« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »

2014年2月

2014年2月28日 (金)

i3の補助金決定

BMWの電気自動車『i3』の補助金額が決まった。499万円の100%電気自動車仕様で40万円。546万円の600cc発電器付きレンジエクステンダーは75万円である。何と! 補助金をさっ引けば電気自動車459万円のPHEV471万円! わずか12万円差! こらもう600ccエンジン付きを選ぶしか無いでしょう!

電気自動車のi3は航続距離130~200km。リーフと同じ150kmくらいだと思えばいい。そいつがレンジエクステンダーだと300kmに伸びる。日本の一般道であれば、さらに長い航続距離になるかもしれません。こうなると電気自動車のデメリットなど無し(i3について言えば、もっとカッコ良ければ魅力的なのに、と思う)。

i3が日本で走り始めたら、きっと電気自動車に対する評価がガラリと変わることだろう。当然の如く電気自動車は発電機を搭載することになると思う。スズキがi3と同じようなレンジエクステンダーを開発していたけど、根性無くて中止したという。スズキの体力や技術だと難 しいかと。さすれば先鋒はホンダか?

ただホンダも最近「枠にはまるな」と言っている通り、 枠にはまってるんだと思う。はまってなければ「はまるな」なんて外に向かって騒がないですから。実際、レンジエクステンダーを開発しているというウワサも 1990年代前半にあったきりで、今や無し。カンペキに枠にはまっちゃってるんだと予想します。

ホンダが開発している燃料電池を「クルマ以外に使わないのか?」と聞いたら「絶対にイヤです!」だって。枠から出られないワケ。でもレンジエクステンダーを作れるとすればホンダしかないと期待してます。方向性決まった時のホンダの突破力ときたら、間違いなく世界一! 3年くらいしたら私が買ってる?

2014年2月27日 (木)

PM2,5と放射性物質

PM2,5が話題になっている。未だに福島第一から大量に放射性物質をまき散らしている方がずっと大きな問題だけれど、ニンゲン、喉元過ぎれば熱さを忘れちゃう。濃度の高い日はなるべく外に出なければ、タバコの煙を吸うよりずっとマシ。それより心配なのが、もっと細かいナノ粒子であります。

ナノ粒子は研究が始まって10年くらいしか経っておらず、未だに測定も難しい。クリーンディーゼルや直噴ガソリンのように高圧で燃料を噴射すると排出量が多くなると言われており、フィルターではキャッチ出来ず、触媒で浄化&還元するには大き過ぎるというビミョウなサイズの粒子なのだった。

困ったことに肺胞から直接血液中に混ざり込むということで、アレルギーなどのベースになっていると言われてます。ホコリ のように大きな粒子の大気汚染物質はじん肺などの原因になり、PM2,5のように小さい粒子だとゼンソクなど。そしてナノ粒子は花粉症のようなアレルギーを起こすのかもしれません。

今のところナノ粒子は急性の症状を起こしていない、と思われる。今後、顕著に増える疾病が増えてきたなら(肺胞は通過するため、大気汚染=肺がんという簡単な図式にはならない)、ナノ粒子も疑うべきだと思う。最初に被害者が増えるとすれば、クリーンディーゼルの多い地域です。

2014年2月26日 (水)

パナソニック、テスラに賭ける?

テスラをどう評価するか、ギョウカイでも意見が二分している。クルマに詳しい人ほど辛口で、クルマのことを少し知っている 新興勢力は絶賛してます。そんな中、パナソニックが絶賛側になった? 何と! テスラと一緒にアメリカで1000億円投資し電池工場を作るらしい、という情報を日経Webで報じている。

なるほど米国に於ける販売台数を見ると、昨年はボルト、リーフに続く電気自動車の3位。今年1月はテスラ がリーフを僅差で破り電気自動車の1位。GMとニッサンが社運を賭けて開発したボルトとリーフを、テスラを圧倒するディーラー規模で売っていることを考え れば、テスラって大成功してると言って良い。

パナソニックの経営陣は「これだ!」と考えたに違いない。ここで気になるの、どういった電池 の工場なのかという点。電気自動車用のリチウム電池の工場なら理解出来る。けれどテスラが使っている汎用の18650電池だとしたら、おそらく中国に代表される新興国のリチウム電池に価格で勝てなくなる。

ちなみに高い信頼性が要求される電気自動車用のリチウム電池の工場と、すでに中国でも 量産できる18650電池の工場の品質管理は全く次元が違う。簡単に変更出来ないと考えます。ちなみに私はテスラが大化けすると思っていない。もちろん高額車のシェアをキチンと確保できるだろう。

しかしテスラの技術で量産車を作るとなれば、価格と電費と品質という3つの高いハードルを越え なくちゃならない。18650電池を使うのなら、寿命の問題も出てくるだろう。モデルSのように1回400km走れるほど大量の電池を積めば、500回の充放電寿命で20万km走れるから必要にして十分。

されど航続距離150kmの普及モデルを作ると、500回の充放電寿命だと7万5千 kmになってしまう。かといって電池をもっと積もうとすれば、大きく重く高額になる。電気自動車用のリチウム電池ならそういった心配は少なくなる反面、ライバルの電気自動車と同じ土俵で戦わなければならなくなります。

つまり今のポジションと市場規模がテスラにとってちょうど良い。スケベ根性出すと、ホンキになって電気自動車やPHEVを出してくる大手の自動車メーカーと戦うハメになり、たちまち厳しくなると思う。ということをパナソニックが認識していればいい。ソニーのようになって欲しくないです。

2014年2月25日 (火)

