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2014年3月

2014年3月31日 (月)

投稿動画で有罪判決

自分でアップした動画(一般道を高い速度で走るシーン)を証拠に逮捕されたドライバーがいる、というニュースは御存知のことだろう。その後、3月28日に新潟地裁で「懲役5か月。執行猶予4年」という判決が出た。控訴しないと言っているため、これで確定。投稿動画による証拠での4輪車の判例は初めてとなった。

今までユーチューブなどに個人がアップした動画で逮捕され判決出たのは138kmオーバーのスピードメーターが映り込んだバイクのみ(懲役4か月。執行猶予3年)。広島で逮捕されたランボルギーニは判決中のようだ。いずれにしろ、これだけ暴走動画が氾濫している中、現時点で3件。多いか少ないか?

いろんな意味で難しいと思う。どこまでが逮捕の基準になるのか難しいからだ。私はオートックワンで動画の仕事もやらせてもらっているが、スピードメーターが見えていなくても速度違反をしない(昔は別に大きな問題にならなかったため比較的自由でした)。常識的な範囲ならいいとも思うけれど、自主規制です。

普通の道を制限速度で走ると交通のジャマになるため、流れの少ない道(その上、ほとんど交通量の無い時間帯やタイミングを見計らう)を選んでいるほど。まぁそんなこと言い出したら、普通の交通の流れを写しているシーンに出てくるクルマなんか基本的に全てがスピード違反をしていることだろう。

今のところ100km/h以上の違反が疑われる事案に限られているようだけれど、個人的には危険って速度だけじゃないと思う。事故に直結するような幅寄せや、直前に割り込んでの急ブレーキ、そして高速道路上で前に入ってノロノロ走行して前を塞ぐ行為なども悪質だ。警察は一度指針を発表すべきかと。

もう一つ重要なのは、本人以外の動画で検挙されたケースがないこと。客観的な動画こそ検挙の対象にすべきだと考える。それこそ古屋国家公安委員長長に研究会でも立ち上げてもらい、動画による違反取り締まりを前向きに考えたらいい。キッチリやれば、白バイやパトカーによる取り締まりも不要になるだろう。

2014年3月30日 (日)

GMのリコール400万台規模に

GMの欠陥車問題、専門用語を知らない日本の大手メディアでは「点火スイッ チ」の不具合でエンジンが走行中に停止する事故が起きていると報じているけれど、問題の部品ってキーシリンダーである。走行中、突如「off」状態となっ てしまうのだった。キーロックこそ掛からないものの、電源落ちてエンジン停止に。

交通量の少ない場所や、速度低ければ大きな問題ないだろ う。けれど流れる速度の高い高速道路や、街灯のないワインディングロードなどを夜間に走って居たら相当にアブナイ。長い下り坂だと、あらら、と思ってブ レーキ2~3回踏んだら、ブースター効かなくなってしまう。深夜、治安の悪い地域で止まるのも危険。

当然のことながらキーオフ状態だと衝突時のエアバッグだって開かない。シートベルトテンショナーすら意味を持たず。この欠陥によりGM側も12人が死亡したと認めており(外部団体は300人を超える死亡者が出ていると言っている)、少なくとも10倍以上の負傷者や、100倍以上の事故が起きているとも言われている。

GMは長い間「キーにキーホルダーを付けているため」としており、欠陥だと言うことを認めてこなかった。実際、大半の人がキーホルダーを付けてます。しかしキーホルダーをハズしたクルマも事故を起こし始めたことで「どうなってるんだ?」が拡大し始めることに。どうやらキーシリンダー内部の問題らしい。

キーシリンダーは多くの車種が共用しているため、現時点でリコールの対象が400万台規模に拡大。ただリコール対象車となってしまえば、対策部品に交換するまで恐ろしくて乗れませんワな。アメリカじゃクルマ無しだと生きていけないため、代車やレンタカーを用意しなくちゃならない。この費用も膨大になる。

そんなことから小出し(といっても昨日は97万台の追加)にしているけれど、もっと増えるかもしれない。規模だけでなく、欠陥を解っていて隠していたという ことも大きな問題になり始めている。トヨタの問題は本当にクルマが悪かったのか解っていないのに、多額の和解金を支払うことになった。GMも長引きそうです。

2014年3月29日 (土)

リーフ値下げ!

リーフが価格改定を行った。電気自動車は毎年価格を引き下げることによって補助金を使えるシステムになっているためである。25万7千円値下げした新しい価格は冬場でも航続距離があまり落ちないヒートポンプ式エアコンを採用している『』で276万2920円(53万円の補助金を受けた場合の消費税8%価格)。

装備内容はナビやクルコン、サイド&カーテンエアバッグ、ヒーター付き革巻きハンドル、シートヒーターなど標準。ほぼ同じ装備内容のプリウス『G』はナビ無 しで259万2千円。純正ナビだと逆転しちゃう(17万円のナビで同価格)。走行10万km分のエネルギーコストはプリウス71万円のリーフ18万円であ る。

もはやリーフの方が圧倒的にリーズナブルなのだった。実際、昨今のガソリン高騰も全く気にならず。240円分の電気で130km走れ ます。22km/L走るプリウスだって130km走った時のガソリン代は930円だ。なのにリーフの人気、盛り上がらない。デザインの悪さは売れない大きな理由だと思う。

でもそれ以上に日産の売る気を感じない。聞けば日産でリーフの販売台数のコミットメントをする人が居ないのだという。国内販売責任者はリーフを日産全体で売る商品だとしており、リーフだけコミットメントの対象から抜いてしまった。リーフ大好きの志賀さんも担当から外れたという。もったいない、と強く感じま す。

今年も全日本ラリー選手権にリーフを出すけれど、日産がヤル気無いためスポーツパーツも出てこない。現行リーフは1440kgと 80kg軽い上、寒冷地仕様にバッテリー暖気システムを付けているという。ここに冷たい水を流してやればバッテリーを冷やすことが可能。ラリーで使うときの最大の弱点をカバー出来る。

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熱意ある人がリーフの担当になれば絶対売れる!

