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2013年12月

2013年12月30日 (月)

技術競争

IIHSで行っているスモールオーバーラップ衝突評価の結果がまとまって公表された。やっとトヨタも対応出来るようになったらしく、新たな車種での『不可』評価無し。RAV4が最後の不可になるかもしれません。ただ見事に『優』無し! 例えば日本車の得意分野であるスモールカーの評価を見て頂きたい。

スモールカーの評価

マツダは新型アクセラがテストの対象になっており、しっかり『優』評価。2012年に発売されたシビックの2014年式も『優』。インプレッサとXVも 『優』。なのにトヨタはプリウスのスモールオーバーラップ対策した2014年式のプリウスとサイオンtCの『良』が最高で、2014年式の新型カローラについちゃ『可』。

トヨタのことだから『優』を取れるようになったら全て横並びになるだろうけれど、大幅に出遅れてしまっていることが浮き 彫りになった。いかに大きな判断ミスだったか、よ~く解ります。自律自動ブレーキも同じ。軒並みマイナーチェンジレベルで対応してきているのに、トヨタは ハリアーのような新型車でも対応出来ず。

しかし! ライバルメーカーは油断しちゃアカンと思う。自律自動ブレーキで出遅れた日産が妥協しなかった。簡易式を採用せず、ノートでも80km/hまで稼働し、さらに歩行者も感知出来るタイプを採用。おそらくトヨタの自律自動ブレーキも30km/h以下でしか稼働しない簡易式じゃないと思う。

日産が軽自動車にも80km/hタイプを使うとなれば、スズキやダイハツはイッキに劣勢となるし、ホンダなんかフィットすら簡易式。イッキに遅れてしまう。 ナニが言いたいのか? やはり技術って切磋琢磨。油断しちゃイケナイ。ユーザーは常に情報を入手し、新しい技術のクルマを買うべきだと考えます。

2013年12月29日 (日)

ネズミ取り

警察はネズミ取りのコンセプトを変えるという。今までは取り締まりのしやすい場所で行っていたが、危険度の高いトコロに重点を置くとのこと。すでに新しい方向に向けて動き出しているようで、一昨日は私の家の近所の30km/h制限区間でレーダー式のネズミ取りをやってました。果たしていかに?

まだまだ解ってないと考える、一昨日見た場所、確かに住宅地なのだけれど、歩道は強固なガードレールに守られてお り、事故だって少ない。つまり30km/h制限区間で、しかも「取り締まりのしやすい場所」を探しただけなんだと思う。危険度は高そうかもしれないが、客観的に見たらタイしたことないです。

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本当に危険なのは、下の写真のような歩道と車道の区別の無い道である。ちなみに上の場所も歩行者とクルマの区別の無い下の場所も制限速度は30km/h。こういったお年寄りや子供が日常的に使っている道を飛ばしているクルマこそ粗暴かつ取り締まりの対象にしなくちゃアカンです。

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残念ながら現場の警察官に判断能力など無い。古屋国家公安委員長の真意は、警察官でも理解出来るような条件を挙げないと伝わらないと思う。具体的には「歩道と車道の区別の無い道」です。参考までに書いておくと、下の写真の道で60km/hくらい出してるオタンコがいる。スピードガンで計りましたから。

一般メディアやネットの反応など見てると、今回の警察の取り締まり方針変更に対し賛意ばかり。めでたいと思う。上の写真の道なんか40km/h制限でおかしくない。なのに都内の幹線道路以外は30km/hに引き下げた上、取り締まりを強化するという。もう少しまともなアドバイザーはいないのか?

2013年12月27日 (金)

小さなプライド

マツダの広報から「CX-5の自動ブレーキ事故の時は応援ありがとうございます。本日、車両側に問題ないことが証明出来ました」という連絡を頂いた。この件、当然のことをやっただけですっかり忘れていましたね。いつもメディアのことをクソミソに書いているけれど、今の仕事に対し小さいながら誇りを持っている。

正しい報道をしているときのメディアって、世の中のために必要だと考えます。しかし間違った報道は、同じくらい社会にダメージを与える。そんなこんなで少な くとも自動車に対する報道は間違った方向にいかないようにすることが、自動車を専門とする私らの責務だと考えてます。というか正しい情報を提供したい。

CX-5のブレーキの件は、一報をTV朝日のニュースバードの制作から貰った。コメントが欲しいというのですぐ調べてみたら、おおよその状況を掴めたため、内容をレクチャー。他のニュース番組で欠陥の可能性を強く示唆している中、モーニングバードだけキャスターの人が極めて冷静に状況を紹介したのだった。

その日のTOP

すると他のTV局から問い合わせがあり、午後の番組から事故のネタを扱わなくなりました。TV局って他の動きに敏感です。新聞や週刊誌もコメント依頼があったけれど、車両側の問題じゃないという点を丁寧に説明したら、みなさん記事にせず。結果、CX-5の自動ブレーキの事故は最小限の広がりで済んだ。

こういったことを今まで何度もやってきているのだけれど(記事にならないから解らない)、お礼を言われることは非常に珍しい。特にマツダって今までカンペキに無視を決め込んできた。そういった点からすれば、今回の連絡、鳩が豆鉄砲を喰らったように驚いた次第。いろんなことをやってるんですよ。

お礼の連絡など期待していない。前述の通り私は報道に誇りを持っている。間違った情報を流さないのは当然のことです。私と同じような意識を持っているメディアの人間、少なくないです。「マスゴミ」などと呼ばれることも多いけれど、見捨てないでくださいまし。どこかで役に立つことはあると考えます。

2013年12月26日 (木)

トヨタ出遅れ!