VWは燃料電池無し

VWのクリーンカー戦略を聞きに行った。やっぱり、というか「そうでしょうね!」と納得。今後10年くらいPHEVでございます。御存知の通りCOTYを獲ったゴルフ7は『MQB』という新しいコンセプトで開発された。ちなみに日産の『CFM』(日産式のMQBと言ってよかろう)もVWと同じコンセプト。

何と! その中にPHEVのユニットも含まれていたのだ。エンジンは2気筒ディーゼルと、3気筒/4気筒のガソリン&ディーゼル。組み合わされるモーターは27馬力/82馬力/109馬力の3タイプ。ツインクラッチが2タイプといった具合。このユニットを車重やクルマのコンセプトによって組み合わせていく。

例えばゴルフ7用は150馬力の1,4リッターガソリン+109馬力のモーター+7速ツインクラッチ+8,8kWhのリチウム電池といった具合。電気自動車モードで50kmの実用航続距離を持つと言うから、アウトランダーPHEVと同じくらいの使い勝手をイメージして頂ければいいと思う。

ここまで読んで「そんな凝ったシステムだと高額になってしまうのでは?」と考えるかもしれない。確かに普通のゴルフ7に、リーフと同じくらいのパワー出すモーターと、プリウスPHEVより1,5倍も大きな容量の電池を積む。普通なら高い。されど高いモノを案外リーズナブルに出すというのがVWの凄さ。

というか、そのためのMQBなのだ。おそらく燃料コストが安くなる分くらいの価格差に抑えようとしてくるだろう。気になるの、次期型プリウスです。常識的に考えるなら、現行プリウスPHEVの電池容量をVWのMQBくらいに増やしたモデルが適当。ゴルフ7のPHEVと非常に似たスペックである。

価格をプリウスの30万円高くらいに抑えてくれば、十分ニーズあるし売れると思う。現行プリウスPHEV、電気自動車の走行距離短く、価格だって激しく高い。客観的に評価すれば「売る気ないですね」。次期型プリウスPHEVがこういったクルマにならなければ厳しいです。いや、絶対そうなるかと。

VWによれば「しばらくPHEVとディーゼル、小排気量過給ガソリンの時代になる。そうこうしているウチ、次世代電池が出てくるため主流は電気自動車になっていく。燃料電池は次世代電池の普及で意味が無くなります」。まったくその通りだ。トヨタ、ホンダ、日産はクリア出来る技術を持つ。

2014年2月24日 (月)

クルマの誘導

幼稚園の園庭で来園者のクルマを誘導していて轢かれ、亡くなった方が居る。この手の事故、悲しいかな無くならない。状況は シンプルだ。クルマの真後ろに立って誘導中、アクセルとブレーキを踏み間違えられて暴走。突っ込まれたというもの。ドライバーは自動車運転過失致死罪を問われてます。

事故を報じるニュース

大学の自動車部に在籍していた人なら、最初に「気を付けろ!」と怒られる場面だ。クルマというのは常に暴走する可能性を持つ。真正面や真後ろに立って誘導しようものなら「オレを人殺しにさせるのか!」。もちろん事故になって後輩をケガさせないという気持ちが強い。私は今でもその場で注意する。

幼稚園の事故、誘導していた人が真後ろでなく、少しオフセットしていたら(運転席側に立てば誘導もしやすい)、こんな痛ましいことにならなかった。自動車メーカーのメディア向け試乗会などでも真正面や真後ろに立って誘導するケースが少なくないから仕方ないのかもしません。亡くなった方のご冥福をお祈りします。

少なくとも私のWebを見ているような人で、そういった危険な誘導をしているシーンを見かけたら、やさしく教えてあげて欲しい。自宅の駐車場でお父さんやお 母さんを娘さんが押し潰すような事故、辛抱タマランです。本来なら教習所で教えなくちゃならないんだと思う。自動車雑誌が取り上げてもいいかもしれません。

お年寄りが乗るクルマなら、安全装備を付けるというのも手。最近トヨタが採用している「バックギアでアクセル全開してもノロノロしか 動かない」装備や、前方の障害物を感知すると飛び出さないシステムなど普及し始めている。先日もこの手の相談を受けた際、アイサイトを推奨しておきまし た。

2014年2月22日 (土)

次期型デミオにディーゼル!

ジュネーヴショーで晩夏に発売となる次期型デミオのプロトタイプが発表される。デザインコンセプトは『跳』(はずみ)。ワイドレンズでデフォルメされた写真なので実車のシルエットは想像出来ないけれど、最近のマツダの流れを汲んだアクティブなデザインであること間違いない。 カッコよさそうです。

mazda2.jpg

発表されている写真はコイツだけ

同時に1,5リッターのスカイアクティブDも出展されるという。スペックについちゃ全く不明。当然のことながらユーロ6対応だろうから、日本のポスト新長期規制もクリア出来ると言うことだ。デミオ級にディーゼルを搭載すると30万円くらい高くなってしまうため、日本国内じゃ売らないというのが今までの流れ。

しかし! 最近元気なマツダとあって、アクアやフィットHVの対抗馬として日本市場に出す可能性は非常に高いと考えます。TOPに貼ってあるティアナの紹介記事に日産のコミットメント制の問題点を書いているが、マツダは前向きだ。「売れる!」という夢を持ってる。だから面白い。

当然の如くCX-3にも1,5リッターディーゼルが搭載されれば、ヴェゼルHVの強力なライバルになるだろう。デミオのディーゼルについちゃ仕上がりを見て判断したいが、CX-3のディーゼルのヒットは間違いない。というか、先日も書いた通り私だってグラつく(この際、3気筒でも4気筒でも良い)。

今までマツダはヒットを連発できなかった。けれどCX-5以後、アテンザ、アクセラ、デミオ、CX-3と5連続クリーンヒット! もはや盤石だ。

2014年2月21日 (金)