ダー トラ仕様についちゃそのまんまでイケる! 1540kgもあるラリー仕様の前期型リーフで相当イケる走りを見せてくれました。競技車両になるとイケてないデザインもカッコよく見えるから面白い。いずれにしろリーフは売れると思う。売れないのは日産のやる気の無さだと考えます。繰り返す。もったいないす!

2014年3月27日 (木)

イタシカユシ

一昔前まで単なる休憩場所だった高速道路のSAとPAが、最近続々とテーマパーク化している。私の拙い記憶だと(間違って いたら教えてください)フジテレビのテコ入れで海老名SAの人気が盛り上がり、売り上げ倍増。それを見た高速道路会社は新東名の開通を期に「遊べる SA/PA]を作り始めたのだった。

どこも売り上げ好調に。しかし! 大きな問題も出てきた。本来ならSA/PAってトイレや食事など、 いわゆる「ピットイン」の目的で作られている。滞在時間は短い想定。されど思い切り楽しい施設を作ってしまったモンだから大変! 休日などSAやPAの滞在時間が大幅に増え、大渋滞になってしまってます。

例えば東北道上りの、元羽生PA。PAだからして規模が小さく、駐車スペースだって十分と言えず。そこを『鬼平江戸処』なるテーマパークにしちゃったのだ。気合い入れたらしく相当楽しい! 滞在時間は普通のPAの下を見て5倍! 先週の日曜日に鬼平江戸処を通過したら、ここをアタマの渋滞まで発生しちゃってる。

リニュアルを続け、最強の観光名所になってしまった海ほたるの休日渋滞だって強烈! 下りは羽田空港から。上りも木更津ジャンクションからというヘビー級である。温泉やドッグランのあるSA/PAまで出てきちゃった。楽しいけれど、交通渋滞を招く事態になってくれば話は別。そもそも本末転倒であります。

どうしたらいいか? 人気SA/PAは駐車スペースを拡大するしかあるまい。高速道路なんか辺鄙な場所を通っている。多少の駐車場拡大など難しくないだろう。海ほたるに代表される駐車場を増やせないSA/PAについちゃ混雑時に本線上で待てないようなシステムを作るしかあるまい。

2014年3月26日 (水)

高速料金大値上げ!

4月1日からも朝と夕方の『ETC通勤割引50%』は続くのかと思っていた。しかし! 昨日のこと。PAのトイレに入ったら「通勤割引は忘れずマイレージサービスに入れ」というポスター。あらら? このサービスに入ることを割引の条件にしてるなら入らなくちゃ、と思って帰宅 しネット見てビックリ! なんだよ!

もちろんマイレージサービスに入らなくちゃならんのだけれど、私の場合、入っても受けられない可能性が高いのだった。というのも「毎月5回以上利用」というレギュレーションになったのであります。このリンクのファイルを読むと「5回~9回の利用は30%。 10回以上だと50%の割引。4回以下は無し!」。

私の利用実績を見ると、基本的に毎月4回以下。ビミョウに対象とならない。ちなみに対 象区間を対象時間帯に通過したら、まず定価で取られる。そして割引の対象回数になったなら、その分を無料通行として使えるのだった。まぁ5回以上の月もあるの でこの機会にマイレージサービスに入っておこうか。

基本的に休日特別割引、平日昼間割引、通勤割引、深夜割引(20時~24時、4時~6 時)、早朝夜間割引など全て廃止。代わりに以下の3種類しかなくなってしまう。端的に評価すれば「イマドキ値上げかよ!」でございます。これでトラックな ど一般道を走るようになるため事故も増える。オタンコなことです。

平日朝夕割引(通勤割引の改悪)
地方休日割引(50%から30%に)
0時~4時の深夜割引(50%から30%に)

2014年3月25日 (火)

税金に消費税も掛かる!

消費税額アップを前に様々な商品が売れている。ここにきて駆け込み需要を意識してかジワジワ価格も高騰している。そんな中、ガソリンは品切れになる可能性大。週末になれば当然の如く皆さん満タンにすることだろう。どこのスタンドも”燃料切れ”にならないよう仕入れているとそうだけれど、売り切れだってありうる。

ガソリン買うのに並びたくない人は、木曜日くらいまでに満タンにしておくといい。3月31日に入れようと考えているならアマイです。いずれにしろ消費税が上がった後も燃料は入れなくちゃならぬ。1回分の節税のために並ぶのもアホらしいかと。しかも4月に入れば需要が減り、一時的にガソリン価格も下がると思う。

閑話休題。御存知の通りガソリンは悪税の頂点と言われるタックスonタックスである。現在ガソリン本体の価格は、おそらくスタンド入りで85円程度。ガソリン諸税53,8円が加わると138,8円。10円の販売マージンを載せ、5%の消費税を課せば156,24円になります。ここで腹立つのは諸税にも消費税掛けること。

税金は国の取り分。そいつに税金掛けてどうする! ちなみにガソリン諸税分の消費税は5%で2,69円。8%だと4,3円にもなる。50L買うと二重課税分だけで269円にもなるのだった。今回出来なかったものの、消費税10%になる時はぜひとも是正し、ガソリン諸税分への消費税を止めて頂きたい。

4月1日からのガソリン価格はどうなる? 本体85円だと課程。ガソリン諸税とマージンを現在と同じとし、4月1日から始まる『地球温暖化税』(温暖化してないですけどね)の0,25円に8%の消費税を加え、161円になる。5円の値上がりだ。燃費10km/Lのクルマで1万km走れば5千円の増税。けっこうイタイです!

