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2010年10月29日 (金)

電気自動車は普及しない?

世界最大の調査会社である『J.Dパワー・アンド・アソシエーツ』は、10年後の電気自動車とハイブリッドを販売シェア予 想を発表した。それによれば、今年が95万台で2,2%。10年後に520万台/7,3%に留まるという。ようするに大型バッテリーを搭載したクルマは5倍になるだけという予想である。

確かに電気自動車の普及失敗を予想する自動車メーカーの経営陣やジャーナリスト、アナリストは非常に多い。私のギョウカイでも日産リーフの予約を入れたのは、私一人だけ。皆さんキワモノ扱いのようだ。先日も自動車メーカーの要職の方とこの件で話をしたけれど、やはり成功しないと考えている模様。

一方、自動車メーカーは全力で走り始めている。トヨタだけ見ても、2012年の時点でプリウスが全世界で50万台規模。ヴィッツ級ハイブリッドは20万台。さらにプリウスのミニバン(7万台規模)やRAV4のハイブリッド(6万台規模)など加わり、90万台規模になるだろう。日産は電気自動車で10万台程度か?

さらにホンダも2013年くらいから本格的にハイブリッドを作り始め るし、日産も2015年には電気自動車を50万台体勢となる。海外メーカーもシボレーボルト派生のハイブリッドや、韓国勢、中国勢など大幅に増えると予想されます。おそらく150~400万円レンジのクルマは、電気モノが主流になるだろう。

絶対的な台数からすれば、世界規模で考えると 100万円以下のエントリーカーが驚くほど増えていくと思われる。250万円以上の車種はディーゼルばかりになると予想していい。といったことを考える と、JDパワーの予想も案外悪くないかもしれません。私もカタい線なら最大で10%くらいだと答えます。

しかし日本のメーカーが作っている価格レンジのクルマで考えるなら、もはやハイブリッド半分。残りを電気自動車とディーゼル、安価なエントリーカーというイメージか。いや、日本で生産しているモデルで、もし軽自動車区分が2020年も残っているのであれば、白ナンバーの大半は電気とディーゼルだと思う。

加えてリチウム電池の低価格化が進むと、電気自動車の普及は加速的に普及していくと思う。バッテリー価格が1kWhあたり2万5千円になると、生涯コストでガソリン車より 電気自動車は安くなる。1kWhあたり2万5千円の声が聞けるのは2015年くらいか? こうなると2020年で20%越えもありうる。

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コメント

ガソリン車並みに300キロ以上の航続距離や、ガソリン車を少し凌ぐ加速性能や走行性能を持たせれば高くてもいいと思う。

まだまだ改良されるまでは数年間様子見ですけど。

発売されてからいろんな問題点や、不具合が出尽くすのを聞きたいです!国沢さんよろしくお願いします。

投稿: metal | 2010年10月30日 (土) 20時48分

電気自動車は普及するに決まってる。ただし、郵便配達車、タクシー、宅配便など業務用が中心、一般自家用車は向こう10年ぱっとしない。むしろバイクの電動化が進む。乗用車は軽が一番あってる。いっそうのこと現行の軽優遇税はEVに限定すべき。

投稿: MG | 2010年10月30日 (土) 19時03分

リーフ乗ってみたいですね。
感想の掲載待ってます。
私はEVは普及すると考えてる人間です。
私の暮らしている地域では田舎なので車は必需品です。
一戸建ても多く、普通自動車くらいまで値段が下がればランコスを考慮した場合2ndカーとして、都会より普及は早い気がしてます。
う〜ん普及して欲しい。

投稿: いさを | 2010年10月30日 (土) 17時35分

技術的にはEVで200kmでも400kmでも対応が可能なので、本当に電池が2.5万円/kWhになればあらゆる可能性が出てきます。
実際、皆さん電気自動車を知らないだけで、誰かが乗りはじめて良い噂が広がれば「次はEVにしてみようか?」という人もかなり増えるでしょう。