日本貿易赤字拡大中

日経Webは「1月の貿易赤字が2兆7千億円になった」と報じている。読むと輸出額は11か月増えている反面、輸入も急増。原油が28,1%。液化天然ガス21,4%増えた、と原発の稼働停止の余波だと示唆してます。この記事を鵜呑みにした人は「日本は大丈夫か?」とか「原発を動かすべきだ」と言う。

少しデータなど。例えばホンダのアメリカに於ける1月の販売台数は9万1631台だ。このウチ、日本から輸出している台数を調べてみると、5047台。何と94,5%が北米大陸で生産されている。さらに北米大陸で生産されているクルマの部品は、車種によって異なるけれどおおよそ95%を現地調達してます。

つまりアメリカで販売しているホンダ車の輸出比率は上を見て7%程度と言うことになる。トヨタや日産はホンダより輸出割合高いため、日本車を平均すれば20%台といったイメージ。つまり「海外で販売される日本製品」を見ると、輸出額としちゃ20%。海外で80%の利益を上げていると言うことになる。

解りやすい輸出入の数字

この利益、どうなるのか? 当然の如く日本に還流してくる。こいつを「貿易外黒字」と呼び、日本は貿易赤字をぶっ飛ばすほど順調に伸びているのだった。貿易収支と貿易外収支を総合したものが、国際収支。日本の場合、超円高で苦しんだ2012年すら盤石の黒字。円安になるや、イッキに黒字額が拡大中だ。

もはや原油や液化天然ガスの輸入額増加など全く問題ないほど(国際収支で見たら5%に届かない影響)の伸びを見せている。何のことは無い。企業からすれば、 国内生産分のエネルギーコストが少し上昇するのみで、国際収支で考えればそいつを補ってありあまる利益を出している状況。

じゃ全く心配な いのか? 貿易外収入が増えていると言うことは、海外で製品を生産しているということに他ならない。工場の空洞化が進行していることを意味する。日本の自動車産業が空前の利益を上げても、国内は厳しいということです。簡単に言えば、貧富の差が広がるワケ。仕事も減る。

日本の電力料金が下がれば日本に工場は戻ってくるか? クルマに限らず完成した商品の電力コストなど微々たるモノ。それ以外の政策や戦略の方が重要です。そいつを考えさせないよう、電力料金に意識を持っていかせようとし、そいつにダマされた人達が原発を再稼働すれば景気よくなると思っている。

2014年2月20日 (木)

CX-3

最近元気なマツダながら、ここにきてCX-3の情報が海外から流れ始めている。もちろん日本のWebでも話題になってます。全く確証のない「ヨソウ」(逆から読むと?)ながら、話のネタなど。まずシャシだけれど、次期型デミオと共通。と言ってもマツダの場合、かなりフレキシビリティがあるのだった。

なんたってアテンザとアクセラだって共通性高い。他のメーカーの「共通」より自由度あると考えていいだろう。 搭載されるエンジンは、1,3リッターターボだの1,5リッターディーゼルだのというウワサが流れている。エンジン担当は人見さんなので、小排気量過給エンジンの可能性ゼロだと思ってOK。

基本はアクセラに搭載されている1,5リッターのスカイアクティブG+6速ATだろう。こう書くと 「CVTじゃないの?」と思うかもしれないが、海外市場を考えると信頼性の高いトルコン多段ATかと。JC08でヴェゼルと同等の20km/Lくらいを狙ってくるハズだ。車両価格さえリーズナブルならイケるかも。

気になるディーゼルは、欧州市場を考えたら絶対必要。その場合、スカイアクティブGをベースにした1,5リッター4気筒か、2,2リッターディーゼルを3気筒にした1,6リッターというチョイスになる。熱効率でも、排気ガス対策の容易さでも後者に軍配が上がるだろう。私なら3気筒を選ぶ(根拠のない予想)。

3気筒ディーゼルを搭載し、20km/Lくらい走るカッコ良いSUVの4WDが250万円くらいで出てきたら、世界規模で市場はあると思う。私も欲しくなりそう。そういえばアクセラのディーゼルに公道で試乗していない。アクセラのディーゼルも素晴らしいクルマなので、ジックリ乗ってみたいです。

2014年2月19日 (水)

次期型レガシィ

意外や意外! シカゴショーで発表された次期型レガシィに、レーダー使った側方確認システムが付くという。アイサイト3の発表会の際、技術者に「側方の安全確認システムは採用しないんですか?」と聞いたら「当面考えていません」。作るとしたらカメラかレーダーか、と追いかけたら「スバルはカメラです」。

何と! あっという間にレーダー式の側方確認システムが出てきた! 「技術者はウソを付かない」と信じていた私からすれば少しショックだったものの、方向としては正しい。これでスバルも全周の安全性確保が出来るようになる。レヴォーグは来年の年次改良で側方確認システムが追加される可能性大。

V40に乗っていて、一番「有り難い!」と思えるのがBLIS(側方確認システム)である。というか側方確認システムはボルボが世界に先駆けて開発したのだっ た。ちなみに後方の確認に最初カメラを使っていたBLISながら、現在レーダーになってます。アイサイトに側方確認システムが加われば相当心強い。

も1つ。スズキがソリオにミリ波レーダー使う新しい自動ブレーキを搭載してきた。これは技術者から事前にウソ無しのアウトラインを聞いていたのでバックグラ ウンドがよく解る。スズキの功績は、コンパクトカーにもミリ波レーダーを使ってきたこと。これでコンパクトカー級のレーザー使った簡易型は土俵際です。