繰り返す。消費税10%になるときはガソリン諸税への消費税課税をやめて欲しい。どこの政党も是正する気が無い?

2014年3月24日 (月)

リーダーズに続こう!

トヨタの歴史をなぞった『リーダーズ』という二夜連続ドラマの評価が高かった。若干『半沢直樹』っぽさを感じさせるものの、多くの人は感動し改めて日本のポジションを意識したと思う。住友銀行(劇中では西国銀行)とトヨタの関係もハッキリ解る。三井銀行と合併するまで住友銀行を寄せ付けませんでしたから。

こういったドラマが社会に与える良い影響は大きい。皆さん考えるよりずっと大きい。このドラマを見てトヨタに入りたくなった有望な人材だって出てくることだろう。トヨタ社員と関連企業に与えるパワーやプライドも絶大だと思う。となれば次だ。当たり前ながら素晴らしい歴史を持つ企業はトヨタだけじゃありません。

ホンダだってトヨタに勝るとも劣らない素晴らしい創業者を持ち、波瀾万丈の社史が ある。出版物では豊田佐吉さんより本田宗一郎さんの方が圧倒的に多い。本田さんを支えた藤沢さんも逸材です。危機は一度だったトヨタと違い、何度か危険領域に入り込んでいるし。日産やスバル、マツダなど感動するだろう。

二番煎じと言われようが、他の企業の物語もぜひやってもらったらいい。コスト対効果を考えればスポンサー必要なんて高くないと思う。関連企業で少しずつ負担することにより、多くの企業がワクワクしながらドラマに入っていけることだろう。自動車企業だけでなく、パナソニックやキヤノンなども見てみたいです。

ちなみにリーダーズのヒントは三菱の技術者を取り上げた『風立ちぬ』に他ならない、と思う。直近の15年間くらい日本ってドラマの規模も小さかった。されど私の子供の頃は『黒部の太陽』や『栄光の5千km』といった大きな舞台をベースにしたドラマや映画がけっこう多く、若者の夢を育くんだもの。

有志による日本の立て直しが始まった、と私は考えます。

2014年3月22日 (土)

インドの戦い!

日産がインドで大暴れしそうな雰囲気である。そもそも昨年『GO』というベーシックカーを出す前、日産は「40万ルピー以下にしたい」(約67万円)と言っていた。しかし! クルマを見ると、トヨタ・エティオスやホンダ・ブリオ、そして日産マーチと同等の価格とは思えず! インパクトのある価格にしてくる予想した次第。

3月19日に発表された価格を見て「やっぱり!」。40万ルピーどころか、スターティングプライスは31万ルピー(約52万円)ときた! ちなみに私は当時 30万ルピーを狙えば面白い、と書いた。31万ルピーでも十分な競争力を持つと考えます。一番インパクト受けたの、インド市場を狙っているホンダじゃなか ろうか。

日刊自動車新聞によれば、日産は2015年から部品現地調達率を100%としたさらにリーズナブルなクルマを立ち上げるという。『ダットサン』ブランドで販売する車種の価格はインドの超人気車種であるアルト800の24万4千ルピー(約41万円)と戦えるようにするそうな(ルノーブランドは少し高い?)。

ホンダはブリオより安価なクルマの開発をすすめているが、それでも30万円を切るくらいの価格帯だと思う。25万ルピー切りの車種までは考えていないだろう。日本ではイマイチ元気さを感じさせない日産ながら、海外市場じゃ大暴れしようとしてます。日産とスズキとホンダの仁義なき戦いが興味深いっす!

2014年3月21日 (金)

トヨタのWRカー

連日のトヨタネタです。何と! 突如WRカーのテスト走行の動画が出てきた! ヴィッツをベースにしており、エンジンはヨーロッパで先行開発していた1,6リッター直噴ターボだと思う。当然のことながらワイドフェンダー仕様の4WD。走りや音からすれば、現在のWRカーのレギュレーションそのものだと思う。

トヨタのWRカーの動画

最近のトヨタの流れを見ていると、どうやらサーキットでのモータースポーツより、一般道を使ったカテゴリーに興味を持っている感じ。豊田章男さんは「道がクルマを作ると思います」という発言をよくしている。その通りでございます。特にヴィッツ級の量販車はラリーでクルマを鍛えイメージを作ることが販売にも結びつく。

コーナリング中にリアサスのトレーリングアーム折れるという決定的なトラブル出たものの、メキシコラリーでヒュンダイi20のWRカーが3位に入るや、やっぱしカッコよく見えてしまう。上の動画に出てくるヴィッツを見るとカッコよく感じるから不思議。と思ったら、すでにヴィッツのCFにラリーカーを使っている!

ヤリスのラリーカーが出てくるCF

となると気になるのはWRCカムバックの時期。今年のル・マンにポルシェがカムバックしてくる。アウディより圧倒的に強いだろうことは想像に難くない。そのアウディに勝てていないトヨタが、もっと強いポルシェに勝てると思えないです。トヨタにとっても、耐久シリーズで負け続けたって何のメリットもない。

だとすれば2014年で耐久レースを卒業し、早ければ2016年にもWRCカムバックという可能性は大きい。ちなみにトヨタのモータースポーツ史で最も成功 したのはWRCだし、最も長く関わり続けていた。考えてみればWRC参加を決定した時の社長は章男さんの父君の章一郎さんです。

2014年3月20日 (木)

クルマの楽しさって?

