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2014年4月

2014年4月30日 (水)

引っ越します

昭和の日を記念して本日より日記は新しいサイトに引っ越します。過去ログも新しいサイトで御覧になれます。

新しいサイトはコチラです

最初は見慣れないと思いますが、順次改良していきます。

2014年4月29日 (火)

GT-R復活へ!

現在発売中のCT誌でGT-Rの開発を担当している田村さんにインタビューしている。GT-Rの大きな不思議の1つは、 ニュルのラップタイムについてずっとスゴイでしょPRしてきた割に、ニュル24時間レースから逃げていた点でございます。というか出てるけれど遅かったのだ。ブランドもヘチマもなし!

この点を田村さんに問うてみたら、何か言いたそうだけれど言わない。なにしろゴーンさんは「やめちまえ!」 派です。社内でのハードルある状況だったと思う。ただ何の根拠も無いけど「田村さんとしちゃ超出たいんだろうな~」と感じた次第。だからこそCT誌の記事でニュル24時間レースについて書いた。

そしたらどうよ! 昨日(4月28日)に出るという発表! しかも3チーム! 今までに無い体勢 だ。ドライバーもタイムアタック要員をキッチリ準備している。4月14日にインタービューした時の私の願いは「予選だけでもサスがGT-Rとウナるタイムが見たい!」。すでにその通りの準備をしていたのでございます。

きっと田村さんは「言われなくたって出ますよ! やりますよ!」とノドの トコロまで出ていたことだろう。今年のニュル24時間レースで目立てば、きっと世界中のクルマ好きの注目を浴びると思う。GT-Rというクルマ、レースから生まれてきた。逃げていること自体、間違っていたんだと考える。

日産のプレスリリース

日産に限らず、ハッキリとした結果が解る勝負嫌いの世代は(この世代が親の時は子供の運動会で駆けっこを止めろと主張したほど徹底してる)徐々に現場から引 退しつつある。こらもうニュル24時間レースだけに限らない。いろんな場面で日本車は勝負に出てくると思う。期待していいです。

2014年4月27日 (日)

激安通販サイト

連休の序盤ということでギョウカイはニュースもないため超ヒマネタっす! 以前から気になって仕方ないのが、中国の『Aliエクスプレス』という通販サイト。どの商品を見てもケタ違いに安い! 例えばクルマのコンディションをチェックするためのOBD2(ダイアグノシス)なんか4千円で売ってます。

メーカー別のドレスアップパーツなんかも安価。『BMW』と入れて検索すると、トンデモない金額のパーツがゴソゴソ出てくる。もちろんガラクタの類いも多いけれど「この金額なら捨てたと思って試してみようか」という気分になっちゃうモノに出くわす。だからこそ連休中のヒマネタなのだった。

個人的に「おお!」と思うのはバイク用品。ヘルメットなど命に関わるパーツを除き、ウェアや盗難防止アラーム、グローブ、インカムなどバリエーション豊富。折れる可能性あるブレーキ&クラッチレバーなど買い置きして様子を見るなんて作戦もいいか? とにかく徹底的にリーズナブルである。

Ali エクスプレスの利用者の反応を見ると、これまた玉石混淆。製品のクオリティも玉石混淆。実物はチェック出来ませんから。でも本物(一流ブランドも中国に工場をたくさん持っている)を横流しているケースが少なくないことを考えれば「当たり」だって混ざっていることは想像に難くない。

とにかく扱っている商品の数は膨大! ナニか面白いブツを見つけたら教えてくださいまし!

2014年4月25日 (金)

TPPと自動車

そもそも甘利なる輩が日本を代表していることに大きな疑問を持つけれど、TPPの日本側の譲れない点は豚肉と自動車だと言われている。さて。自動車はナニを持って譲れないと言ってるのだろうか? いろいろ取材してみたけれど、よく解らない。表向きはクルマの安全基準でモメている、となってます。

軽自動車ワクの撤廃や、アメリカ車の輸入目標の設定とかじゃ無い模様。そもそも軽自動車は日本の自動車メーカーだけに限ってないです。排気量による課税システムの変更をしろ、と言ってきてるならクルマ好きにとっちゃ大いに歓迎したい。排気量大きなクルマを中古車で楽しめる。

日本側がアメリカの輸入関税(乗用車2,5%。SUV25%)撤廃を主張しているのかとなれば、これまた10年後にゃ日本からの輸 出など微々たるモノ。すでにホンダなどアメリカで売っているクルマの90%以上が現地生産だ。マツダのように現時点で輸出主体のメーカーも、メキシコ工場が稼働する。

自動車メーカーに聞いてみた。すると「よく解らないんです」。自動車メーカーが強硬に反対しているという図式ではなさそう。 自動車ギョウカイの事象を追いかけている私としちゃ気になって仕方ない。もしかして自動車問題以外も、甘利一派の独り相撲なのか? 御存知の読者諸兄がいたら教えてください。

本日は下に頂いたコメントを反映させていただきます。


追記/TPPの自動車の件、様々な専門分野の人に聞いたら少し解ってきました。そもそも原点に戻ってみたい。日本側に何らかのメリットが無いと、TPPそのものを推進する意味も無し。そこで日本政府は自動車でメリットある、と主張してきたワケ。されど自動車業界はTPPに頼る必要も無い状態。

御存知の通り我が国は部品調達を含めた現地生産が進み、貿易赤字垂れ流しでも国際収支は大黒字。輸出しなくても利益が上がる構造になっている。もっと言えば「TPPなんて日本にとってメリット無し」ということになる。だったらなんで参加することになったのか? オタンコな話になってます。


2014年4月24日 (木)

アメリカ車の安全基準

ニュースを見てたら管官房長官が「安全基準は絶対譲れない!」とキッパリ言っていた。どうやらTPPの自動車分野のことのようだ。もしかしたら管官房長官って日本の安全基準の方が厳しいと思っているのか? だったら根本的な間違いをしている。有史以来、日本の方が厳しい安全基準としたことは一度も無い!