ちなみにソリオのシステムは自動停止こそ30km/hまでとされているが、5~100km/hの速度域で稼働(停止車両については5~80km/h)。つまり30km/h以上であってもフルブレーキを掛けながら追突に至る。31km/h以上だとノーブレーキで突っ込んじゃうレーザー式の簡易型と全く違う。

興味深いのは追突警報を出すタイミングを「早い」「遅い」両方選べるようにしていること。これは良いアイデアだと思う。3万6750円という価格もリーズナブル。やがてスイフトに搭載されることだろう。一方、残念なことにスズキのレーザー使う簡易型は依然として『レーダーブレーキサポート』と偽装表示している。

この件、スズキの技術者と話をしたら、国内営業担当が広告代理店に丸め込まれたということらしい。技術者は不本意とのこと。そらそうだ。シングルカムエンジンをツインカム(実際もっと性能差あります)とダマしているようなモノですから。国内営業担当より広告代理店の方がアタマ良いということかもしれません。

興味深いことにスズキのサイトでもソリオについては「雨や悪天候時でも有効」とか「100m先まで探知している」とレーダーの優位性をうたってます。今後、いろんなシステムが出て行く中、しっかりとした性能表記が必要だと改めて思う。もちろん新車を買うなら、少しでも高い性能のシステムを選ぶべき。

2014年2月18日 (火)

新型WRX試乗記

昨日も城市兄と話をしていたのだけれど、自動車メーカーの国内広報は社内的な存在感が極めて薄くなってしまったようだ。一 昔前まで「社長の代理」と言われた花形部門だったのに、今や権限は急速に少なくなっているという。「お金を渡されない宣伝部門。ナニも出来ない」としか思っていない広報部員すら出てきた。

好例がデトロイトショーに出展された新型WRX STI。何と! アメリカで試乗記事が出ている。もちろん開発や生産は日本で行われるため、その気になれば日本のメディアを先行させることだって出来た。日本で売らないモデルなら日本を優先しなくてもいいけれど、日本のメ ディアにとっちゃ顔にドロを擦りつけられるもの。

新型WRXの試乗記(カッコ良い)

いや、メディアは海外のジャーナリストに試乗レポートを依頼して記事化すれば体裁は整う。問題はソコぢゃない。結果的に日本のスバルファンを裏切ることになった。WRXというモデルを育てたの、国内市場です。なのにアメリカのユーザーしか見てない。スバルの戦略が国内なんかどうでもいいと決めたのか?

スバルだけじゃありません。ディーラーに行けば試乗車がいくらでもあるのに、メディア向け試乗会は1か月遅れなんてことも珍しくなくなった。ムカシは数日後といったイメージ。これまた会社全体から見ると広報のプライオリティが大幅に下がったからに他ならない。メディア側も従順過ぎるんだと考えます。

ということで城市兄は「広報は抜いて勝手にやろう!」と言い始めた。大賛成だ。というか、それが本来のメディアの姿だと思う。広報から出てくる情報で誌面を作っていたら横並びですから。幸い、城市兄も私もディーラーにだって知り合いが居る。広報を飛ばしてその上の人達に状況を説明すればよい。

自動車雑誌が低迷してる原因は私らの側にあると考えます。

2014年2月17日 (月)

首相は天ぷら

降雪で多数の被害が出ている。肝心のメディアはNHKを始め高いお金出してオリンピックの放映権を買っているため、災害の報道に時間を取りたくない。普段なら連日取り上げられるほどの状況なのに、金だ銀だばっかり。首相も16日の動静によれば午前中自宅でノンビリ。夕方は赤坂の料亭で天ぷら食ってる。

組 織だって動いているのは自衛隊のみ(もちろん役場なども独自で頑張っていると思う)。自分の身は自分で守る、ということを再認識しておかねばならない。さ て。自分のクルマである。雪降った地域のクルマの上にたくさん雪が積もってます。今回の雪は重い。すぐ除雪したほうがいい。でないと凹みます。

大きな屋根のクルマだと、今回のように水分を多く含む重い雪が50cm積もったら厳しい。北国の軽い雪よりタチ悪いのだった。屋根の面積を4平米とした場合、1トン以上の重量掛かってます。水曜日に再び降雪の予報も出ている。ハズれる可能性大きいけれど、万一に備え、すぐさま除雪しておくこと。

また、屋根の下にクルマを駐めたりしてないだろうか? 雪が溶けて屋根を滑り落ちると、クルマの屋根に落ちる。これまた簡単に凹みます。もし雪が落ちてくる可能性あるなら、この記事を読んですぐ移動させて欲しい。屋根の修理、内部に”骨”など入っているため、予想外にお金掛かります。

雪道を走った後は、融雪剤がタップリ付着している。基本的に塩と同じ性質を持っているため、非常に錆びやすい。クルマを見てボディサイドが魚の塩焼きにみたいになっていれば融雪剤だと思ってよい。下回りを含め(高圧洗車を推奨)キチンと塩分を落としておくこと。ブレーキ回りを入念に。

スタッドレスタイヤを履いていないクルマは、どこにアイスバーンが残っているか解らない状況。自分の家の周囲だけで判断しないこと。とりあえず不要不急の移動は避け、どうしても出かけなければならないなら公共の交通機関を使って欲しい。ちなみにスタッドレスタイヤは品薄になってます。

2014年2月15日 (土)

東名雪で記録的な渋滞

雪をナメている人が多過ぎる! 雪道はF1ドライバーでもWRCドライバーでも夏タイヤじゃ走ることなど出来ない。物理的にグリップしないからだ。東名道で発生した40kmもの大渋滞だって、キッカケは夏タイヤを履いていた無知のドライバーである。降り積もる雪の抵抗に勝てなくなり、ストップ。