トヨタが新しいイメージ広告を始めた。見ていない人は下にリンクしたユーチューブをどうぞ。いやいやとにかく素敵だ! 内容を見るとモリゾウさんの色を強く感じる。一番素晴らしいのはスバルで生産している86が山ほど出てくること。これ、皮肉じゃありません。モリゾウさんって、そういう細かいことを気にしない。

始動編とのこと

もっとシンプルに「現在のトヨタで86が一番楽しいクルマ」だと思っているんだと思う。最後の方に雪道を走っている86が出てくるけれど、運転してるの案外本人だったりするかもしれない。映像にはワルデガルドも出てくるし、ドリフトのデモ走行なんかメチャ楽しそう。見てると暖かい気持ちになってくる。

クルマの楽しさをもう一回考えましょう、ということです。読者諸兄も初めて自分のクルマを買った時のことを思い出して欲しい。きっと凄く嬉しかったことだろう。ホンダのイメージ広告も素晴らしいけれど、新しく始まったトヨタの企業CFは懐かしさを伴い、暖かい気持ちにさせてくれるのだった。

少し心配なのは「始動編」のデキが良すぎること。『リ・ボーン』シリーズも最初は「面白いかな?」と思ったけれど、今や惰性でやってるようなもの。トヨタのイメージ向上にゃ何の役にも立っていないばかりか、最新作なんか「トヨタ偉いだろ!」になってきちゃった。新しいシリーズがそうならないことを願う。

こういったことをトヨタが始めたら、他のメーカーだって何かやらないと置いて行かれる。大幅に出遅れてしまった自動ブレーキに代表されるいくつかの難点さえ追いついてくれば、私だって認めざるを得ない。トヨタの動きを見てると「5年後の自動車産業は元気になってるでしょうね」と思います。

2014年3月19日 (水)

トヨタ対応始まる

大幅に出遅れていたトヨタのスモールオーバーラップ衝突対応だったが、ここにきてやっと追いついてきたようだ。アクアのように依然として「こらアカンでしょうね」という潰れかたをしているモデルは残っているものの、フルモデルチェンジを控えたプリウスなどキッチリ対応し、2番目のA評価を取れている。

カムリも2014年モデルで対応したらしく、A評価。さすがにヤリス(ヴィッツ)は下から2番目のM評価ですけど‥‥。対応車も「落第ですね」のP評価を喰っていたことを考えれば大幅に改善されている。ただしホンダやマツダ、スバルなどの対応車評価を見ると、全てグッド。トヨタ、もうひと頑張りか?

例えばスモールカークラスの評価

次なるフェイズは日本仕様をどうするか、ということでございます。日本の大手メディアは静観の構え。全く気にする様子無し。したがって今後も個別対応になると考える。おそらく日本仕様車の販売目標台数が極めて少ないモデルから(例えばアコードHVやスカイライン)から入って来るということなんだろう。

何度も書いてきた通り、P評価のクルマとG評価のクルマの衝突試験動画を見ると、全く違う。P評価は死んでいるだろう、と思えるケースも。方やG評価のクルマだと、エアバッグのど真ん中に顔が入り、足下空間もキッチリ残っている。おそらく顔や腕の擦過傷くらいで済むハズ。後は買う人の自由だ。

現時点で「日本で買えるスモールオーバーラップ対応車」はボルボ全車と、アコード、スカイラインのみ。逆に「最もリーズナブルで安全なクルマは何か?」と聞かれたら瞬時に「ボルボV40です」と答える。御予算に余裕あれば「ぶつからない技術」満載のスカイラインがおすすめ。日本車の第3弾はナニか? 

2014年3月18日 (火)

日産ルノーと一体化へ

日産は4月に大きな組織改革を伴った人事を行う。短く紹介すると「ルノーとの一体感を大幅に増す流れ」だ。すでに日産とルノーの部品共有率は驚くほど高い。エンジンやシャシに代表される大物だけじゃなく、エクストレイルのダンパーなんか韓国サムソン系列の『マンドゥ』というサプライヤーである。

驚いたことにウインカーレバーまで共用化が始まっている。ただウインカーの操作力一つとっても、日産の基準からすれば「硬い」。操作がおっくうになるほどの”渋さ”なのだ。日産も認識しており改良すると言っていた。そうなると個別対応になり、共有のメリットは薄くなると思うのだけれど‥‥。

エクストレイル(スカイラインも)のウインカーの渋さを指摘している同業者の試乗レポートが無いため、案外そのまんまイケちゃうのかもしれません。もう少し踏み込んで考えると「国際商品にならぬフランス人の感性と、世界中で売れるクルマを作る日本人の感性の違いをどの程度勘案出来るか」だと思う。

ちなみにルノー車はアメリカで支持されず撤退。アジア地区はお話にならず撤退(中国のみ進出する)。お膝元のヨーロッパ市場ですらジリ貧といった状況にある。日本も「好きな人は好き」という状況。デザイン一つ取っても普遍性低い。ルノー色が弱くなり、日産的になってくれば良いかもしれません。

人事も大きく変わる。日産の得意分野である開発と生産は日本人の副社長を2人置くなど日産のウエイトが重くなる。一方、日本人だと不透明&情緒的になりがちな購入と人事はルノー側に主導権行く。この4部門は日産とルノーのアライアンス(共用化、と言い換えてもOK)を深めるべく動きます。

日産の販売部門は変わらず。したがって国内市場に関して言えば、大きな動きは無いと考える。エクストレイルにルノーの1,6リッターディーゼル+ツインクラッチを搭載することは可能だけれど、日本側に夢が無ければ(コミットメント制の弊害です)実現出来ない、という残念な状況は変わらない。

2014年3月17日 (月)

自動運転へ

国交省は自動運転をガンコに認めなかった、ということを今まで何度か書いた。だからこそ世界のTOPを切って日産がシーマにミリ波レーダー+カメラ式のレーンキープ機能を搭載してきたのに、続かず。手放し運転を禁じてしまったのである。以後、2009年のボルボまで自動緊急 停止ブレーキも認めていない。