古くは1980年代に側面衝突用サイドインパクトビームの問題が起きたし(日本車は入っていなかった)、エアバッグの標準装備化もアメリカで始まったこと。直近だとIIHSのスモールオーバーラップだってあります。日本の基準よりアメリカで販売されているクルマの方が安全基準は常にワンランク上なのである

ちなみにアメリカ車を日本で乗ろうとした場合、最も大きい問題になるのは排気ガス規制。日 本の排気ガス規制ってアメリカをパクッた内容になってる。なのにアメリカ車を日本で登録しようとしたら、高い金額を払って再テストしなくちゃならない。こ らもう非関税障壁と言われたら、その通りである。

左側通行用になっているヘッドライトや、バックミラーの曲率(アメリカは望遠レンズ)、キーレスエントリーの周波数だけ変えれば問題なし。国の窓口になってる官房長官が明らかにデタラメを言ってるようじゃ(国交省の責任です)、自動車以外の分野も同じようなことなんだと思わざるを得ない。


2014年4月23日 (水)

2気筒ディーゼル

ニューヨーク、北京のモーターショーで多くの新型エンジンが登場してきた。最も気になったのはスズキの2気筒800ccディーゼルである。出力やトルクなどスペックを公表していないものの、なかなか興味深い。例えば噴射圧。今や2000気圧の時代ながら、145気圧と低 い。ただ中途半端な数値だったりして。

普通のポンプだと数十気圧が限界。かといって2段階の圧縮を行うコモンレールなら、最低で1000気圧を超える。スズキによれば「簡易式の2段階」なのだという。しかもインジェクターはピエゾでなくオーソドックスなソレノイド。ここから得られる結論は 「コストパフォーマンスが高い」でございます。

間違いなくユーロ6やポスト新長期規制に代表される日米欧の最新基準はクリア出来ない。けれどインドなど新興国の主力となっているユーロ4相当なら十分対応可能。新興国は不純物の少ない精製された軽油が条件になるユーロ5を導入することが難しいのだった。当面ユーロ4までだと思う。

このレベルなら酸化触媒さえ不要。クリーンに軽油を燃やしてやるだけでOK。それでいて従来のディーゼルより圧倒的にクリーンだ。製造コストだって驚くほど安いんじゃなかろうか。新興国だと落としどころ。きっと大いに売れるかと。ただ残念ながら先進国の規制をクリアすることは無理。

このエンジンを搭載したクルマは素晴らしく楽しいと予想する。今や絶対的な動力性能の高さなど望まれない。街中を普通の速度で走って気持ち良いクルマこそ必要だと思う。クルマの原点ですね。もちろんディーゼルでなくてもよろしいかと。シトロエンの2CV とかヨタハチみたいなクルマに乗りたい。

2014年4月22日 (火)

判断力を持つ

韓国のフェリー事故の教訓は「自分で判断する能力を持つ」ということだと思う。例えば地球温暖化。未だに多くの人達が妄信 している。しかし少し調べてみれば、数年前と全く状況は変わっていることに気づくだろう。そもそも本当に人類にとって危機的な状況であれば、お金でカタを付けるなんてコトはしない。

考えて欲しい。フロンガスによるオゾン層の破壊は、地球上の生物にとって決定的な危機的状況を招く。だからこそ宗教を問わず世界中の国があっという間に、お金の問題抜きで禁止とし、今やオゾン層を破壊するフロンについちゃ全く生産されていない。一方、二酸化炭素の問題は必ずお金とリンクしてます。

アウトランダーPHEVのリアサスペンションブッシュも、三菱自動車に聞いたら「安全上の問題は無い」と言っている。しかし畑野君のショップに入った走行2万kmのブッシュを見ると、私なら信じない。畑野君曰く「2万km台でぐにょぐにょ動く」。3万km走ったアウトランダーPHEVは隙間が見えるという。

ブッシュの状況

普通に走っていれば問題ないだろうけれど、ABSや横滑り防止装置の介入でホッピングやジャダーを起こしたら、正常なブッシュと全く違う挙動を起こすだろうコトは想像に難くない。私はアウトランダーPHEVを強く推奨しているが、この点だけ「ナンとかした方がいい」と書いておく。心配です。

といってもサンコーワークスのブッシュをすすめているワケではない。どこの製品だってOK。純正ブッシュを1万km毎に交換したっていいと思う。とにかくグニャグニャになったブッシュじゃ心配なので交換することをすすめておく。私たちメディアの役割は、いろんな情報を発信すること。判断は皆さんに任せます。

2014年4月21日 (月)

2リッター400馬力!

2リッター最速を目指しているホンダや、同じく2リッター車でニュル24H耐久レースのクラス優勝を目指しているスバルに とって、驚愕の性能を持つライバルが登場した。VWゴルフの『400R』である。スペックを見るだけで「ホントかね!」とタマげる! なにしろ2リッター 4気筒で400馬力なのだった!