驚いた! 日産とホンダはマイナーチェンジで続々と自律自動ブレーキを搭載してきているのだった。例えばノートの場合、単眼カメラを使ったシステムになっており、10~80km/hの速度域で稼働する。30km/h以下の簡易型じゃありません。しかも歩行者まで感知してくれるから素晴らしい!

さらに前方も後方もカベなど検知し、アクセルの踏み間違いによる飛び出し事故の被害も低減してくれるのだった。価格差は自律自動ブレーキと横滑り防止装置VDCのセットで8万4千円。任意保険よりずっと効能あります。ただ絶対的な金額が1,2リッター3気筒エンジン搭載車で138万8100円とフィットより割高。

セレナはベーシックグレードの『S』を除き、ノートと同じ『エマージェンシーブレーキ』が標準装備となる。現時点で2リッター級のミニバン+自律自動ブレーキはセレナだけ。ステップワゴンに差を付けた。来年早々フルモデルチェンジするノア/ヴォクシーは果たして自律自動ブレーキを装備してくるだろうか?

ホンダN BOXのマイナーチェンジで選択可能になったの、30km/h以下でのみ稼働するレーザー使う簡易型。N WGNなどと同じ『あんしんパッケージ』を選ぶと、サイドエアバッグとセットで装備される。ライバルであるタントやスペーシアの自律自動ブレーキの装着率が高いことを考えれば当然の対応かと。

おそらく今度マイナーチェンジされる日産車やホンダ車は基本的に自律自動ブレーキを選べるようになることだろう。こうなるとトヨタの採用遅れが決定的でございます。新型ハリアーのプリクラも、相変わらず止まるのか止まらないのかカタログを見ただけじゃ解らないし(試乗会に行ってないため未確認)。

まだキチンとテストしていないため明確な評価は出来ないものの、日産のシステムが面白そうだ。何より80km/hまで稼働し、おそらく30km/hを超える速度でも停止しそうな雰囲気。果たしてトヨタがヴィッツ級のクルマまで自律自動ブレーキを採用してくるのはいつになるだろうか?

2013年12月25日 (水)

バックフォグ

自分が警察になりたい、と思うことは滅多にないけれど、トラックの後部にブラ下がっている鏡面仕上げの反射板や、後部ナンバーが隠れるガードバー、そして見通しの良い日にバックフォグを点けて走って居る輩を見ると、必要な対応がしたくなってしまう。この3点、決定的な問題を持っていると考えます。

鏡面仕上げの反射板は、単純にまぶしい。暗い道を走っている際、通常なら瞳孔はフルに開いている。反射板のまぶし い光を散発的に受けていると瞳孔が縮小傾向になり、暗い部分が見えなくなってしまう。多少車間距離を取ればまぶしさは低減するものの、瞳孔の縮小傾向変わらず。当然ながら危険。

バックフォグも同じ。明るさ的にはストップランプと同等ながら、夜間だと瞳孔の縮小と拡大を頻繁に余儀なくされるため、凄く気になるし疲れる。これまた縮小している際は、ヘッドライトで照らしている範囲しか見えなくなるため、路肩の自転車や歩行者、高速道路なら落下 物の視認が難しくなってしまう。

ナンバーが見えにくくなるガードバーは悪質だ。事故などの際、全くナンバーを視認出来ない。逃げようと 思っているとしか考えられ無い。先日のこと。渋滞中、前に居る後部ナンバーが見えないトラックに注意するよう横に止まっている白バイに言ったら「はいはい」と返事したのに、全く無視して走り去ってしまいました。

日本の交通警察の評判が極端に悪いのは、こういった「みんなが不満に感じていること」を全く取り締まらないからだ。ナンバー見えないトラックなど、ナンバーをハズして走って居るとの全く同じなのに。クルマ好きの古屋さんが国家公安 委員長の時に何とかしてくれないだろうか、と強く希望したいです。

2013年12月24日 (火)

救急車に道を譲る

ここにきて日本人の運転パターンが大きく変わると同時に技量も落ちてきたな、とシミジミ感じる。一番の「う~ん!」は救急 車の避け方。明らかにヘタになった。と言うか、譲り方を知らないのか、譲る気がないのか、無視を決め込む輩も目立つ。例えば対向車線まで渋滞している区間の赤信号で先頭に居たとしよう。

後ろに救急車が接近したと思って欲しい。ここで優先なのは赤信号を守ることで無く、急を要する救急車を先に行かすこと。停止線を越えて前に動かないと後続車だって避けられない。なのに2~3台後ろまで救急車が迫ってきても動かないヤツを多く見かける。どうや ら韓国もそうらしい。欧米は見事に譲ります。