国交省のせいで日本の技術は大きく停滞し、その間、ヨーロッパの自動車メーカーが追い越していった。この事態を「マズい!」と思ったのは経産省である。日刊工業新聞によれば「経産省が自動運転の規格についてISOに提案する」とのこと。気持ちはわかるけれど、完全に出遅れてしまってます。

この段階で日本がナニか提案しても、聞いてくれるワケない。すでにEUは新しい基準をドンドン作り、動き出してますから。欧州車の全車速追随クルコンは停車してから3秒以内なら自動的に発進するけれど、この規格もEU。ベンツの「30km/h以内なら連続ハンドル操作」だってEUのレギュレーションだ。

国交省は新型スカイラインで「あまり曲がっていない区間に限り連続してレーンキープする」という機能を認可したけれど、14年前のシーマから一歩たりとも進んでいない機能。国交省が14年間もブレーキを掛け続けてきた、ということです。かくなる上は経産省に頑張って貰うしかありません。

2014年3月16日 (日)

F1開幕&WRC

・WRCメキシコは19時から『Jスポーツ3』で。楽しいです!

来シーズンからホンダも帰ってくるF1が開幕する。今年は久々にエンジンまで含め、新しいレギュレーションとなります。簡単に紹介しておきたい。まずエンジンだけれど、2,4リッターV8からダウンサイジングされ1,6リッターV6ターボに。1万5千回転のリミッターが義務づけられる。

ブレーキ時に貯めた電力を加速時に使えるKERSはERSと名前が変わり、163馬力を発生するモーターのアシストを1周あたり8,6秒間使える(今までは82馬力)。同時にリアブレーキは協調制御/ブレーキバイワイヤが導入されるため、開発時にトラブルが続出してます。そらそうだ。

ギアは7速から8速に。セルスターターの装備が義務づけられる。燃料使用量は100kgに制限された。今まで160kg前後を使用していたというので、大幅な燃費改善が必要。ちなみにF1で使われる燃料はおおよそ市販のハイオクと同じらしい。ハイオクの比重は0,77程度のため、100kgはおよそ130Lになります。

外観はノーズ先端の最低地上高が低くなったため、強引なデザインに。アリクイのような妙なカッコは酷評されている。本日のTVで 動いている状態も見られます。気になる予選はケーターハム+ルノーを駆る小林選手が14番手と大健闘。金曜日までまともに走れていなかったことを考えれば 望外の結果だと思う。

予選の結果はコチラから。TV放映は16日の17時からBSフジでどうぞ。F1終了後は19時からJスポーツ3でWRCを! これで日曜日の夜はモータースポーツ三昧です。

2014年3月14日 (金)

トヨタとVW

VWを見ると次々に自動車メーカーを傘下に加えていってる。当初、VWとアウディだけだったのに、シュコダ、セアト、ランボ‥‥と増やし、今やドカティやスカニアなども傘下に加え12ブランド! 逆にそれでもトヨタに届いていないのだから興味深い。されど2014年度は世界一を狙っているようだ。

となればトヨタも仲間を増やしたら面白いと考える。現在はダイハツと日野だけだけれど、事実上ヤマハもトヨタのグループだし、スバルだって増資すればトヨタの台数になることだろう(VWの決算報告で集まったプレスの間でスバルの件はけっこう可能性ある話という雰囲気でしたね)。

なにしろスバルだけでイッキに100万台増えますから。もう少し拡大すると、日野と関係の深いいすゞなどに資本を入れたら面白い。VWはスカニアとMANを傘下に加えている。たくさんのブランドを持っていると、全面的な売れ行き低下は避けれます。経営の安定化や、部品の共通化という点でも有利。

GMだって傘下のブランドを増やす戦略。直近だと中国の『五菱』をGMグループに迎え、100万台近くの上乗せを果たした。なぜか日本の企業って買収を嫌うが、悪い戦略じゃ無いと考えます。というか、世界と戦うためには、ある程度の規模を必要とする。マツダや三菱自動車にはパートナーが必要(すでにトヨタと日産はそれぞれパートナーですね)。

その場合、破綻しそうになっている企業と一緒になってもダメだ。キチンと生き残れる技術が必要。そういった点からすれも、三菱自動車やマツダはユルくても良いからアライアンスを組む良いチャンスだと思う。マツダのディーゼル技術と、三菱自動車のPHV技術は高く評価されている。仲良くしたいと考えているメーカーは多い。

2014年3月13日 (木)

eゴルフに試乗

eゴルフに乗った率直な感想は「やっぱりリーフより3年分新しいですね!」。電気自動車の効率って、モーターやインバータ じゃない。もはやモーターなんか98%くらいの効率に達してますから。電費を伸ばすには、効率良い回生と、巡航時の電力消費量を可能な限り減らすことにあ る。

eゴルフのブレーキシステムは、低速域に改良の余地あるも全体的なスペックで日産より優れている。アクセル戻した時にコースティング (ニュートラルのように滑走する)状態に入るため、巡航電費だって有利。電池搭載量や車両重量はリーフとイーブンながら、航続距離じゃeゴルフ優勢かと。

詳しくはCT誌でレポートします。一方、電気自動車の運用は日本が先行している。というか私ら昨年ラリーで徹底的に可能性を追求した。その時得たノウハウは驚くほど大きかったと考えます。電気自動車の話を聞いて「へぇ~」と思うことなど皆無。発生する事象は全て想定内だったりして。

やっぱり 競技で鍛える、ということの意義たるや大きい。残念なことに日産は全く興味を示さないですけど‥‥。VWの技術者の皆さんは極東で電気自動車がラリーに出場し、林道を「楽しいざんす!」とガンガン攻め、ガソリン車とガチでバトルやっているということなど想像出来ないと思う。

