度ジックリ考察すべきだ。今のジドウシャギョウカイを見てると、オリンピックを否定しちゃってる。

多くのメーカーの社長がクルマの楽しさをアピールしてるけれど、オリンピックの価値観は認めていない。大ウソ付きも混じってる。言ってることを素直に聞けるの、豊田章男社長くらいだ。この方、クルマ好きです。少しでいいから、公道を使った競技に理解を示してくれたら200点!

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