WRCの技術をフィードバックしたということで、最大トルク45,9kgmだって! ちなみに今まで2 リッター最強のエンジンはAMG A45の360馬力/45,9kgm。ニュル1番を狙うシビック・タイプRも、新型WRXのSTIもA45にすら及ばな い。400Rがタイムアタックやニュル24Hに出てきたら手ごわい。

もちろん日本のメーカーだって対抗できるポテンシャルは持っている、 と信じたい。例えば現行WRX STIのエンジンも、グループN用はコンピュターを変えるだけで50kgm以上のトルクを出す。吸気制限しなければ400 馬力くらい出せることだろう。ホンダだって時間と予算を投じることにより戦えるかと。

ただそこまでの根性を出せるかどうか、です。STI に搭載されるEJ20の進化はラリーに出なくなった時点で”ほぼ”止まった。6年間そのままということ。ホンダだって技術者達が大喜びでタイプRを開発し ているような雰囲気じゃない。「社長から難しい宿題を出された」という感じ。ナンか歯車かみ合ってない感じ。

ホンダはこの際「始めたんだから徹底的にやれ!」でもいいし、スバルなど4WD技術を活かせる得意のフィールドであるラリーに戻ってくるなんていい。自分の持ち味を引き伸ばさないとライバル達には勝てぬ。このあたりで冷静になり、担当者の好みで無く自社の得意分野を思い出したらよいと考えます。

2014年4月19日 (土)

新型スカイライン

新型スカイラインがトンデもないことになってます。以前も書いた通り販売目標は超弱気の月販200台。多く公表して目標に 届かなかったら出世や給料査定に響くから、という日産の元気の無さを象徴するような台数だった。しかし! フタを開けてみたら受注台数あっという間に4千 台をオーバー!

何とイキナリ2年分近い台数が売れてしまった。トンデもないの、ここからです! 納期2年近いかと思いきや、何と2月の登 録台数1533台! 8か月分を売ってしまった。凄いのが3月で、15か月分に相当する3千台以上登録している! 2か月間で23か月分ということです。 バックオーダーも千台程度。

よくぞ生産出来たモンだ感心しきり。普通、月販200台の販売計画なら、頑張って倍くらいしか作れない。スカ イラインのような稀少部品の多いハイブリッドならなおさらだ。どうなっているのだろうか? いずれにしろ新型スカイラインが売れるのは喜ばしいこと。日産 には依然として良いお客さんが残っている。

そして5月に量販モデルである2リッター4気筒直噴ターボの追加となります。Eクラスなどに搭 載されているベンツ製の211馬力&最大トルク35,7kgmは、3,5リッター級ターボ無しエンジンと同等の出力を発生させつつ、2、5リッターター ボ無しエンジン程度の燃費というバランスの良いパワーユニットだ。

価格次第じゃ相当魅力的なクルマになる可能性大。ステアリングバイワイ ヤは不要なので、60km/hから停止出来る自動ブレーキなど安全装備満載にして頂きたく。で、400万円前後の価格設定にしてくれば、輸入車に流れているクルマ好きのユーザーを引き留められることだろう。大いに期待したい。

2014年4月18日 (金)

次期型ロードスター

ニューヨークショーで次期型ロードスターが発表されると大騒ぎになったものの、フタを開けたらシャシだけでございました。 ガッカリした人も多いことだろう。ただいくつかのことは推察できる。まず一番気になるエンジンだけれど、2リッター系のビッグブロックじゃなく1,5リッ ター系のスモールブロックだ。

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アクセラの1,5リッターと同じスカイアクティブの直噴です。排気量は当然解らない。1,5リッターという可能性が高いけれど、初代に戻って1,6リッター程度になる可能性もある。100cc程度の排気量アップなら簡単に対応出来ることだろう。トルクを考えれば1,6リッターくらい必要か?

漏れ伝え聞くところによると、車重は1トンを切るか切らないかの勝負になっているそうな。このあたり、国や地域による装備差などあるから難しい。一番重くなるだろうアメリカ仕様で1030kgになっても、スモーオーバーラップに対応しない日本仕様であれば1000kgを切ることだろう。

逆に日本もアメリカも共通ボディでやるとすれば、1000kgを少し超えても素晴らしいことだと思う。御存知の通りハイオク仕様のスカイアクティブGは、普通のエンジンより10~15%くらい常用回転域のトルクが太い。1トンのボディであれば、1,5リッターで十分楽しい動力性能を確保出来るハズ。

ちなみにボディの公開は最短で7月くらいになると思う。9月に入れば間違いなく全貌が公表されることだろう。最近のマツダのことだからデザインは大いに期待していいかと。アルファロメオバージョンも楽しみだ。どちらかと言えばトラッドな雰囲気を売りにしてきたロードスターながら、次期型は攻めて欲しい。

2014年4月17日 (木)

リーフの中古車価格

アメリカでリーフのリセールバリューが伸び悩んでいるという。購入時の金額こそプリウスと同等ながら、手放す時の価値を比 べると圧倒的に厳しい。この点がリーフにとって次の大きなハードルになりそうな雰囲気になってきました。なぜか? 理由は簡単。電池の寿命に不安を抱えて いるからである。

日本でも同じ状況になってます。リチウム電池の容量低下は、1年間あたり1,5%。走行1万kmあたり1%と考えてい い。初期型リーフで5万kmくらい走ると容量が90%程度になる。こうなると新車だと12個点灯している電池容量セグメントの一つが消えてしまい、フル充 電しても11個しか点灯しない。

乗っている人からすれば、クルマの性能低下を実感出来る。寂しいことでございます。中古車を買う人にとっても同じ。というか電池劣化進行中の電気自動車なんか欲しくないでしょう。さて。ここからが本題です。BMWのi3に乗って「あらら?」と思った点がある。フル充電してもガンガン回生するのだった。