ただVWが電気 自動車で競技に出てくれば、あっという間にノウハウを蓄えると思う。悔しいけど、電気自動車に対する姿勢を見ていると、日産は早くも及び腰。特に日本市場 を見てると、皆さん責任のなすりあいをしてる感じ。日産にゃよくあることながら、先行者利益に貪欲ではない。

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コンボの急速充電器

そうそう。会場にはコンボ方式の急速充電器があった。やっと稼働を始めたそうな。といっても街中で普通に出回るのは当面先になりという。意外だったのは40Aという性能。私らラリーをやった時の相棒になってくれた『Q電丸』なんか移動式なのに50Aという性能持つ。これまた極東が先行してる。

ちなみに日本で発売されるeゴルフはチャデモ対応だから50Aでチャージ可能。本国より優れた急速充電性能を持たせられる。となればアメリカもチャデモでやればいいのに。年内に国内発売されるというeゴルフ、価格次第じゃ案外売れると考えます。

2014年3月12日 (水)

VWの環境対応技術に驚く

日本が得意としてきた環境対応技術も追いつかれ、抜かれそうな展開になってきた。VWの環境対応技術発表会を見てウナる! 一番凄いのは個別対応じゃ無く総合的な戦略を立て、そいつをコスト面でも対応出来るようにしていること。VWがすすめるMQBの中に含まれるのだった。

下の写真を見て頂きたい。全く同じ生産ラインで、ディーゼルエンジン車とCNG車、PHV、ハイブリッド、電気自動車、そして燃料電池車まで作れてしまう。専用シャシを作らなくても対応出来ちゃうワケ。リーフなんか大半が専用設計なので、開発&生産コストという点で全く勝負にならない。

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しかも案外軽い! 電気自動車はリーフと同等の24kWh/318kgの電池を積んで1510kgと、専用設計のリーフの前期型より軽いのだった(現行モデルは1430kg)。156馬力のターボエンジン+8,8kWh/120kgの電池を搭載するPHVのゴルフも1540kgに仕上がっているという。

ちなみに搭載される電池は電気自動車がサンヨー系のパナソニック。PHVはサムソンだという。どちらもセルだけ買い、バッテリー制御装置の開発と組み立てをVWで行っているそうな。おそらくバッテリー価格は日本車と同じレベルだと思う。したがって価格競争力だって持たせていることだろう。

なかでもVWが注力しているのがPHV。次期型プリウスとガチの勝負になると思う。日本は環境技術で世界一だと浮かれていたらアカンです。

2014年3月11日 (火)

ドライブレコーダ

ドライブレコーダーが新しいフェイズに入った。神奈川県警はトラックとタクシー会社にドライブレコーダーの画像提供のお願いを始めたのである。従来ドライブレコーダーは警察にとって非公式の証拠だった。つまり事故の時にドライブレコーダーの記録あっても、基本的に証拠としなかったワケ。

神奈川県警はこれまでもパトカーだけでなく白バイにもドライブレコーダーを装備するなど積極的ではあったものの、基本的に内部で使われていたのみ。今回の措置、初めて公式に証拠として採用するということに他ならない。一歩前進である。警察の一方的な押しつけから解放されますから。

これで一段とドライブレコーダーの存在意義が増した。今や絶対に必要な装備だと考えていいだろう。ネットでドライブレコーダーの動画を探すと、あるある! 事故の映像に始まり、マナー違反、乱暴者、逆走、道路で発生している事象の大半を映像で見られるようになった。画期的なことです。

こうなると興 味深い。パトカー違法運転(例えば赤灯点けていない覆面パトカーの速度違反)なども摘発の対象になる。通報された無法ドライバーの検挙も対応しなくちゃらないだろう。脱法運転の集めたサイトなんかも出来るかもしれません。良い意味で運転マナー改善のキッカケになると考えます。

2014年3月 9日 (日)

マツダのメキシコ工場

2012年11月にレポートした通り、マツダのメキシコ工場でトヨタ向けのヴィッツ級車種を2015年度(16年3月まで)から年間5万台規模でスタートする。当然ながら、その中にエンジンも含まれている。もしかするとトヨタはマツダからディーゼルエンジンの供給を受けるのかもしれない。

ここにきてディーゼルエンジンのニーズが大きくなってきた。どうやらトヨタも(内山田会長を除く)ハイブリッドだけで勝負出来ないんじゃないか、と考え始めている? しかし何度も書いてきた通り、トヨタの排気ガス対策技術は未だに確立出来ていない。欧州市場についちゃBMWからエンジン買う。

しかし日本やアメリカでディーゼルを販売しようとした場合、BMWからエンジン買うことも出来ない。いや、出来るけれどコスト高になってしまう。かといってマツダからエンジン単体を買う、ということも難しいかと。何より内山田会長のOKが出るとは思えないです。ハイブリッド一本勝負ですから。

けれどスバルから86を買っているのと同じく、車体に搭載された状態で購入すれば前例ある。イヤとは言えまい。加えてマツダにハイブリッドを供給しているから、マツダからディーゼル買っても不均衡にならぬ。総合的に考えれば、全く可能性無い動きじゃないということです。

国内市場でもマツダからディーゼルの供給を受けられる、ということでもある。トヨタのミニバンやSUVなどにディーゼルを搭載すれば、作れるだけ売れる状況になることだろう。以上、勝手な想像です。アメリカ発のニュースは「メキシコ工場で間もなくトヨタ向けのクルマの生産を開始する」でした。

2014年3月 7日 (金)

ジュネーヴショー

便利な世の中になった。一昔前までモーターショーに行かないと出展されたクルマの詳細は解らなかった。雑誌など紙媒体の場合、限られたスペースしかないため、写真1枚+簡単な紹介記事のみ。全体の流れや雰囲気こそ掴めるものの、そこから先の情報を得ようとすると現地取材しかありません。

ということで気になったクルマを。まずシビック・タイプR。何でイマドキ2リッターエンジンなんだ、という疑問はコッチに置いておき、素直にカッコ良い!  やっぱしスポーツモデルってこのくらい派手ぢゃなくちゃアカンでしょう! 巨大なリアスポイラー(こんだけデガけりゃ効く!)がヲジサンのハートを突き刺す!