譲らないヤツが多いと嘆く韓国の記事

信号の右折などもそう。「クルマに乗っている人は基本的に粗暴で急加速する」という前提なんだろう。「ふんわりアクセル」なんてオタンコな啓蒙をしている輩がまだいるけれど、今や元気良い人は少数派。先日もメガ・ウェブのライドワンコースでエコラン大会をやったところ、皆さんユックリ加速すればいいと思っているらしい。

結果、酷い燃費が続出。こらアカンと、スズキとダイハツは広報の人が助手席に座って「一定の速度までキチンと加速してください」とコーチ。すると20km/Lを少し超えるくらいだった燃費が30km/L前後まで伸びた。ちなみに私は普通に走って35km/L程度でございです。ふんわりアクセルは粗暴車向けの標語。

キッチリ加速すれば10台曲がれる右折矢印も、ふんわりアクセルをやられたら5台になってしまう。道交法の理念である 「交通の安全と円滑な流れ」のウチ、安全ばかり重視される時代になっちゃいました。ヘタクソなドライバーばかりの国になっちゃうのだろうか。そういった時代でも楽しめるクルマ作りを考えるべきかも。

2013年12月22日 (日)

日産国内で苦戦

日産の人事に於けるゴーンさんの狙いは明確だ。日本やアメリカ、ヨーロッパなど6つの地域にそれぞれ責任者を置き、「売れなかったら解ってるだろうな」でございます。ゴーンさんはドライなので、約束を守れなかったらアウトかと。日本とアジア/大洋州は片桐副社長の担当になる。なかなか厳しいと思う。

売れ行きナンバー1のノートは割高の価格がハンデになっており、フィットという強力なライバルとどう戦うか難しい。2番目のセレナも2014年はノア/ヴォクシーがフルモデルチェンジし、手強いライバルになるだとう。3番手のエクストレイルと言えば、フルモデルチェンジでアメリカ向けローグと同じボディになった。

いずれも明るいニュースと言えまい。軽自動車もライバルが激しい攻勢を掛けてきており、燃費でも安全性でも劣っている日産にとっちゃ楽じゃない。どう考えても台数を落とす方向。切れ者の片桐副社長だからして目標台数を絞り、約束守ろうとする動きになると思う。ただ絶対的な台数が落ちてしまえばジリ貧だ。

そもそも日産は国内販売を軽視し始めた(広告などの出稿量を大幅に減らした)数年前から台数を落とす一方。確かに日産の国内販売戦略を見ると、「夢」を全く感じない。クルマは単なる移動の道具じゃないと思う。志賀さんが電気自動車の担当じゃなくなったこともあり、国内販売は起死回生の一手が必要です。

日産に限らず自動車メーカーは国内市場に対し淡泊になってきた。確かにコンパクトカーとECOカーと軽自動車しか売れない。逆に考えればナニもしないで売れる、と思う人も自動車メーカーの中にはいるだろう。どっこい依然として世界第3位の市場規模だし、依然として競争は厳しい。ナメたらアカンです。

2013年12月21日 (土)

マツダの人見さん

マツダのエンジン親方である人見さんは素晴らしい技術者だと思うが、クルマ好きじゃないし、クルマを知らない。先日行われ たマツダの技術発表会で「2リッターのスカイアクティブは1リッター過給に燃費で負けない!」と言ったそうな。確かに「パワーユニット」として考えたら人見さんの分析通りだろう。

ただ2リッター無過給エンジンだと、4気筒でそれなりの大きさ&重さが必要。されど1リッター過給なら3気筒だって成立する。上手に作れば一回り小さくて軽くなります。小さくなった分は衝突安全性のクラッシャルブルゾーンや、歩行者の頭部傷害で有利になり、軽くなったら燃費良くなります。

小排気量過給だとハイオクガソリンしか使えないと人見さんは思っているようだが、ホンダの1リッター3気筒過給の燃料を聞いたら「レギュラーです」。可変バ ルタイ技術を使うことにより、レギュラーでもレスポンスを改善出来るようになってきた。レヴォークの1,6リッター過給も、おそらくレギュラーだと思う。

昨日の常識は技術の進化で今日変わるし、明日になればまた違う。ダーウィンじゃないけれど「変われるものが生き残る」のだ。人見さんに若手の技術者が「小排気量過給をやりたい」と言ってきたら「オレは知らん! 勝手にしろ! ただツマランものを作ったら許さんぞ!」という度量があったら最高だ。

2013年12月19日 (木)

スタッドレスタイヤ

今シーズンはかつて無かったほどスタッドレスタイヤの性能差が出そうだ。今年から登場したブリヂストンの『VRX』と、数 年経った新興国ブランドのスタッドレスタイヤでは、アイスバーンになった時の制動距離だとウソ偽り誇張無しで2倍くらいになってしまう。VRXの減速Gに全く追いつかす、そのまま追突しちゃう。