リーフの場合、フル充電直後は回生しない。電気を作っても電池容量一杯だと貯められないからだ。不思議だな、と思って調べたら、どうやら「こら考えましたね!」という電池の使い方をしていたのである。ジツは公表されている電池容量って、本来の性能の90%くらいなのだった。隠れ容量を持ってるワケ。

ここからは想像になるけれど、電池の容量低下と共に「隠れ容量」を使うようにしていくんだと思う。これなら3年/5万kmだと新車時の容量をそのまんまキープ可能。加えて容量が85%くらいになると、経年による容量減少も走行による容量減少もマイルドになっていく。きっと長持ちするだろう。

ということでi3の制御方法だと、10年/15万km走っても新車時から15%くらいの容量低下に抑えられるという寸法。15年すれば交換用の電池だって安くなるだろうから、現在の「電池の寿命がクルマの寿命」というリセールバリューを悪くしている最大の問題点を解決出来ると考えます。

この件、今まで情報ルートの都合で書かなかった。昨日、日産の志賀副会長がアウトラインを御存知だったので、もはやルートは複数あると判断して公表した次第。

2014年4月15日 (火)

海水からガソリン

アメリカ海軍は水から航空燃料を作り出すことに成功し、すでに航空機を飛ばしたという。あまりに突飛なニュースなのでエイプリルフールネタかと思いきや、どうやらホントのことらしい。調べてみると2年くらい前からゴニュゴニョ機密で稼働していたようだ。ウワサも出ている。やはり火の無いトコロに煙は立たない。

報道より少し深く突っ込んでみたい。まずコンセプトは原子力空母での継続的な戦闘のための技術である。御存知の通り原子力空母の燃料補給についちゃ25年毎とも言われているのに対し、搭載している航空機用の燃料はすぐ無くなってしまう。そして前線への補給に驚くほど大きなコストが掛かるのだった。

明確な資料はないけれど、1リッターあたり1000円にも達するらしい。もし海水から炭化水素(例えば灯油)を1000円以下で作り出せるなら、理想的な作戦を行えることだろう。というコンセプトで開発がスタートしている。ちなみにエネルギー限は、いくらでも作り出すことが可能な空母搭載の原子炉から供給さ れます。

海水に含まれている酸素と水素、炭素(二酸化炭素)を合成反応させれば、炭化水素は作れてしまう。アメリカ海軍の想定コストは 10年後で160円/Lくらいだというから(最終目標80円/L)、石油の代替になる可能性を持つ。もちろん電気は原発に限らず、民生用なら離島や海上の 風力発電や砂漠の太陽光でOK。

燃料電池用の水素は離島や砂漠の電力で作っても運べなかった。けれど炭化水素(ガソリンや灯油)であれば低コストかつ容易に運ぶことが出来る。しかも二酸化炭素から作れるため、地球温暖化ガス(笑)もリサイクルということになります。50年後は案外普通のエネルギーになっているかもしれません。

そうそう。同じく離島や砂漠で発電した電力使ってナトリウムを作るという案も出ている。ナトリウムは水を掛けると水素を発生するから、そいつで燃料電池の稼働が出来る。300km走るための水素は25kgのナトリウムで足りる。巨大な水素タンクを積むより現実的だと思う。技術ってオモシロイです。

格安ホイール上等!

玉石混淆の世の中になった。ナニが良くてナニがダメなのか非常に解りにくい。タイヤなど好例。1本2500円という安価なタイヤもあれば、同じサイズで3万円以上するタイヤもある。そこには性能や品質の裏付けがあると私ら信じてます。良いと思っているから高いお金を出す。ホ イールも同じ。

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見た目も良い製品が少なくない

競技用のホイールは高い。1本5万円以上するほど。当然の如く普通のホイールより性能良いのかと思っていた次第。しかし! リーフでラリーをするにあたり、 ホイールに回す予算無し。スポンサードもしてくれないし。そこで1本1万1千円の台湾製(安売りホイールの中でも評価高いタイプ)を使ってみた次第。

するとどうよ! けっこう激しい条件で使ってみたが、大きな問題なし。昨年の新城ラリーじゃSタイヤでフルに荷重掛かったフルバンプ状態でキャッツアイを6連発くらい踏むも、サスペンションのアッパー部分のピロボール壊れたのにホイール異常なし。側溝に落ちて「ガキン!」とやった時も、曲がったのみ。

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割れないし空気漏れも無し

大きなギャップ踏んだ時だって曲がった。折損したり、割れたりしない。普通の使い方なら100%心配ありません。デザインだってアルミホイールは定番があり、そいつを踏み外さなければカッコ良い。最近はホイール屋さんも雑誌に広告を出さなくなった。宣伝しても売れないと言うことなんだろう。

「高いホイールじゃないとダメ」という常識が間違いだったことに気づいたのは良いニュースだと思う。たださすがにグラベルのラリーについちゃ安売りだと厳しいかもしれません。これまた次のプロジェクトでグラベル競技用のホイールを安価に入手出来なければ安売りホイール遣うだろうから確認出来ます。

もちろん安かろう悪かろうのホイールだってある。だからこその玉石混淆。スタッドレスタイヤ用にノーマルホイール使い、夏タイヤにカッコ良い安ホイール使うなんていかがか? やっぱしホイール交換はクルマ好きに取って基本中の基本でしょ。なるはやで評判良い安ホイールのリストを作ります。

2014年4月13日 (日)