シビック・タイプR

シビック・タイプRの情報を得てオペルも「負けるか!」と思ったのだろう。アストラのスポーツモデルを出してきた。2リッターターボのFFでシビック・タイプRを凌ぐ300馬力! 両車共にニュル24時間耐久レースしか活躍の場無し! こうなるとワリを喰うのは同じクラスに属すスバルWRXかと。

オペル・アストラ300馬力! 

あっと驚くタメゴロウ! じゃないが新型アイゴに「なんだ?」と驚く。横のデザインは正統派でカッコ良いのに、フロントのバッテンが厳しい。ホントにこのまま出すのだろうか? そういや中国でもバッテン顔のコンセプトカーを出してましたね。トヨタのデザイン役員にバッテン好きがいるんだと思う。

バッテンのアイゴ

レクサスがGT3仕様を出してきた。GT3ってヨーロッパで人気のカテゴリーだし、日本だとGT300に出場出来る。こういったクルマを作ってくるのは直球ド真ん中で大いに好ましい。今までトンチンカンなハズし路線ばかりやってきたレクサスながら、やっと良い方向に向かっていくかも。

レクサスのGT3

その他、ジュネーヴショーに出展されたクルマの詳細は米『オートブログ』を見れば全て大量の写真とスペック、プレスリリースが出てます。

2014年3月 6日 (木)

EVもドイツ勢が

全日本ラリーには『AE』という電気自動車やハイブリッドカーのカテゴリーがある。『JN1』というガソリン車の1,3リッターまでのクラスに含まれます。実際、絶対的な速さからすれば、リーフって1,3リッターガソリン車と同等だと思う。パワーウエイトレシオの悪さを、アクセルレスポンスでカバーするというイメージ。

昨年クラス優勝出来たのは、条件がギリギリセーフだったからだ。例えば充電間隔も、あとSSが1km長かったら最後まで全開は難しかった。電池温度の上昇だって限界で、最後はパワー落とすセーブモードに入ってしまったほど。今年も走らせるが(私じゃないす)、いろんな意味で厳しい修行になると思う。

そんな中、BMWのi3が出てきた。アルミシャシ+カーボンボディで車重1200kgに170馬力エンジンを搭載し、発電機も搭載する。このクルマでJN1クラスに出れば、もはや圧倒的でございましょう! ちなみにAEはハイブリッド車も含まれるけれど、アクアやフィットHVだってi3にゃ勝てまい。

と思っていたら、ジュネーヴで『ゴルフGTE』なるモデルが出てきた! 150馬力のガソリンエンジンと102馬力のモーターを搭載し、システム最大で204馬力を発生する。何と最高速222km/h。0~7,6秒とのこと。i3の0~100km/hは7,2秒ながら、最高速150km/hなのだった。

おそらく車重(公表していない)はリーフと同等の1500kgくらいあるんだと思う。でもゴルフGTEならパワーで十分カバー出来る。また電池は温度上がる と冷却するという。電池温度上昇の心配もしないでよい。i3とゴルフGTE、ラリーで勝負させたらドチラが速いか? 残念ながら日本車に対抗馬無し!

オートックワンの現地レポート


2014年3月 5日 (水)

新型デミオ登場!

次期型デミオと、1,5リッターのディーゼルが発表された。デミオについちゃ文末にリンクしておくオートックワンの写真をジックリ見て頂きたい。最初の印象は「なるほど」程度だろうけれど、見慣れてくると「凄くいいね!」になると思う。斜め後方上からの写真など見ると、このクラスじゃ世界一かもしれません。

ということでディーゼルです。3気筒の可能性もあると書いた私は笹藪に突っ込みたくなった。なんで3気筒だと思ったかと言えば、ディーゼルの燃焼技術って難しいからだ。2,2リッターのボア×ストロークであれば同じ燃焼になるため、3気筒化するだけでOK。VWですらボア×ストロークを共通化してる。

VWの場合、1,6 リッター4気筒をベースに、1,2リッター3気筒と、800ccの2気筒といった具合。マツダが全く新しい4気筒を作るとなったら技術的なハードル高いと読んだワケ。まぁエンジン親方の人見さんを過小評価していた、ということです。あそこまで3気筒嫌いを公言していれば、4気筒にするしかない?

未だにスペックを含む詳細を発表していないが、スカイアクティブGの1,5リッター4気筒と共通のブロックを使っているだろうから、小型&軽量に仕上がっているに違いない。最高出力は120馬力程度かと。ただ最大トルクがイヤでも28kgm程度出ちゃうだろうから、デミオに載せたらスンゴイ走り確実。

28kgm と言えば、ガソリンエンジンだと2,8リッター級ですから。マニュアルなんか設定しようものなら速いの速くないの! 速いですね。それでいて燃費も激しく 期待出来る。安価な軽油を使うため、ハイブリッド車と同等の燃料コストになるかもしれません。最近のマツダを見てるとワクワクします。

オートックワンの紹介記事

2014年3月 4日 (火)

ナビもガラパゴス化?