もっと恐ろしいのがアイスバーンの交差点。VRXやヨコハマのiG50とか履いているクルマが普通に止まったとしても、低性能スタッドレスタイヤは止まらない。そのまま追突し、追突されたクルマが交差点に押し出されれば2次災害となってしまう。低性能スタッドレスタイヤの対向車がハミだしてくることだってありうる。

今年は温暖化の影響で寒く(笑)、雪も多い(笑)と言われている。久 しぶりにスタッドレスタイヤの重要性が問われるシーズンになると思う。これから買う場合、ベストを求めるならサイズさえあえばVRXを。60扁平以上か、 コストパフォーマンスを追求するのならiG50をプッシュしておく。この二つなら万全だ。

日本製以外のスタッドレスタイヤを履いている人は、圧雪なら問題なし。けっこう走ってくれる。ただアイスバーンになった途端、日本製の高性能スタッドレスタイヤと性能が全く違うという認識を持って欲しい。同じタイミングでブレーキ掛けたら、必ず怖い思いをすることになるだろう。旧式のスタッドレスタイヤも怖いです。

2013年12月18日 (水)

身近なPM2,5

PM2,5と言えば、最近の中国の大気汚染の指標になっているため皆さん御存知のことだろう。「ナノ粒子」などとも呼ばれ、ミクロンよりさらに下の単位で計測される。目視出来ず、鼻や口から肺に入ると、そのまんま血液中に溶け込むと言われており、身体に対する影響は定まっていない。詳しくは以下を参照のこと。

少しばかり古いですが私のレポートです

これまでPM2,5はクリーンディーゼルから大量に排出されると言われてきた。しかし国立環境研究所が直噴ガソリンエンジンを計測したところ、従来のポート噴射エンジンの10倍ものPM2,5を排出していたという。詳しい内容に付いちゃ下にリンクしておく国立環境研究のレポートを御一読頂ければ、と思う。

国立環境研究所のレポート

参考までに書いておくと、国立環境研究所のレポートに出てくる国産の直噴エンジンは、マツダのスカイアクティブ1,3リッター。そして輸入車の直噴エンジンがVWの1,2リッターターボ。ターボ無しとターボ付きをごっちゃにして「国産」と「輸入」と断じているところが役所らしくて大笑いするところですけ ど‥‥。

さて。同じPM2,5であっても、どんな物質なのかで人体に対する加害性は大きく違うと考える。今回のPM2,5は主として炭素 とのこと。古代から地球上に最も多いPM2,5だと言われている。ディーゼルから排出されるPM2,5になると、若干加害性が高いらしい。むしろ知りたいの、加害性の高いPM2,5である。

中国のPM2,5も大いに気になるところだけれど、自動車の排気管の近所に居れば、はるかに高い濃度を吸い込むことになる。ニオイがせず、黒い煙も見えないから、とディーゼルの排気管の近所に滞在したり、子供を近寄らせることは避けておくべきだと思う。 私はアレルギー性疾患の原因になってると考えます。

2013年12月17日 (火)

現代自動車WRCに復帰!

日本人からすればしばらく冷戦の関係としたい韓国勢ながら、動きは追っておくべき。ということで現代自動車のWRC参戦でございます。前回、違約金問題まで勃発するほど無様な止めた方をした現代自動車とあり、今回も途中で計画白紙撤回になるんじゃないかと言われていたものの、着々と準備は進んでいる。

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なんたってドライバーが凄い! 今年、人気赤丸急上昇のヌービルを獲得したのである! このドライバー、F1で言えばセナかシューマッハか、というくらいの 逸材。壊さずに速いのだった。そのままフォードに乗っていれば最も戦闘能力の高いモデルが手に入ると言われていただけに、皆さん「なんで?」。

チーム監督がプジョー206WRカーと307WRカーを開発したミシェル・ナンダンだということもあるのだろう。クリス・アトキンソンとダニ・ソルドもドライバーリストに載っている。ただナンダンはスズキのWRカーも手がけた。今のところ2勝1敗。果たして現代i20を戦闘力の高いWRカーに仕上げられるか?

メインスポンサーはシェル。最近珍しい大手ブランドである。もちろん現代自動車の大幅持ち出しだろうが、スンサー無しじゃカッコ付かないことを考えれば立派。驚いたのは上の写真のボンエットの『N』の字。ドイツで行われた発表会の席上で「Nを現代自動車のスポーツブランドにする」とブチ上げたのだった。

BMWの「M」を意識したんだと思う。STIやAMGのようなイメージにしたい、ということらしい。これは笑えないです。現代自動車のWRカーが今年のVWのように速ければ、ブランドイメージなんか簡単にできてしまう。日本勢にとって無視出来ない状況。果たして現代自動車のWRカーの実力やいかに?