間違いなく手前から怪しくなっていたハズだ。その時点でPAやSA、緊急避難でバス停に入って状況を判断すればよかった。本来ならこういったドライバーを、安全運転義務違反で取り締まるべきである。取り締まることにより、啓蒙できます。無知厚顔なドライバーが社会に与える損失は大。

なのに罰則は全く与えていない。街中などで走行不能になり路肩に止まっている車両も、全て駐車違反で取り締まなくちゃならぬ(もちろんオタンコなドライバーに巻き込まれてしまったようなケースは除く)。地球温暖化の進行で(ぷっ!)、これから雪が多くなるかもしれない。そろそろ警察も動いて欲しい。

15日(土曜日)は、本来なら雪道など走れるスキルの無いドライバーを多く見かけた。タクシーやコンビニの配送トラックなどが特に酷い! 参考までに書いておくと、二種免許を取る際に雪道の走り方など習わぬ。雪道の経験の無いタクシードライバーってドシロウトと同じでございます。

自信のないドライバーは雪が降ったら乗らない。これが基本だと思う。また、タクシーやコンビニ、宅急便のドライバーについちゃプロなんだから、自主的に休日は雪道を走りに行くなど自己研鑽して欲しい。氷上のドラテク教室だってある。「仕事だから慣れない雪道を走らなくてはならない」なんて言い訳にならぬ!
 

2014年2月14日 (金)

シビック・タイプR

ジュネーヴショーでシビック・タイプRのコンセプトカーが出展される。何で2リッターなのかにという点についちゃ大いに疑問だ。今や2リッターターボで走れるモータースポーツなど少ない。ニュルのラップでルノーに勝ちたい、というだけのため2リッターを選んだワケ。1,6リッターなら文無しの100点だったのに。

2141t.jpg

ただやっぱり「いいね!」と思う。搭載されるエンジンを搭載した試作車に試乗したが、もう笑っちゃうくらいパワフル! 久々に元気いっぱいの日本車になります。カンペキに「FFのスポーツカー」なのだった。手強さがステキ過ぎる! 上質のダンパーを採用出来たら、相当魅力的なクルマに仕上がることだろう。

とは言え競技に出ないスポーツモデルは今や「ストリートファイトしかしないヤンキー」というイメージ。かくなる上は2リッターターボでも出場出来るニュル 24Hに出すしかないだろう。ホンダで5台くらいニュル24H仕様を作って適当な価格で売ればよい。そしたらプライベートが勝手に出てくるに違いありません。

エンジンはノーマルで良い。ヨーロッパのメーカーが売っているラリーの『R3』のように、ロールケージとドグミッション入れて700万円なんていかがか? ナンバー付きでロールケージだけ入れて500万円という普及版なんかもあっていい。下手な宣伝に予算を投じるよりずっとリーズナブ ルで効果的かと。

2014年2月13日 (木)

プリウス190万台リコール

プリウスが全世界で190万台のリコールを出した。決定的な問題かと聞かれたら「やっと原因が判明したと言うことですね」 と答える。実は原因不明の走行不能、現行プリウスのデビュー直後からアメリカで発生してます。この件、ブレーキ抜けの問題発生する前となる2009年の夏頃にトヨタへ問い合わせた。

すると「事象そのものを把握していない」とのこと。確かに得ている情報は海外の数軒だし、全て二次情報。ブ レーキ抜けの時は当初アメリカから入って来る二次情報だったものの、やがて日本のユーザーから直接入ってくる情報になり、本格的な取材に入れた。エンジン停止の件は一次情報無し。

どうやらその後も少しづつ発生していたらしい。あまりに発生頻度の少ないトラブルのため、トヨタとしても打つ手なかったんだと考える。今回のリコール、調べてみたら当初から掴んでいた「停車したら動かなくなった」という情報と同じ。何らかのキッカケでトラブルを確 定出来たと言うことでございます。

だからこそ最初のロットから全てがリコールの対象になっている。幸い対応は簡単だ。ブレーキ抜けの時と同じく制御ソフトのアップロードだけでOK。しかも発生していないクルマについていえば、今後も発生しない確率の方が高い。MC後のクルマから対応していけば大きな問題にならないと思う。

リコールには危険な内容からそうでもないトラブルまで幅がある。対応に掛かる時間やコストもピンキリ。今回のリコール、対象台数こそめちゃくちゃ多いものの、トヨタにとっちゃ深刻じゃありません。ユーザー側からしてもディーラーに持って行くことで軽度な点検も受けられるからメリットあります。

2014年2月12日 (水)

実燃費レポート

実燃費というのは非常にわかりにくい。雑誌で比較テストしたりしているけれど、条件や環境やテストドライバーが違うため、 けっこうバラ付く。走行距離の少ない満タン方式などガソリンスタンドの傾斜一つで2~3リッターの差になるため全くアテにならんです。私がCT誌でやって る燃費もパターンの一つでしかない。

ということで現在最も参考になる実燃費を紹介しているのは弟子永田がオートックワンでやっているレポートだ。燃費比較テストの区分がないため探すのに困るけれど、オートックワンのサイト検索を使う下のリンクからなら探しやすい。ほぼ全ての新型車の燃費チェックを行っており、数値は相当納得できる。

燃費計測の検索

永田はマジメさだけが取り柄なので、丁寧に、飽きずに時間を掛けて計測を行う。それが良い結果になっているのだろう。例えばアクセラ・ハイブリッドなどプリウスよりカタログ燃費良いけれど、実燃費は5~10%悪い。これまた適正な評価だと考えます。フィットHVと普通のフィットの燃費さも興味深い。

考えてみたらこういったバイヤーズガイト&実用レポートを得意とする次世代の物書きが居なかった。そういった点からすれば、少しは自動車ユーザーの役に立つ人間を紹介出来たかな、と思う。自動車メディア業界もそろそろホンキで若手を育成しなければならない。若い皆さん、評論家にならない?