警察は絶対悪くない

兵庫県でパトカーとワゴン車が交差点で衝突。ワゴン車に乗っている母子2名死亡するという痛ましい事故になった。報道によれば「丹波署はワゴン車が信号無視した」と発表しているそうな。普通この手の事故の場合、報道機関って片方の言い分だけ聞いて発表することなどありません。

それこそ死人に口なしになってしまいますから。いや、高知の白バイ事故の時なんか、バスに乗っている学生さんや後続車の教師など全員が「止まっているバスに白バイが突っ込んできた」と言ってるのに、バスの運転手さんは禁固刑になってしまった。今回も「目撃者証言によればワゴン車が信号無視」だって。

ちなみに白バイ事故直後の新聞やTVの報道は「バスが停止せずに道路に飛び出してたため白バイが衝突した」となっている。警察発表を検証することなしに鵜呑みの報道をしたワケ。たくさんの証人居たものの、全く無視。警察発表だけ正しいと判断している。どうなっているんだろう?

都合よく目撃者がいたもんだ。今や大半のパトカーにドライブレコーダーが付いている。もしワゴン車が信号無視しているのであれば、その映像を見せてくれたらいい。その点、担当メディアは確認したのだろうか? ということを考えると、やはりドライブレコーダーは絶対に必要なアイテムになったと考えます。

バス事故もドライブレコーダーさえ付いていたら刑務所に入らず済んだ可能性ある。もちろん今回の事故もワゴン車が信号無視だったかもしれない。されど事故は警察官だろうと一般人だろうと慎重になるべき。特に今回は1名乗車だった。メディアは警察の一方的な発表の片棒を担がないで欲しい。

事故車の映像を見ると、ワゴンに横っ腹に、ワゴン車が転倒するくらいの高い速度でパトカーは突っ込んだように見える。しかもワゴン車は衝突した交差点からそう遠くない場所で停止してます。ゆっくり走っていたなら、パトカーの方で避けられたじゃなかろうか。状況からすれば明らかにおかしいのだ。

これまた都合の良い目撃証言あり


2014年4月11日 (金)

トヨタ新エンジン群

トヨタが新しいエンジン群の概要&計画を発表した。直近のエンジンはMCヴィッツに搭載される1,3リッター4気筒と、1 リッター3気筒エンジン。それぞれ最大熱効率は平均的なディーゼルエンジンを凌ぐ38%と37%で、プリウスやクラウンHVに搭載されているアトキンソン サイクルと同等レベルに達している。

例えば1,3リッター4気筒はレギュラーで13,5という圧縮比を持つ。と言っても吸気バルブ遅閉じのアトキンソンサイクルだからして、混合気を13,5分の1に圧縮させるワケじゃありません。詳細なスペックは試乗会の時に聞いてみたいが、おそらく吸気量としては1,1リッターくらいになるんじゃなかろうか。

つまり1100cc分の混合気をシリンダーに吸い込み、燃焼させ、1329cc分のストロークをさせるということ。ということで排気量(ピストン上死点から下死点までの容積)は1329ccです。このタイプのエンジン、出力を稼ぐことが難しい。実際、プリウスのアトキンソンサイクルなんて1.8リッターで99馬力と1,3リッター並。

しかしクラウンHVは2,5リッターで178馬力を達成している。このエンジンを見た時に「これはハイブリッド以外にも搭載するな」と思った次第(そういう原稿も書いた)。MCヴィッツに搭載される1,3リッターはプリウスの1,8リッターと同じ99馬力。最大トルクも12,3kgmと普通のエンジンに匹敵するからスゴイ!

JC08燃費は25km/L。トヨタって超ECOタイヤを使わないことを考えれば素晴らしい数値だ。MCパッソに搭載さ れる1リッター3気筒も27,6km/Lで、クラスTOPのミラージュを凌ぐ。実用燃費を計測したら、1,3リッターも1リッターも間違いなく1位を取る ことだろう。スカイアクティブG危うしか?

トヨタによれば14の新世代エンジンがスタンバイしているらしい。その中に1,4リッター ディーゼルや2リッター4気筒ターボなども含まれている模様。残念ながら1リッター3気筒ターボや、クラウン級以上に搭載出来る2リッター4気筒ディーゼルは存在しない? どんなエンジンが出てくるか楽しみです。

2014年4月10日 (木)

スモールオーバーラップ

アメリカで新型フィットが発売された。日本仕様との最大の違いは、スモールオーバーラップ衝突に対応している点である。 これまでスモールオーバーラップ衝突対応は、出たとこ勝負に近い状態。とにかくアメリカ仕様を急いでやりましょう、ということ。いろんな意味でメーカー側 も余裕無かったと思っていい。

加えてIIHSもシビックサイズ以上から試験を始めているため、コンパクトクラスは対応が遅れ気味だった。しかも技術的な難易度が高く、一生懸命対応したヴィッツで『M評価』(もっと頑張れ!)。旧型フィットの試験動画を見たらAピラーが切断されてしまっており『P評価』(絶望的です)。見るだけで怖い。

旧型フィットの試験動画

最近のホンダの流れを見ると新型フィットは『G評価』(上等だね!)を取ると思う。気になるの、日本仕様である。日本のユーザーのニーズはどうだろう? ホンダの衝突安全担当役員に聞いたら「重量もコストも増えるので日本仕様は対応しません」。この状況、多くの自動車メーカーが同じ。