デビュー戦は1月下旬のモンテカルロラリーです。

2013年12月16日 (月)

スズキとVW

経済が動き始めたら、同時多発的に様々な動きが出てきた。日本関連で言えばスズキ。VWと長い間モメてきたけれど、VW側 からすればスズキの株を買った時より高く手放せれば、株主の了承を得られる。最近スズキの株も高くなってきているため、タイミング的には悪くない。VWだって持っていても意味ないですし。

加えて現在のVWジャパンの社長は、スズキの事情に詳しい庄司さん。ここでさらにスズキがヘタを打たなければ(モメた原因を作った人がまだスズキに居ます。再び意地になる可能性も無しじゃない?)、提携解消の好機かと。いずれにしろ現在の関係は、VWにとってもスズキにとっても面白い状況じゃありません

PSAグループ(プジョー/シトロエン)が動いている。社長にかつてゴーンさんの右腕だったタバレスさんを起用。フランス政府の強い希望らしい。もちろんゴーンさんとタバレスさんはケンカ別れ。どういった意趣返しをしてくるのか興味深い。中国の東風汽車と関係を深め、同時にGMとの提携の解消するそうな、

そのGMは51歳の女性を社長にする人事を発表した。GM生え抜きであり「カーガイ」ならぬ「カーギャル」と呼ばれているほどのクルマ好き。GMにとって重荷となっているオペル(PSAと共同で立ち直りを画策していた)をどうするのかが大きな課題になる。ちなみに女性の大手自動車メーカーTOPは初めてのこと。

GMのライバルであるフォードはオーストラリア工場を閉鎖すると発表した。ファルコンが絶版になることです。現在世界的に希少になった直列6気筒エンジンが一つ減る。ボルボも止めると言っているため、BMWだけになっちゃう? ちなみにフォードはアメリカで新型マスタングの発表会を行うなど、それなりの撤退対策をする模様。

これらの動き、スズキを除き日本に影響ないだろうか? 今や世界中の自動車メーカーは様々な関係にあるため、いろんな影響が出てくると思う。なかでも三菱自動車とスズキ、マツダ、そしてPSAと微妙な関係になる日産あたりは要注目。地味な再編など始まるかもしれません。

2013年12月14日 (土)

新型Cクラス

タイの帰りに台湾の空港で台湾の自動車雑誌を見たら、すでに次期型Cクラスが詳細に紹介されていた。もしかすると日本のメ ディアに対しては、何らかのエンバーゴを掛けているのかもしれません。中国語を理解しないけれど、図解など見ると自律自動ブレーキなどの機能についちゃ「ミニSクラス」である。

興味あったので帰国して調べてみると、カンペキにヤラレタ! でございます。事故回避装置はSクラスを凌ぐほど。自動停止50km/h。Sクラスと同じ先行車追随ステアリングを選べ、一方通行を逆走すると警告を発する機能も付く。チャイルドシートを助手席に置くと、自動的にエアバッグがカットされる等々。

車体はアルミなど使うことにより現行モデルより70kgも軽くなっている。当然ながら燃費だって向上していることだろう(20%改善と書いてあります)。どうやら少し遅れてハイブリッド車もラインナップされるようだ。もしかしたら日産の技術か? いずれにしろ最強のDセグメントになること間違いなし!

現在販売されているCクラスは、同業の皆さんが「史上最高のCクラス」と褒め称えて いた。私は代わり映えしないや、と思ったのでドライでしたけど‥‥。されど次期型Cクラスの内容を見ると相当惹かれてしまう。なによりレクサスISを始めとした日本車はカンペキに周回遅れになってしまいました。

2013年12月13日 (金)

バイクも税上げ

まず悪いニュースから。2015年4月からの軽自動車税上げと同時に2輪の税金も上がる。50ccの原付は1000円から 2倍の2000円に! ~90cc/~125cc/~250ccについちゃ全て800円の上乗せになり、それぞれ2000円/2400円/3600円です。50ccの2倍は厳しいと思う。

251cc以上のバイクを見ると現行4千円が6千円に! 軽自動車税上げの話題ばかりで全くスルー だった2輪の値上げ、なかなか大きい。また軽自動車税も1万800円は2015年4月から16年の10月までの時限措置。その後、さらなる税上げが行われると考えていいだろう。やっぱし1万5千円が見えてきた。

2016年10月以後は、登録から時間が経っている軽自動車に対する増税も行われるらしい。本末転倒な話だけれど、政府としちゃ新車の買い控えを抑えられると考えている模様。とにかく1万800円への増税は2015年4月から 2016年9月に新車を買った人だけながら、それ以後、本格的な見直しが待ってる。

良いニュースが高速道路料金。なかでも本来3千円となっているアクアラインの通行料金は当面800円に据え置くという。時限的な表現をしていないため、割と長い期間続くと思っていい。ただ50%の休日割引 割引などについちゃ3か月延びただけ(今のところ2014年6月一杯)。これまたその後は読みにくい。


2013年12月12日 (木)

単眼カメラ式センサー

エクストレイルの自律自動ブレーキは「30km/h以下で止まる」と紹介されている。したがって31km/h以上になると全く効かない「なんちゃって型」かと思いきや、そうじゃありませんでした。10km/h以下をソナー(音のセンサー)。それ以上の速度は単眼カメラで測距するシステムを持つ高機能型でした。

具体的なスペックを挙げると、0~80km/hまでの速度域で稼働し、日産の保証は「30km/hま でなら完全停止」というもの。試してみたら30km/h以下だと余裕のよっちゃん。アイサイトのような雰囲気で軽々停止してくれる。実力としちゃ40km/hでも止まれ、50km/hだって可能性あると考えます。