2014年2月11日 (火)

ホンダの1モーターHV

フィットとヴェゼルに搭載されている7速ツインクラッチ+1モーター式ハイブリッドがまたリコールとなった。フィットHVについていえば3回目。このハイブリッドシステム、開発に難航しており発売直後に乗ったクルマも、いくつかの課題を残していたほど。ハイブリッド親方としちゃ推奨出来ないと書いてきた。

フィットHVのレポートヴェゼルのレポート

特に停止時からの全開加速と、「加速しようと思ってアクセル戻し、やっぱ気が変わってアクセル踏んだ」みたいな乗り方をするとギクシャクしてしまう。燃費も標準エンジンを搭載しているグレードと大差なし。COTYで満点を入れなかったのも、ハイブリッドシステムの仕上がりに納得いかなかったからだ。

ただ個人的には「そんなモンでしょう」と思う。考えて欲しい。初代プリウス前期型や初期型リーフを見れば解る通り、新しい技術って洗練されていない。多くを期待しちゃイケナイ。まぁ私の記事を読んで頂いている人なら、基本は普通のエンジンを選び、ハイブリッド買った人は覚悟の上だったと思います。

幸いホンダの収益は文句無し。今回のリコール対応、ミッションの交換が必要になる大がかりなケースも多いようだけれど、業績に影響を与えないで済むだろう。 対策部品の生産に時間は掛かる模様。しばらく生産を休止するという。すでに販売された車両から対策部品を使っていくからだ。

消費税値上げ前に納車される予定だった人は、結果として3%高い税金を支払わなければならない。まぁそのあたりも業績の良いホンダだからして、カバーしてくれると考えます。推奨していた普通のエンジンでなくハイブリッドを買った人はガッカリせず、パイオニアだと思えばいい。

2014年2月10日 (月)

世紀の大発見!

こいつはノーベル賞モノの発明だと考える。何と! 海水からリチウムを採りながら発電も出来るというのだ。リチウムイオン電池の材料となるリチウムは主として海水に含まれており、現在海水が高濃度化した塩湖で採ってます。もちろん全量を輸入に頼っていて、需要急増のため相場も高いまんま。

全日本原子力研究開発機構は、海水を特殊な幕に通すだけでリチウムを精製。同時に電力も発生したという。実際、25Lの海 水から2ミリグラムのリチウムが取れたそうな。未だ極めて小規模な実験規模のため生産コストなどは公表していないけれど、採算ベースに乗せることは不可能じゃない模様。

水や海水に溶けた放射性物資を濾過するための研究をやっていて発見したと予想する。でなければこんな素晴らしい発見など出来まい。ちなみに海水には膨大な量のリチウムが含まれているため、量産出来るようになればリチウムを使う電池のコストだって大幅に低くなることだろう。

次世代の本命の電池と目される『リチウム空気電池』もリチウムを使う。リチウムの入手が安定すれば、一段と明るい将来になる。現在1kWhあたり3万5千円程度と言われているリチウム電池ながら、2万円台前半に入ればリーフ1台分の容量で50万円! この価格は絶対的な意味を持つ。

プリウスに代表されるハイブリッド車と、リーフ級電気自動車のエネルギーコストの差は10万kmで50万円。つまりエネルギーコストの差で電池代をカバー出来てしまうのだ。リチウム空気電池なら1kWhあたりの価格がさらに安くなるという。燃料電池をすっ飛ばし、電気自動車の時代になると思う。

2014年2月 8日 (土)

日本車の良さ

ハワイで走っているクルマを見ると「時代が大きく変わりましたね!」と痛感する。25年前なら日本とアメリカで売っているモデルは基本的に同じ。トヨタも日産もホンダも、アメリカ専用車って存在しなかったと思う。エスティマのようにアメリカ専用車として開発したモデルすら日本で販売することになった。

しかし1990年代半ばから状況が変わっていく。アメリカで台数を稼ごうとすれば、ボディサイズを大きくしな ければならないからだ。同じクルマを日本で売ろうとしたら、大きすぎて受け入れられなくなってしまう。カローラもシビックも日本から姿を消してしまった。 そしてシカゴで発表された次期型レガシィも同じ。

ハワイだった。理解はしているが、改めて「一度も実車を見たことのない日本車」に遭遇すると「う~ん!」とウナる。トヨタの場合、日本と同じ車種はプリウスやヴィッツなど少数派。日産だってアメリカで販売している車種の大半がアメリカ生産の専用車種だったりして。この流れ、止まらないかもしれません。

となると日本車のアンデンティティをどうするかが課題になってくる。デザインを含めた開発を海外で行い、生産も海外になった時に、日本車の「特徴」や「良さ」をキープし続けられるのだろうか。最近クルマのコモディティ化が進んでいると言われる。海外でもコモディティ化してしまえば、ソニーの二の舞です。

もう一度国内市場で勝負に出て、コモディティ化している中での競争をしてみたらオモシロイかもしれません。戦うことにより競争力は増す。日本で勝ち残れば、海外で勝ち残るためのヒントが浮かぶということです。日本で競争力を持てないメーカーは、海外でも埋もれていくような気がします。

2014年2月 7日 (金)

高速道路変動料金制

日経Webによると、早ければ2016年度から高速道路料金の変動制を導入する計画を国交省が立てているそうな。つまり格安飛行機料金などと同じく、需要期に高く閑散期は安くすると言うことらしい。確かにこういった料金体制を導入することにより、休日や朝晩の渋滞を減らすことが出来ると考えます。

ただし! 実質的な値上げを考えているなら必ずや副作用出てくる。つまり値上げ幅大きければ、一般道への流出を考えなければならないからだ。ちなみに20%増し程度を考えているなら効果なし。長距離の利用者が減るくらいだと思う。需要の多い150km圏内の利用者を抑制するなら最低50%上げか?