気になるのはここからです。最初からスモールオーバーラップ対応を考えて作ったボディって、全く考えていなかった従来型と比べ、未対応でも圧倒的に強いらしい。あるメーカーに聞いたら「G評価を目標に作ったボディなら、最低でもM評価。もしかしたらA評価くらい取れると思います」。さもありなん。

ちなみに大雑把なイメージで言うと、P評価だったら死亡&重篤なダメージを負う可能性大きい。A評価であれば少なくとも死亡せず、重篤なダメージも負わないそうな(G評価だと最悪で足の骨一本と顔面の擦過傷くらいで済む)。アメリカ人と日本人の命の重さは違うのか、という論議の前に実情を知りたいです。

そんなこんなで新型車が登場する度にスモールーオーバーラップ対応の有無を聞いている。少なくともアメリカで販売する車種の多くはスモールオーバーラップに対する基本骨格を持っていると思っていいだろう。新車を買うならぜひとも考慮したらいい。現在日本で買える日本車はアコードHVとスカイラインのみ。

日本の大手メディアは無視を決め込んでます。

2014年4月 9日 (水)

当て逃げ増加傾向

クルマ嫌い世代や高齢者の増加との関係は不明ながら、駐車場での当て逃げが増えているという。ナニを隠そう私も直近で3回ヤラれ、1回ヤラれたクルマを見ました。ヤラれたの見たの、スキー場の駐車場。私のナナメ後方に駐めていた人が怒っている。キズ見たらスノーボードかスキーのエッジ当たった感じ。

私のV40はコストコでドアミラーを潰されたらしい。大きなキズこそないものの、内部のフックが折れており、段差出来てしまった。キズ無かったのでいいや、と思って逃げたんだろう。その他、コストコでは買い物用カートをクルマに接触させ擦り傷を付けられるケースが多いようだ。誰だか解らないだろうと逃げちゃう。

ちなみにコストコはレンタカーなど借りて来店する人も多い。レンタカーじゃ愛車精神みたいなものは無いでしょうね。リーフもショッピングセンターの駐車場でフロントバンパーにキズを付けられしまった。キズの位置&形状からすると自転車のペダルだと思われる。これまた「誰も居ないので逃げちゃえ」。

一番酷かったのは昨年の新城ラリーの際、駐車場でブツけられたキズ。明らかに金属バンパーによるものなので、やったのはトラックでしょう。インサイトのリアバンパーとボディに深いヘコミが出来ていた。保険会社に聞いてみたら、高齢者の当て逃げも増えているのだとか。ブツけてそのまんま走り去る。

どうやって防衛したらいいか? 少し歩くようになるけれど、なるべく左右にクルマが停まっていないスペースか、人通りの少ない位置を探すしか無い。強風の時はドアを開けた時に風で大きく開くような方向に駐めないというのも大切。ということを日頃注意している私ですら被害に遭うんだからどうしようもないか‥‥。

防犯カメラを装着して回しておく、というくらいしか有効な防御策はない? ちなみに警察に届けても、ほとんど相手にされません。当て逃げ犯は被害者が自力で捕まえなくちゃダメなのだ。消費税率上げて新車を買った人は十分に注意して頂きたい。車両保険は相手を特定できないと使えないタイプもある。

2014年4月 8日 (火)

アンドロイドを車載

このままだといよいよナビは店仕舞になりそうな流れになってきた。『CarPley』をド~ンと出してきたアップルに負け じと、マイクロソフトも車載端末を発表したのである。アンドロイドと、ウインドウズ、ブラックベリーに対応しており、ほとんどの携帯端末ユーザーがそのま ま使えるシステムになってます。

概要を伝える外国メディア

自動運転を目指すなどクルマの制御系にまで参入してうとしているマイクロソフト陣営だけに、アップルより一段とクルマの機能に食い込もうとしている。例えば液晶画面に制限速度など表示。この機能を使えば、スクールゾーンなどで自動的にクルマの速度を制限する機能を組み込むことが可能になるだろう。

自動車メーカーの多くは制御機能の共通化に否定的である。そのカベに当たったマイクロソフトは、ステップbyステップで魅力的なコンテンツ(安全性の追求など)を提示していくつもりなんだと思う。実際、スクールゾーンでの速度規制は、社会的な評価も得られる。外堀を埋めていく作戦を取ってきたワケ。

ちなみに導入当初の機能としては、ナビやルート案内、AV、電話、メールなどで、スマートホン端末と基本的に同じ。直感的に操作できるタッチ式になると思う。電機メーカーからすれば液晶画面が1つ売れるのみ。ブランドで特色を出すことは出来なくなっていく。日本のナビメーカーにとって最大の危機だ。

よほどの新しい機能を打ち出さない限り、既存のナビが生き残ることは難しくなったと考えます。ただPCも機能が増えると2画面使うのが普通になってきた。ナ ビ専用画面と、その他の機能を表示する画面を二つ使うシステムも出てくるんじゃ無かろうか。インテリアデザインが変わっていくのかもしれません。

2014年4月 7日 (月)

BS復活!

