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2013年8月11日 (日)

プリウスLPガス

昨晩都内を走っていたら、前のプリウスタクシーの床下にガスタンクが見える。ヘッドライトで前のクルマの下回りを照らす夜 じゃなければ気がつかなかったと思う。プリウスにLPG仕様ってあったっけ? 帰宅して調べてみるとありましたね! LPG仕様を作っている複数のビルダー発見。

というか、先代プリウスの時からLPG仕様って存在したということを知らなかっただけだったようだ。単なる私の情報力不足です。ただプリウスのLPG仕様、あまりメリット無いと言うことを以前トヨタのエンジニアから聞いており、至極納得した記憶がある。その後、状況は変わったのだろうか?

昨晩見たLPG仕様のプリウスは、始動時とアクセル開度の大きい時にガソリンを使うタイプ。LPGは燃費良いモノの「冷間時の安定した燃焼」と「馬力不足」 という2つの課題を抱えている。99馬力しかないプリウスのエンジンをLPGで稼働させたら完全にパワー不足。実走行だと20%くらいガソリン使うらし い。

といったことを反映して計算してみたら、走行10万kmあたりに掛かる燃料コストはガソリン89万円。LPG+ガソリン併用で67万 円。LPGの方が10万kmあたり22万円安く付く。一方、ガソリン仕様からLPG併用への改造費はいかに? どこも価格をWebに載せていないが、80 万円くらい掛かるようだ。

タクシーの寿命は大雑把に考えると40万kmくらいと言われる。したがってほぼイーブンといったイメージか。 だったらどこでも燃料補給出来るガソリンの方が有利だと思う。プリウスの場合、搭載出来るLPGタンクも小さいし。通常の使用状況を考えると、あえてLPG仕様にする必要ないかもしれません。

ただLPG仕様が50万円高になり、寿命50万kmだと仮定すれば、総計で50万円くらい安く 付く。LPG仕様のハイブリッドもありかな、と思った次第。参考までに書いておくと、ディーゼル+ハイブリッドも同じような状況。寿命を30万kmくらいに設定すれば、ディーゼル+ハイブリッドもありになってくる。

ガソリン=160円 LPG=92円 ガソリン燃費18km/L LPG燃費=15km/Lを想定。

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コメント

うちの親が30年ほど前にタクシー運転手でしたが当時は一台当たり50万kmは乗ってましたね、セドリックのコラムシフト3速仕様でベンチシート、エアコンなんてものは無くて助手席にクーラー、パワステ、パワーウィンドウ無し、ついでにリアガラスの熱線すら無く雨が降れば曇り止めで石鹸塗って走ってました。50万kmも乗れば4km/Lとか冗談のような燃費でした。

最近うちの田舎でもやたらとプリウスのタクシー(プリウスαまでいる)を見るようになったのですがあれもLPG使ってるのかな?今度下回りを覗いてみよう。

そういえば今時のタクシーは30万kmくらいしか乗らないそうですよ。あとLPG使ってるのは燃料代も安くつくのもあるけどエンジンの汚れがガソリン車に比べて少ないため長持ちするからって聞いたことがあります、今時はどうかわかりませんが。

投稿: ねこまんま | 2013年8月15日 (木) 20時38分

サスガ御大様。だいたいと言うかドンピシャでこの記事通りなのですが、故障のリスクが存在している点もどうか見逃さないで欲しいです。
トヨタが営業車として販売している燃料噴射装置を用いたLPガス車ですが、6年に一回のガスタンク検査代以外にも、同時期あたりで燃料噴射装置の不具合に伴う結構な額の出費が報告されています。
どうもLPガス車の燃料噴射装置に関してはガソリンや軽油を用いた燃料噴射装置とは勝手が違うようで、数十万キロもの走行距離には現在のところ耐えられないようです。
トヨタでさえこれですから、今現在ベンチャー企業が行っているプリウスのLPガスとガソリンとの併用技術をそのまま信用するのには少し無理があります。

ちなみに少し以前の一時期、約10年前にも、LPガスとガソリンとを併用するバイフェーエル技術が注目され結構な数が導入されましたが、一旦不具合が発生すると、燃料噴射装置技術以前のキャブ(テーパーライザー)車と違い、その辺の修理工場で2〜3万かそこらの修理代で済むような代物ではなく、結果的に故障の連発と保守点検とのダブルリスクによりあえなく廃れてしまいした。

投稿: ぴろ〜ん! | 2013年8月12日 (月) 12時53分

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