となれば「ぢゃ下道で」という人が絶対出てくる。何のことはない。絶対的な交通量でなく高速道路の利用者を減らすだけ。しかも一般道走るの、50%増しの料 金を支払えないユーザー中心となる。一般道は高速道路より事故率高い。そこを走るクルマが増えることの問題を探るべきだ。

国沢光宏は変動料金に反対なのか? 賛成です。考えて欲しい。渋滞する高速道路なんか都市部の一部の限られた時間だけ。それ以外はガラガラ。だったら一般道が混雑する時間帯の高速料金を大幅に引き下げればよい。併走するバイパスの建設を抑制することが出来れば、ムダ使いも減る。

深夜や混雑する時間帯の料金を引き下げることにより、一般道を爆走するトラックを減らすことだって減らせられる。加えて総合的な走行料金収入は、高速道路の利用者が増えるため、むしろ増えると考えます。せっかく変動制を導入するなら、オタンコな方策はカンベンして欲しいと思います。

2014年2月 6日 (木)

業績V字回復

2014年度の決算は全てのメーカーが素晴らしい数字になるようだ。相当厳しい状況だったマツダや三菱自動車も文句の無い収益を上げるというから喜ばしい! この余力をナニに使うかで将来の伸びが違ってくると考えます。単に引き締めるだけのメーカーもあれば、新しい技術に投資するメーカーもあるだろう。

いや、投資をしても失敗すればムダ使いか。新しい技術の取捨選択だって難しい。将来性の無い技術の開発に使うお金は意味なし。ただトヨタのように余力あれば、極めて成功率の低い燃料電池(アメリカのメディアなどはギャンブルと評している)などやってみるのもオモシロイかもしれません。

日本政府のODAと同じく、巨額の費用を投じても使えない箱物を作ってオシマイだと悲しい。もちろん必要な部門にキッチリとコストを掛け、それ以外は地に足を付けた民間ボランティア団体の井戸掘りのようなお金の使い方をしたら、きっと数年後には素晴らしい成果が得られていることだろう。

自動車メーカーの景気の良さを察知し、電通や博報堂といった知恵モノ達がおこぼれを狙っている。ダマされるウブな宣伝担当も続々と出てくることだろう。ツマらんイベントも出てくる。けれど直近の5年で必要なコストまで削ってきた。上手にお金を使い、失われた5年のリカバリーはしなくちゃならんと思う。

2014年2月 5日 (水)

アサイーとハイブリッド

日本人はスロースターターながら、一旦流行するやナンデモカンデモロウニャクナンニョ突っ走る。最近だとアサイーとハイブ リッドなど代表的な存在。ハワイから始まったアサイー、今やどこのスーパーマーケットにも置いてある人気商品となった。全くウマくない上、妙に高いため、 ブームは簡単に去ると思う。

ハイブリッドも完全に燃え上がってます。フィットやヴェゼルのハイブリッド比率ときたら70%以上! ノア/ヴォクシーやXVのハイブリッド比率も驚くほど高い。初代プリウスからハイブリッドを紹介してきた私としては嬉しいことながら、少しばかり行き過ぎだと感じます。ネコもシャクシも選んでる状況。

確かにノア/ヴォクシーを見ると普通のエンジンとハイブリッドの価格差は37万円で、走行1万kmあたりの燃料価格差5万円+税金の安さを考えれば走行6万kmくらいでペイ出来る。リセールバリューだって高いため、総合して考えばお買い得かと。走りも問題なし。この場合、ハイブリッドをすすめる。

しかしフィットになると微妙だ。価格差およそ35万円。普通のガソリン車も燃費良いため、燃料代の差額は走行1万kmあたり3万円くらいに減ってしまう。となれば価格差をペイするのに10万km走らなくちゃならない。ドライバビリティもイマイチだし。ヴェゼルなども普通のエンジンの方が快適だ。

また、ライバル車の値引きも勘案しないとならぬ。アクアの値引き5万円。同じくらいのキャビンスペースを持つライバル車は車両価格35万円安い上、値引きも15万円大きいとなれば10万km走ったってペイ出来なくなってしまう。普通のエンジンの実用燃費が猛烈に良くなったという側面も大きいです。

また、トヨタだとハイブリッドを選んだ時点で自動ブレーキを諦めなくちゃならぬ。私なら自分の出費を抑えるより人にケガさせないというチョイスをします。と いうことでハイブリッドを買っておけば間違いない、という時代じゃない。クロカンブームもステーションワゴンブームも、市場の拡大と共にレベル下がった。

もちろん情報を得ないで流れに乗っちゃう人は、それでいいのかもしれません。「知らない」というのは強い。実際、私だってエアバッグが開くような事故など経験したことないけど、怖さを知っちゃうとアカンです。パンツ履かないでも恥ずかしくなかった時代にゃ戻れん。後悔しないためにもベストを選びたい。

2014年2月 4日 (火)

雪は早く諦める

降雪地域の人は笑って流してください。本日、天気予報だと関東地方に雪が降ると言ってる。当たるかどうかはコッチにおいといて、もし夏タイヤで雪に遭遇した時はどうしたらいいだろうか? 皆さんとりあえず「行けるトコロまで行こう」と考えるんじゃないだろうか。ナニを隠そう私もそうです。