自民党政権になったらブリヂストンのタイヤが赤丸上昇となってきた。昨日行われたGT500で1位から4位を独占。圧倒的な強さを見せたのである。ミシュランを履くチームは予選こそソコソコのタイム出たものの、本番で苦戦。日産なんかワークスチームが7位と伸び悩んでしまった。明らかにBS優位。

市販車のタイヤも上昇傾向。i3の特殊なサイズのタイヤはBSだけしか作っていない。BMWの要求性能を満たしたの、BSだけだったようだ。実際、i3に様々な路面状況で乗ってみたけれど、バランスの取れた良いタイヤでございます。悪評だらけだった2年前BSと違う会社になったんじゃないかと思えるほど。

スタッドレスタイヤも地盤沈下から復活してきた。アイスバーン性能はイーブンだったが、転がり抵抗や騒音、ドライ路面でのステアリングフィールで負けていたヨコハマに追いついた感じ。特殊なサイズを持つi3用として「低燃費スタッドレス」新しいコンセプトのタイヤをリリースするなど、全面攻勢です。

ヨコハマだって負けていない。GT300はこのクラスに気合いを入れるヨコハマ勢の圧勝。昨年からミシュランに換えたスバルは順位だけでなく予選やベストラップでも沈んでしまう。相変わらずラリーのノウハウを投入しているSUV用のタイヤはヨコハマの評価が高いです(BSはラリーから撤退した)。

BSが気合いを入れてくればライバルメーカーは頑張るしか無い! 長い冬眠から目覚める気配漂う自動車メーカーと同じく、タイヤメーカーも動き始めたように思える。日本の自動車ギョウカイは踊り場を過ぎ、再びチカラ強く歩き出すかもしれません。スタートダッシュに遅れたメーカーは振り切られちゃうか?

2014年4月 5日 (土)

次期型プリウス

日刊自動車新聞は「プリウスのフルモデルチェンジが3か月ほど遅れ、2015年の夏になるかもしれない」と伝えている。開発に問題出た? というのもプリウスを巡る状況は徐々に厳しくなっており、日本での販売台数を見ると『α』の台数を加えて何とか2位をキープ。オリジナルのプリウスは右肩下がり中。

アメリカでもプリウスの販売台数が落ち始めた。プリウスの燃費性能は依然として圧倒的に優れているものの、さすがにドコを見てもプリウスという状況にユーザーも飽きてきたのだろう。かくいう私もプリウスを手放した最大の理由は「ツマらなくなった」です。加えて買ったら乗り換える気にならぬ。不満ないのだ。

次のプリウスは現行モデルの進化版なのだろうか? だとしたら私も魅力を感じない。このあたりで「売れるPHV」をラインナップして欲しいトコロ。と言っても現行の「売れないPHV」の電池容量じゃ中途半端。電池を2倍の10kWhくらい搭載し、60kmくらいのEV航続距離を持っていなくちゃダメ。

トヨタを見てると依然としてリチウム電池に対し前向きじゃない。内山田会長と嵯峨取締役がニッケル水素のハイブリッドを推進しており、どうやら次期型プリウスもこの流れを引き継ぐ模様。コストパフォーマンスで考えればその通りなのかも。でも個人的には次期型プリウスでPHVの王道を歩んで欲しい。

プリウスのフロア構造を見直し、今のハイブリッドユニット+10kWh程度の電池を積めば(VWゴルフGTEは8,8kWh)、相当レベルの高いPHVにな る。50万円高くらいの価格設定とし、補助金で25万円くらいカバー出来たなら、私も欲しいプリウスになります。もしかしたら次期型はそんなクルマかもしれない。

次期型リーフに発電機を搭載するというアプローチも面白い。現在300kg(24kWh)積んでいる電池を250kg(20kWh)に減らし、100kgく らいの発電ユニットを搭載すれば、50kg増しで収まる。200kg(16kWh)に減らして発電ユニットを搭載するなら重量増無し。電池減った分だけ価格も下がる。

その気になれば日本のメーカーだってコストパフォーマンスの高いPHVやレンジエクステンダーをすぐ作れるポテンシャルを 持っているのだ。実現出来ないのは「電気自動車だから排気ガスを出したくない」とか「ハイブリッドの方が優れている」という年寄りや原理主義者の思い込みによるものです。

2014年4月 4日 (金)

次世代自動車の本命

650ccの発電機を搭載したi3のレンジエクステンダーに乗ったら「次世代電池が実用化されるまでの間は、こいつしかないな!」と確信した。というか私が25年前から理想としてきたクルマでございます。5年後くらいからジワジワと売れ行きを伸ばしていき、10年後はハイブリッド車と同等の存在になると考える。

1年に300日クルマに乗るとしよう。130km程度の航続距離を持つi3の電池搭載量だと、 270日はガソリン1L分(160円)の電気代で93km走る電気自動車として使える。残る30日はロングドライブだったり雪道だったり極寒という条件だけれど、その時はエンジン掛ければ何ら問題なし。

電気自動車の良さを全て持ちながら、電気自動車の決定的な弱点である航続距離の少なさや、悪条件下のサバイバビリティ、そして電池の経年劣化をカバー出来るからだ。日本全国の一戸建ては3500万戸。この中の10%がレンジエクステンダー になったとしても350万台になる。

何より乗って楽しい! 文字通り「意のままに走る!」だ。アクセル踏めばガソリン車など相手にしないダッシュ力を持ち、低重心だからしてハンドル切ったら猛烈に素直かつシャープ。街中でも全くストレス無し。強いて言えば最高速が150km/hだということながら、今の日本だと必要にして十分でしょう。

さて。アウトランダーPHEVに代表されるPHV(プラグインハイブリッド)と、i3のようなレンジエクステンダーはどこが違うのだろうか? 一般的にハイブリッド車をベースにしたモノがPHVで、電気自動車ベースはレンジエクステンダーと 呼ばれる傾向にあるようだ。されど両タイプの決定的な差とは、と聞かれたら「無し」。