単眼カメラでも最新のプログラムを使えば、トヨタが使っているような 低性能ミリ波レーダーよりずっと正確な測距を出来る。ただ近距離になると粗っぽくなってしまいため、低速域はソナーも使う。だったらアイサイトのようにステレオカメラの方がシンプルだしコスト的にもリーズナブルだと思いますけど‥‥。

ただアダプティブクルコンは付かないことを考えると、 10~50mくらいの車間距離が安定しないのかもしれません。また、斜め後方警戒装置のセンサーとしてCCDカメラを使っている。シンプルだからコスト的にも有利。スバルが斜め後方警戒装置を付けるとすれば、CCDカメラを選ぶかもしれません。

スバル、マツダ、三菱自動車、ホンダに続き日産もコス トパフォーマンスの高い自律自動ブレーキを出してきた。残るはトヨタだ。新型ハリアーも一世代前の低性能型だし、高価。いつになったらライバルと同等の自 律自動ブレーキを出してこられるだろうか? トヨタが技術レベルでこんな遅れを取ったのは初めてか?

2013年12月11日 (水)

軽自動車税は1万800円か?

日経が「軽自動車税を新車から1万800円にする」と報じている。御存知の通り軽自動車税って地方税。「標準」は7200 円となっているけれど、1,5倍まで自由に決めてよい。財政破綻した夕張市など、すでに1万800円です。つまり1万800円までなら法規を変えなくても対応出来るのだった。

この情報が正しければ、軽自動車ユーザーも一息付けるだろう。ただ「燃費によって税金を変える」という検討もされていたようなので、1万800円で終わりだと思わない方が良いと思う。そもそも軽自動車税を新車に限って1,5倍としただけじゃ税収不足は全くカバー出来ない。少なくとも全て1万5千円が必要。

また、商用車についての情報は無い。最も商用車の場合、軽自動車が4千円で一番ランクの低い小型商用車は8千円。中間を取った6千円にするしかありません。繰り返しになるけれど、私の予想以上に小規模だった軽自動車税上げが、これで一段落することを強く願う。第2弾はご勘弁頂きたい。

もう一つ。1リッター車の自動車税を安くする、という話も出ているようだけれど、これまた予測出来ない。そもそも軽自動車税を大幅に上げるための方便として論議されてきたものであり、値上げ幅が少なければ反発少なく、あえて自動車税を下げる必要も無いと思う。減税になれば電気自動車乗りは嬉しいですが。

軽自動車税上げはTPPとの絡みだと言われてきた。しかし今やTPPが10年規模になったため(10年先など、どこの国だって読めない)、様々な対応策が先延ばしになっている。自動車について言えば、おおよそ5年のスパン(新車開発期間)で考えればOK。ということで大規模な”構造変換”は少し先になります。

2013年12月10日 (火)

ヴィッツのマイナーか?

バンコクのスワンナブーム空港のレンタカー屋さんに行ったら、見たことの無いクルマが置いてある。トヨタ車です。仕事柄、 新しいクルマについちゃ知っているつもりなのだけれど、やっぱり「う~ん!」。オーリスのようでいて違うし。ということで後ろを見たら「ヤリス」でありま した。日本名ヴィッツです。

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調べて見たらタイでもデビューしたばかり。常識的に考えれば日本とタイで作り分ける、ということもないだろうから、来春に行うヴィッツのマイナーチェンジモデルのエクステリアかな、と思ったら新興国専用車でした。それにしても、トヨタのデザイン、みんなアウディのような方向に行くのだろうか?

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リアは案外オーソドックスです

考えてみたら東京モーターショーに出展されていた燃料電池車も同じようなデザインテーマだった。カムリとSAIのマイナーチェンジは”適度な深さ”だったものの、オーリスから始まった新しいフェイズは賛否両論割れることだろう。少なくともオーリスは何度見てもアカンです。バランス悪いのだ。

それ以上に考えさせられたのが、情報の質と速さ。新興国向けの重要戦略車である新型ヤリスの写真、自動車雑誌に出ていないしヒョウロンカも知らない。というかタイで発売されているのだから、私の情報収集能力が低いと言うことです。割と早い時期に知った、というのが唯一の救いでしょうか。

このジャンル、日産マーチを皮切りに、ホンダはブリオというフィットより一回り小さいモデルを出し、続いてミラージュが追いかけている。マツダについちゃ計画無し(開発もしていない)。これで日本勢の新興国向けECOカーが揃ったということ。面白いことに、みんな1,2リッターエンジンを搭載している。

ちなみにヴィッツMCについての詳細は不明。日本仕様についちゃアクアとフィットに押され負け込んでいるため、最低でもアイドルストップ付きを大幅拡大した り、トヨタが苦手としていた低転がりタイヤを使える足回りに改良したりするなどして、25km/LくらいのJC08燃費は実現してくることだろう。自動ブ レーキやいかに?

2013年12月 6日 (金)

BRZ、海外ラリー初陣!