されど雪の量が多くなってくると、徐々に厳しくなっていく。私は走れても、走れない人が出てくるからだ。高度なテクニックを使うようになってきたら、もはやオシマイ。必ずや激しい渋滞に出くわす。もし時間があるなら、厳しくなった時点でピットインの場所を探すべきだ。駅の近所ならベストであります。

やみそうな雪であれば、ファミレスや大規模のショッピングモールなどの駐車場に入れ、食事したり買い物したりして状況の変化を待つ。めったに雪が降らない地 域の雪は、すぐ溶けてしまう。また、先を急いでいるようなら、同じように駐車場を探し、トットとクルマは諦め鉄道などを使ったらいい。

なかにはチェーンを買いに行くような人もいるけれど、そんな時はたいてい売り切れ。残っていても高い製品を定価に近い価格で買わされてしまう。必死で入手したチェーン使ったって大渋滞に巻き込まれたらオシマイ。私ならクルマを駐め、電車で所用を済ませ、路面から雪が無くなった頃に取りに行く。

短く書くと「早い段階で諦めましょう」です。

2014年2月 3日 (月)

自動車産業の「華」

やっぱりモータースポーツって自動車産業の「華」だと思う。映像や写真を見ているだけでワクワクしてくるから不思議です。 考えてみれば一生懸命働く人もカッコいいけれど、仕事+休日には思いきり遊んでいる人の方がもっとカッコいい。しかも遊びで鍛えた根性やノウハウや人脈は、その人を伸ばすと思う。

モータースポーツも同じ、クルマ好きじゃない経営者は「ムダ遣い」と決めつけ、お金無ければ止めてしまう。確かに企業存続の危機となれば諦めなくちゃなぬ。でも少しでも余力あるなら、見せしめのように止めちゃうので無く、少しでも前向きになるべきだ。止めたら業績にも出てきます。

ということで今年は経営者の才覚が問われると思う。もはや存続の危機という状況のメーカーなど無い。今年出てこなければ「クルマで遊ぶのが嫌い」ということになる。そういうメーカーは働くだけの人と同じ。もちろん働かない人より10万倍も良いけど、付き合ってみたいかと問われれば「う~ん」。

さて。モータースポーツの参戦計画発表が始まった。皮切りとなったトヨタは社長も出席しての発表会となり、今年はWEC(世界耐久選手権)を始め、スーパーGTやナスカー、スーパーフォーミュラ、ダカールラリーなどにメーカーとして参戦。モータースポーツ活動をリ・ボーンさせると言ってます。

ホンダは2月7日に発表を行うが、事前に動画を公表。見ると凄い! WTCCに始まり、インディ、スーパーフォーミュラ、スーパーGT、モトGP、モトクロ ス、トライアル、ダカールラリー等々、驚くほどたくさんのジャンルで存在感をアピールしている。なんのかんの言ってもホンダってお祭り好きだ。

ホンダのモータースポーツ(動画)

日産も元気出てきた。突如デイトナ24にカムバックし5位! 今年の参戦計画はまだ発表されていないが、どうやら面白くなりそうな気配。スーパーGTだけでなく、他のジャンルにも出てきそうである。もちろんインフィニティブランドでF1のスポンサーをしてます。日産の本質はお祭り大好きなのだった。

この3社以外のメーカーはどうするだろうか? スバルについちゃ依然として期待値高いラリーをもう少し考えるようになったら100点。マツダは底辺から盛り上げたらいいんじゃなかろうか。三菱自動車も相川新体制でなんか取り組んだら面白い。スズキとダイハツ、基本的に期待しないです。

間もなく始まるスウェディッシュ(カコイイ動画)

参考までに書いておくと、華の無いメーカーは高額車や付加価値のあるクルマを出したって絶対売れない。海外市場でも(特にアメリカ)相手にされません。STAP細胞のような新しい技術や、オリンピックに代表されるスポーツ、バレエなどで活躍しているのを見ると、ワクワクしてくる。クルマも同じです。

2014年2月 1日 (土)

推奨格安タイヤ

このところ急速に格安アジアンタイヤのシェアが増えてきている。もはやカー用品に行くと格安タイヤをイチオシしているほど。こうなると困るのがタイヤメーカー直営の、例えば『タイヤ館』のようなショップだ。どうしてるのかな、と思っていたら、何と何と! キッチリ対抗策を打ち出していた。なるほど!

2011.jpg

上の写真を見て欲しい。タイヤ館の商品なのだけれど、195/65R15という2リッター級ミニバンやプリウスなど最も需要の多いサイズで4本3万800円。『FR10』というタイヤ、ブリヂストン傘下の米ファイアストンブランドだ。1本7700円。中華タイヤと比べれば高いモノの、安心感は高い。

ちなみに当日はセールをやっており、4本2万7800円(1本6950円)。信頼できるタイヤ館でこの価格だったら大いに魅力的だ。その他、ファイアストン傘下の『デイトン』というブランドのタイヤも扱っている。215/55R17で1本あたり9950円。これまた魅力的なプライスでございます。

聞 いてみたら「1本1万9200円のエコピアPRVやレグノGRVを買われるお客さんもたくさんいます。タイヤのニーズの幅が広がったというふうに理解しています」。なるほど。ヨコハマ系列の『タイヤガーデン』ではリーズナブルなコンチネンタルやハンコックタイヤを扱っている。

本来ならブリ ヂストンもヨコハマもアジアなどで生産&販売している安いタイヤがあるのだろうけれど、ブランドイメージを崩すため入れないんだと思う。以上。タイヤ代を節約したいのなら、タイヤ館やタイヤガーデンで扱っている「日本のタイヤメーカー推奨」のブランドが妥協点だと考えます。

« 2014年1月 | トップページ | 2014年3月 »