「エンジンパワーだけじゃ走れないのがレンジエクステンダー」だと思っている人も多い。実際「i3レンジエクステンダーの航続距離は300km」とアナウンスされているため、電気自動車だと160km程度の航続距離が300kmに伸びると理解しているのだろう。こらもうBMWのミスリードだと考える。

i3はエンジンパワーだけで走れるの だった。ガソリンさえ継ぎ足せば普通のエンジン車と同じ。ただ燃料タンクが9Lしかないため、ハイブリッドモードだと満タンで180kmくらいしか走れないだけ。なんのことはない。i3のように650ccのガソリンエンジン積むと、電気自動車だって航続距離無限大になります。

i3という黒船を見て世界の自動車メーカーはどう出るか? 尊皇攘夷とばかりピストンエンジン車の効率を追求するメーカーも出てくるだろう。されど私には江戸時代の終わりがハッキリ見えた。効率でも楽しさでもサスティナビリティでもレンジエクステンダーにかなわない。ということだけ認識しておいて頂きたく。

2014年4月 3日 (木)

レヴォーグ不振?

2月4日に行われた決算発表の際「3月一杯で1万3千台くらいになる見通し」と発表したレヴォーグの予約台数が伸びていない。「必ず達成させる」というスバル社内の目標台数(1万台)にも届いていないようだ。ちなみに当初は発表していた受注台数を、全くオモテに出さなくなっちゃいました。もしかして厳しい?

ティザー活動は昨年の東京モーターショーから始まった。モーターショー会場なんかレヴォーグのポスターだらけ。出展されたプロトタイプの人気ぶりときたらハンパなかった。メディアだって絶賛である(私はサーキット2周+ホンの少ししか乗っていないので評価を決めていない)。スバルとしちゃ手応えあったことだろう。

ちなみにレヴォーグと同じく発表時に試乗車を全く用意出来なかった新型ハリアーの場合、発表1か月で受注2万台。現時点で3万台程度のオーダーを抱えているようだ。ホンダ・ヴェゼルも4万台程度の受注があった模様。加えてヴェゼルの売れ筋グレードの価格は260万円前後。レヴォーグと大きな差無し。

保有母体の規模を考えればハリアーよりレガシィの方がはるかに多い。ヴェゼルに至っちゃ保有母体らしきモノを持っておら ず。つまり価格も納期も保有母体も不利じゃないハズのレヴォーグなのに(事前試乗会も日本中で行っている)、5か月間も大キャンペーン続けて1万台の受注を得られなかったということです。

レヴォーグは魅力の無いクルマなのだろうか? 前述した通り、皆さんほとんど乗っていないため、本来な ら評価など出来ないと思う。繰り返しになるが、試乗会はツインリンクもてぎのサーキット1周と、ツインリンクもてぎの構内路1周のみ。なのにメディアのレヴォーグ評を見ると気持ち悪いくらいのヨイショぶりである。

スバルは今までアイサイトだけPRしていればクルマが売れた。自動ブレーキの普及により、それだけじゃ厳しくなったということなのかもしれない。気持ち悪いヨイショも効能薄い? スバルの居た場所をマツダに取られつつあるような気がします。されどレヴォーグは国内専用車。頑張って売らなくちゃならんです。

・追記 新聞向けに受注台数は公表したとのこと。1万1千台だそうです。決算発表の時の役員コメントである1万3千台にゃ届かなかったものの、社内目標はクリア出来た。ただディーラーに聞いたら「気軽にキャンセルOKの契約なので目標達成のため押し込みました。4月は厳しいと思います」。

2014年4月 1日 (火)

i3スゴイ!

BMWのi3に乗ってブッたまげた! 電気自動車とかエンジン積んだ自動車とか言うワク組みを超えて面白いのだ。電気自動 車ともエンジン自動車とも違う味の乗り物と表現したらいいかもしれない。例えば街中で走って居る限りブレーキは不要。右足だけで加速し、巡航し、減速して停止まで行くのである。

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デザインだけ「う~ん!」

文字通りワンペダルで走れてしまうのだった。事前に「アクセル戻すと同時に強い回生が掛かるため気持ち悪い」という話を聞いていたけれど、そいつは電気自動車だのエンジン自動車だのという先入観があるだけで、i3はi3でキッチリとまとまってます。巡航時はアダプティブクルコン使えば疲れないし。

乗り味も気に入った。アルミフレームのシャシは抜群の剛性感あり、ミシリともしない。その上のカーボン製ボディもカタそうで、これまたガッシリしてます。乗り心地、カタいけど快適。19インチの155タイズのランフラットながら、気持ちの悪いブルブル感やツキ上げ感無し。何より低重心のため回頭性素晴らしい。

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ブリヂストンです

1260kgのボディに170馬力のモーターを搭載しているんだから遅いワケ無い。アクセルレスポンス光速(むしろ少しレスポンスを遅らせていると思う)。どんな速度域で走っても一体感がある。これほど操作に対して素直なクルマに今まで乗ったことないほど。デザインさえ良ければ100点中の500点です。

知らなかったものの、アダプティブクルコンと自動ブレーキが標準装備されているため、手抜き走行しようとしたら再スタート時にボタン押し、ハンドル操作するのみ。そんな新世代のクルマの移動エネルギーコストはリーフより少し安く、ガソリン1L分(160円)の電気で93km。ハイオク分なら100km走れる。

補助金を含めた車両価格459万円は日本車として考えれば高いが、BMWのラインアップからすればリーズナブル。日本での販売目標台数を公表していないけれ ど、2千台くらいなら容易に売れるかもしれません。久しぶりにウナりました。自動車ギョウカイの人はぜひ一度試乗してみた方がいい。

昨日のTOPは私も騙されたようです。

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