何のかんの言っても86/BRZは日本の自動車ギョウカイにおいて貴重なスポーツモデルだと思う。環境対応と楽しさ、そして安全性を考えれば、2リッター過給無しの後輪駆動車がいろんな意味でバランスが取れていると考えます。そんなことを考えていた折、雑誌の企画でBRZを 借りることになった。

予算はゼロだが自由に使って良いという。だったら可能性を考えてみたい、ということでタイのラリーに出場することに した次第。車両は来年から全日本ラリーに加わる「限りなくノーマル」という、海外で言うところのショールームストッククラスのレギュレーションだ。エアコ ンの取り外しまで出来ません。

ロールゲージ入れてショック交換してアンダーガード装着。シートとベルト、安全装備くらいしかいじれない。 もちろん車体の補強なんか許されず。高いオプションとエアロキットを組んだくらいの出費で済む。今回のBRZが正しくその程度。この状態で、極めて苛酷な海外ラリーを楽しめたら文句無い!

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海外ラリー初陣です! 街乗りにも使える状態

なにしろ最高速が出るようなダートや、荒れた舗装路面、ジャンプ、荒れたダートまで、それこそニュルブリックリンクの何倍も苛酷かつ様々な”道”であります。そいつを2日間で全日本ラリーなら3戦分に匹敵する距離を走る(SSだけで250km)。果たして持つか? 誰もやったことがないので解らない。

補強無しボディで走ったデータも無い。リーフに続く私の「修行」としちゃふさわしい。楽しく&ソコソコ速く走れたら、86/BRZの可能性が広がる。参戦するのは『APRCアシアカップ』の一戦にも組み込まれている『キングスカップ』(タイ国王杯)。ラリーでは希少な国王の賜杯が頂けるという格式の高いイベントです。

参考までに書いておくと、エントリー14台のうち、13台ランエボやインプレッサなど『N4』クラス。残る2台も全日本ラリーじゃ互角以上の速さを持つ ヴィッツや国際ラリーの雄であるスイフトスポーツ。実際、ゼッケンも「あなたは一番遅いですよ」を意味する最後尾だ。この位置、リーフで慣れてます(笑)。

土曜日から始まるラリーの最新情報はコチラで

2013年12月 5日 (木)

軽自動車税上げ決定?

2015年10月より軽自動車税の値上げを行う、ということは99%決まったと考えていいだろう。気になる値上げ幅だけれど、燃費による差を付けた上、数千円になるようだ。ここまで読むと「まぁそうでしょうね」と思うかもしれないが、燃費による差って一番難しい上、たいてい不公平になってしまう。

例えば最新の150万円の軽自動車は28km/L程度となるJC08燃費ながら、5年前の80万円の軽自動車は20km/Lそこそこ。200万円近い最新型ターボ車の燃費が26km/L超える状況など考えると、後出しジャンケン的で公平だと思えない。新車を買える人の税負担の方が少なくなってしまう。

燃費の切り方も難しい。5km/L単位なら大雑把過ぎるし、2km/L刻みで金額差大きければメーカーはアジャストする。それこそ燃料タンク容量を減らして軽くしたりするだろう。ただ個人的には大きな税額差を付けないだろうと予想しておく。せいぜい2区分くらいとし、1万2千円と1万5千円か?

こう書くと「それじゃ数千円じゃないでしょ」と思うかもしれない。政府は軽自動車平均で数千円と考えているようだ。すなわち軽商用車も含めたもの。自民党の支持母体を考えると「皆さんの足である軽商用車の税額上げは最小限に抑えました」になる。このカテゴリーは2千円くらいの税上げで済ます。

いずれにしろ断固反対のイキオイは特定秘密保護法案の反対の声よりはるかに弱い。あんなメチャクチャな法律を強引に通せることを考えれば、軽自動車税の値上げなど朝飯前どころか、赤子の手をひねるようなモン。予定通りの軽自動車税の値上げを覚悟しておくべきだ。

2013年12月 4日 (水)

タイ情勢安定へ?

タイに進出したり取引をしている企業は情勢を注視していると思う。タイに入って4日目になるけれど、いつも少し違う。インラック首相が徹底して引いているからだ。基本的にインラック首相の人気は高い。タクシン元首相の処遇に対する不満を少し持っているだけだ。したがって反インラック勢力の足下も怪しい感じ。

といった状況の中、首相官邸に突入されてもインラック首相は武力行使しないと言い張っている。こうなればデモ隊は単なる乱暴者だ。タイのメディアや世論も厳しい目になりつつあります。死者が出ているけれど、現場で発生したアクシンデントの範疇。TVで見る限り現場は凄い状況になっています。

12月5日は国民から敬愛されている国王の誕生日。この日までインラック首相の「引いて対応する」作戦が続けば、収まる可能性が強くなってきた。となれば今回の騒乱はタイの国民性がストップを掛けたということ。タイに進出している企業の今後にとって良いニュースである。この1~2日がヤマだと考える。

これまでタイに進出している企業にとって国王の存在が、大きな安心感や安定感になっていた。将来を考え、投資を控える動きも出ていると聞く。確かに今回のそうな騒乱が2~3年に一度起きている。ただ歴史を見るとタイは日本と並びアジアで唯一独立を保ってきた。「国民性によるものも大きい」と再認識しました。

2013年12月 3日 (火)

ヨコハマ、クムホと提携?