昨日のTOPの追記で「iOSの車載型をジュネーヴで発表する」と書いた。『Car Pley』とネーミングされたこのシステム、簡単に書けばクルマ側にセットされた液晶画面にアイフォンの情報を表示するというもの。運転中の入力は液晶画面のタッチパネルでなく、ハンドル回り等のプッシュボタンで行う。

アイフォンを使っている人なら説明するまで無いだろう「siri」(音声入力/音読)を使っての音声入力や、ナビの指示、メールの読み上げなどをしてくれる。例えばsiri押して「はらへった」と言えば近所のレストランが出てくるし「トイレに行きたい」と言えば近所の公衆トイレを表示してくれるのだった。

普通に便利だし、使い始めたら今までのナ ビの必要性無し。完結型よりクラウド型の情報端末の方が圧倒的に情報量多い。しかもアイフォンは操作性だって洗練されている。こいつが普及したら、もはや ナビなんか終了でしょ。ナビ業界とはとっくにお付き合いがなくなっているため、ナニを考えてるかも不明。

間違いなくアンドロイドも同じようなことをやってくるだろう。じゃなければアップルにシェアを奪われちゃいますから。問題は「いつアンドロイドが出てくるか」だ。自動車メーカーのことだから、iOSと同時進行系でアンドロイドもやってるハズ。なんたって一番喜んでいるのはナビで苦労してる輸入車ギョウカイでしょう。

100%賛成かと聞かれたら「反対!」と答える。運転中にいろんなことを考えてると操作がオロソカになるし、注意力だって落ちてしまう。個人的には片手運転の携帯電話と、ブルートゥースの携帯電話の危険度は同じだと思ってる。自動ブレーキ装置や接近警報など安全デバイスとセットで考えなければならない。

2014年3月 3日 (月)

パナソニック三度目の正直?

パナソニックがテスラ用の電池に1000億円の投資をするという件、驚いたことに汎用の18650でありました。 18650に将来がある、と判断したということです。テスラは2020年に50万台の電気自動車を生産する計画を立てており、そのため大量生産体勢を整え る、という直球の戦略だ。

パナソニックは失敗より成功する方に賭けたワケ。もちろんテスラが大成功するという可能性だってあるけれど、そいつは電池性能と、今のクルマ作りの方向性次第だと考える。まず電池は大量に搭載するという方向を選んだ。2017年に発表する大量生産車でもリーフの2倍くらい積むという。

電費は追求しない。多少電費悪くたって電池をたくさん積んでいればいい、という考え方だ。ただ日本のように200Vだと1時間あたり3kWh分しか充電出来ない。50kWhも電池積んで40kWh使ったら、フル充電までに13時間以上掛かってしまう。急速充電だって1 時間以上掛かる。テスラが来たら迷惑です。

電池の安全性という点でも疑問は残る。下の動画はリーフの電池の意地悪テスト。ボンカレーのようなラミネートのセルを取り出し、ナイフで刺してショートさせたり、バーナーで火を付けたりしている酷い状況。なのにショートさせても煙が出る程度。燃や しても変化少なく、電池は暴走していない。

電池いぢめの動画

18650 電池をこういった環境でテストしている、というのは聞いたこと無い。というか、苛酷な環境など想定していないと思う。何よりテスラの売れ行きが伸びてくるようなら、既存の自動車メーカーだって黙っていない。加えて電気自動車用電池は2020年頃に次の世代へ入っており、一段と性能を上げていくと考えます。

パナソニックの経営陣には優秀な人達が揃っていることだろうから、きっと私など思いつかない可能性を見いだしているのかもしれません。ただ今までの流れを見ると、燃えやすいニッケル正極のリチウムイオン電池に注力したり、電池欲しさにサンヨーを買収したりと、あまり良い判断が出来ていないようには思う。

今の販売台数やマーケティングであればテスラは魅力的だ。全く否定しないし、むしろ新しいモノ好きならモデルSなんか楽し いと思う。私もお金持ちならSクラスよりモデルSを毎日の足として使いたいくらい。でも大量に売れるクルマかとなれば「難しいでしょうね」と答えておく。

追記・ジュネーヴでアップルの車載iOSが発表されるというウワサ。果たして1メーカーなのか、タバになって出てくるのか?

追記2・タバになって出てきましたね!

2014年3月 1日 (土)

カメラ式バックミラー

日産はスマートミラーと呼ばれる新しい技術の導入を考えているようだ。後方や側方の状況をカメラ&液晶画面を通し、ピラーやリア窓の死角無しでドライバーに情報を伝えようというモノ。下にリンクしたプレスリリースの写真を見て頂ければ解る通り、驚くほどキッチリと後方の”風景”を伝えてくれます。

スマートミラーのリリース

素晴らしい技術だと思う反面、懸念材料もある。ニンゲンの感性とカメラの反応遅れのズレです。ニンゲンの判断能力は、動く物体に集中する傾向。したがってカガミから入って来る実像の場合、些細な動き&とても小さな事象であっても情報が割とキッチリとピックアップ出来るのだった。意外に敏感。

一方、カメラ&液晶を通して入って来る情報は、カメラの改造能力や、画像を伝える能力、表示する能力の遅れにより些細な動きが表現できない。ということをVWの超エコカーである『XL-1』(後方はCCDカメラを通して車内の液晶画面に表示)に乗って公道を走った時に初めて知った次第。

ただ画像処理を行うというプロセスの逆を付き、些細な動きであって大げさに表示することは出来ると思う。このあたりはPCの得意技かもしれません。その場合、処理能力の早さと容量が大きく性能に関係してくる。今回日産は130万画素のカメラを使っていると言うことだけれど、全然足りないと考えます。

そう遠くない将来、カメラ&ソフトで後方を監視。要注意情報だけピックアップしてくれるようになることだろう。同時に後続車の接近や進路を計算し、車線変更出来ないような制御をしたり、警告を出しシートベルトの緩みを取り追突に備えるような制御も出来るようになると思う。10年後は当たり前の装備か?

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