« 上海リニア(4月20日) | トップページ | 鵜呑みの人(4月22日) »

2011年4月22日 (金)

原発事故の本質(4月21日)

世界でただ一つの被爆国である日本に原発があるのは、その地域の人達が甘言を受けて許可したからだ。ちなみに新潟県の『巻原発』は村民の反対によって建設できなかったし、三重県の『芦浜原発』も県民によって選ばれた県知事の反対によって白紙撤回になった。我が国は民主主義。認可したならオウンリスクである。

今後点検のため停止した原発が再稼働した場合、地元の認可を受けたということ。したがって原発の事故で強制退去になろうと文句言ったって仕方ないと思う。もちろん反対する住民だっていたことだろう。でも強硬な反対をしていない、ということは、消極的な肯定と同じことです。

最近私は「もう日本はダメだ」とか「中国に勝てない」と書いたり言ったりする。これ、ホンキじゃありません。ダメだと思っていないし、勝てないとも思っていない。でも現状だとダメだし勝てないと考えてます。こんな話を上海でエンジン誌の荒井さんとしてたら「ボクもそう思っている」だって。

今の日本がおかしいのであって、落ちるところまで落ちればさすがの日本人も怒って本来の良さを取り戻せる、という期待でもある。今の政府を選んだのは私たちだし、今の東電のオタンコさを作り上げたのも「消極的な肯定」をしていた私たちなのだ。したがって今後、消費税が20%になっても諦めなくちゃならない。

怒らなかった国民のせいである。起こるべくして起こった原発の事故によって強制避難を強いられた人の怒りも、タイして大きくないと考える。本当に怒ったのなら、パレスチナのようになることだろう。もし東京が放射能汚染されて逃げなきゃダメとなっても、私はパレスチナ人のレベルまでは怒らないだろう。

もう少し日本が悪くなれば(驚いたことに菅内閣の支持率は20%以上ある!)、さすがの日本人も怒り始めると思う。逆に考えると、そこまではどうしようもない。早く良い日が来るよう、どんどん悪くなったらいい、というのが荒井さんとの共通認識でした。みんなで動けばきっと日本は変わります。

そうそう。ル・マン24でクラス優勝したベストカーの後輩である粕谷君が品川区議会選にエントリーしている。議員報酬は全て地震に寄付するという。

« 上海リニア(4月20日) | トップページ | 鵜呑みの人(4月22日) »

コメント

前半部。こういう意見を言えるところが国沢さんならではだと思います。尊敬します。いい候補がいなかった?じゃあ自分が立候補すればいいんです。自分じゃやりたくない?立候補者はそのやりたくないことをやってやると言っているのだから、その中から選ぶしかないでしょう。ちなみにわたくしは福島県出身者です。

投稿: かげくも | 2011年4月23日 (土) 10:08

原発からクルマで15分のところに住んでいるので色々思うところはありますね。まぁ自分の生まれる前からあったので賛成・反対以前の問題ですけど。傍から見てると「お前らが選んだんだろ!」って必ず言われるわけですが、そんなこと言われても、ン十年かけて作られた仕組みなんだから今更もうどうしようも無いんですけどねぇ。
ちなみに先の地方選挙では知事選は現職自民と共産の二択、議会選は無投票でした。世に言う民主主義的な選択肢なんて最初から無かったり。

投稿: kaz | 2011年4月22日 (金) 20:12

三重県の鈴木知事は数少ない本物の役人出の知事だと思います。経済産業省にいて原発反対なんて普通は出来ません。

鈴木知事は知事選前に三重県にあるプッツマイスター(コンクリートポンプ車)を使用するように進言したと聞きますから、三重県だけでなく国の将来を考えている方だと思います。

ちなみに鹿児島県の知事は官僚利権を守ることにたいしては、かなり積極的で強力です。原発も推進ですし、三重県が羨ましいですね。

投稿: 下澤 淳 | 2011年4月22日 (金) 14:43

明治維新後、普通の農民が日本の明日を語り、憲法草案を野良仕事の後にあつまり作り上げた・・・そんな活動が日本全国にありました。郷土史で「自由民権運動」ってあるのがそれです。階級社会からやっと解放されて、明日の日本を夢見る普通の庶民がこぞって日本の憲法にその理念を反映させようと知恵を絞っていた時期があるのです。
権力を持った側の方には不都合なのでしょうね。全国から集まった草案は無視され、明治の帝国憲法が制定されました。
有名な話。アメリカの独立戦争の際、自ら政府を倒す権利を声だかに主張し、独立宣言にも盛り込まれましたが、合衆国憲法で真っ先に削除された項目でもあります

戦後の日本でも憲法を熱く論じ、明日の日本復興に燃えた時代もありましたし、そういう活力のある時期はありました。
その後高度経済成長の際、当時の文部大臣がいみじくも、「5%(確か5%と思いましたが)のエリートと馬鹿な民衆がいればいい」と発言。そのとおりとなり、5%のエリート(官僚を含む)が牛耳る国になりました。
世界的にも5%の人間が世界の富の70%を握り、下層50%以上の人間の富をあわせても1%に満たない世界をつくりあげました。

あまり見ないNHKで、ナイルパーチという魚にっよって変わった村を特集していました。以前は貧しくとも、漁でとれた魚、畑仕事で育てた作物を村で分け合い、なんとか飢えず平和にくらしていた。ところが、ナイルパーチという種類の魚を、東洋の日本という国が高値で買い取るうわさが広まり、ナイルパーチが乱獲された。ナイルパーチを取って設けたお金持ちと、そこにあぶれた失業者を生み、失業者は飢え、村には争いごとが絶えることなくなり、自然界のバランスは崩壊し、村の共同体も崩壊し、非常に貧しい人間だけが村に残ったと。
これが、文明なのですかね。

投稿: Joecool | 2011年4月22日 (金) 12:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 原発事故の本質(4月21日):

« 上海リニア(4月20日) | トップページ | 鵜呑みの人(4月22日) »