横浜ゴムがクムホタイヤと資本提携を前提とした技術提携を行うという。いやいや驚きました。何より最高に良くないタイミングである。日韓関係は今や冷え切ってます。この時期に韓国の企業と技術提携を発表するというは企業イメージにとって大きなマイナスになることだろう。しかも実効あるのか?

確かにクムホタイヤはここにきて技術力を高めており、モータースポーツでも存在感を示すようになってきた。ただタイヤ構造のノウハウが必要なSUV用タイヤや高いゴム技術を必要とするスタッドレスタイヤなど、先端技術で横浜ゴムのアドバンテージは大きい。今までのケースからすれば技術を盗まれる。

ただ横浜ゴムにも問題点は多い。例えば企業規模で考えてみよう。クムホタイヤの従業員数約1万1千人。横浜ゴムの従業員数2万人の約半分。なのに3951億円の売り上げがある。横浜ゴム全体の売り上げで5597億円だから(タイヤ部門は4446億円)、効率としちゃクムホの方が高いのだった。

今後どうなる? 今のままだとブランドイメージが悪くなることは避けられまい。直近でモータースポーツから少しづつ距離を置こうとしており、昨シーズンはスタッドレスタイヤが高い性能で人気だったものの、気を抜けばブリヂストンの反撃を受けるだろう(今年のブリヂストンの新製品は良いらしい)。

横浜タイヤのブランド戦略をどうするのかで、日本のシェア減少が止められるか決まると考えます。今のままだとブリヂストンやダンロップ、トーヨーにユーザーは逃げていく。直近の日本は知識人すら、表にこそ出さないものの明らかに「嫌韓」の感情を強く持っている。いろんな意味で波は高い。

2013年12月 2日 (月)

モーターショー閉幕

東京モーターショーが大入りのまま閉幕した。90万人という観客の数だけで評価すると、世界一のモーターショーに返り咲いたと評価できる。これで新しい技術などたくさん出てきたら、再び東京モーターショーも世界のA級に入れる? 次回は開催日の延長や、ビックサイトの一段と効率の良い使い方など課題になるだろう。

コンセプトカーの一番人気は2シーターのスポーツカーじゃなく日産IDxだったようだ。昨今の日本でクルマを思う存分楽しめるような場所など無い。自動車メーカーも「クルマ好き=スポーツカー」という古い固定観念を捨て、新しい価値観にトライすべきだと思う。といった点からすれば、日産が打ち出した方向性は新しい。

意外な人気車だったのはハスラー。見た瞬間に「欲しい!」と感じた人が多かったらしく、早くもたくさんの仮予約を受けているという。確かにハスラーのような 軽自動車はニーズ多い考えます。コンセプトカーだった2ドアモデルの要望も予想外に多く、市販に向けて動き出しそうな雰囲気。まぁ作らざるを得ないでしょうね。

大いに期待していたバイクだけれど、私のお気に入りは皆無! これまたバリバリのスポーツバイクばっかり作ろうとしている。もちろんツーリング出来るようなモデルもあったけれど、バイク業界は「リハビリ」や「リ・ボーン」が必要。以前ヤマハが出した「もえぎ」のようなモデルからバイク好きを育てて行くべきだ。

なぜ20万円台前半くらいで買える簡素な作りの125cc車を提案してこないのだろう? バイク離れの要因は高騰した価格。だってエアコンやエアバッグが付いた軽自動車が70万円台で買える。単気筒250ccだったら35万円だっておかしくない。このままだとバイク業界は凋落が止まらないと考えます。

2013年12月 1日 (日)

自転車の逆走

本日から道交法が改定され、自転車の逆走は罰金の対象になることとなった。そもそも自転車の逆走問題は警察が突如「自転車は車道を走れ!」と言い始めたため顕在化したもの。今後、ドンドン屋上屋を重ね始めることになると思う。しかも今回の改定、実効性という点で非常に疑問。取り締まりが面倒だからだ。

自動車のような「反則金」であれば、警察官が「おいこら!」で切符切れる。駐車違反なんか昨日までソコラのおっさんだった輩が突如権力を公使出来るようになってしまう。1万5千円という高額を簡単にフンだくれる仕組みだ。一方、今回の改訂だと「罰金」。つまり一件一件、調書取って起訴しなければならない。

普通の犯罪と同じなのだった。これは警官にとっても面倒。したがって自転車の逆走の防止効果としちゃ極めて弱いと考えます。やがて反則金制度のように簡単なシステムを導入することになるだろう。ということで本日から自転車の逆走が減ると期待している人にとっちゃガッカリかと。事故も減らないです。

現在販売中のベストカーの達人コラムで書いた通り、自転車のマナーはあまりに酷い。東京の青梅街道で調べたところ、駐車車両を避けるのに全く後方確認をしないで進路変更してくるケースが大半を占める。クルマが避けるモンだと信じきってるのだろう。怖くないんだろうか? いろんな意味で問題解決は遠い。

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