メーカーはEVをどんどん普及させようなどとは考えていません。むしろ、EVを"ある程度"普及させてCO2規制をクリアし企業イメージを向上させることを考えています。
今までのクルマが末永く売れたほうがメリットが大きいですから。
ただし、クルマは消費者が選ぶものです。メーカーがこうしたいと思っても、消費者がついてこなければ方針を変えざるを得ない。
従来のクルマを改良し続けるほうがいいのか、全く新しいステージにいくのが支持されるのかはわかりません。
そういう意味でJDパワーの調査はメーカー寄りの結果でしょう。
消費者が電気自動車の可能性に気づき始めたときどう変わるかは見物ですね。

私は少なからず自動車に関わっている身ですが、自動車雑誌の記事を読むとホントに評論家の方たちの知識のなさや見る目のなさを実感します。どの雑誌とはいいませんがもう買うのやめたくらいです。
GT-Rの水野さんが自動車メディアをバカにしている気持ちがよくわかるようになりました。
国沢さんには的確なご指摘を今後も期待しています!

投稿: Ito | 2010年10月30日 (土) 13時38分

うーん難しい。この先電気自動車が普及するのか? やっぱりコストもあるけど、今から政治や行政でインフラや税金や道路整備などやらないと難しい気がします。完成度が高い電気自動車できても価格や走る道路や自宅の充電設備に不安あると、環境大好きな人や金銭的に余裕ある人はいいかも知れないけど、自分のように小市民は使いやすい今までの車を選びそうだし。ちなみにマンション住まいなんで。環境を第一に普及させるなら今からインフラ整備や税制を早く決めて電気自動車だけしか選択できないようにしたら普及しそう。評論家の中には電気、電気、これまたインフラなんか関係ねえ!電気自動車楽しいし環境考えて乗るのが一番後からインフラなんか着いてくる!て人もいるけど。地方の生活や実態知らないんだなあきっと。電池うんぬんより生活に密着した考えから普及を考えてもいいんでは? 自動車自体がエゴの塊なんだし環境考えるなら乗らないのが一番だしなぁ まったくわかりません。でも資源がなくなるのは確かだし… 困るなあ早く普及してくれないとでも行政、政治期待できないし。評論家の人たちも訳わかんない最近は。リーフ買えばいいのに先生のように。この事実が物語りますよね。

投稿: さね | 2010年10月30日 (土) 08時18分

話の本題からは逸れますが、自動車評論家の人達でリーフを購入したのは国沢さんだけですか。素晴らしい。それでこそ正しい評論ができるってモノですね。クルマにせよ腕時計にせよ何にせよ、30分位試乗したりショールームのキラキラした照明の下で腕に乗せてみたりして感じた印象と、それを買って自分のモノにして毎日使用して得た印象は全く違いますからね~。評論家ってそうでないといけないですよね?

投稿: 小林 英弘 | 2010年10月30日 (土) 07時03分

現状、EVは面倒で高価な乗り物ってイメージを持っています。巡航距離、充電場所、EV特有のダサいデザインを中小企業勤めの安い給料で買おうとは決して思いません。

以前に何かの記事で見たのですが、既存の内燃機関車を100〜万円でEVに改造出来るという内容。
自分なら、フォルクスワーゲンのサンタナ辺りをベースに安い楽しいEVに乗りたいなぁ、って思いました。


投稿: さとう | 2010年10月30日 (土) 06時20分

ポルシェより早い(最高速度370km/h)EV、エリーカを開発した慶應義塾大学の清水教授(現在SIM-Drive社長も兼務)は、EVの普及に掛かる期間は他の分野で起きた技術の変遷(例えば、フィルムのカメラ→デジカメ、アナログレコード→CD/MP3、固定電話→携帯電話など)と同じように概ね7年程度だろうと言われています。

確かにそう言われてみると、クルマの世界でもEV化を加速するような予兆は既にあります。例えば、ガソリンスタンド。現在日本には約4万件のGSがありますが、ご存知の通り、毎年その多くがセルフになりつつあり、総数は着実に(?)減っています。今年か来年には間違いなく4万の大台を割るでしょう。

自分の生活範囲でもGSが廃業して、不便になった、困ったという方も結構多いのではないでしょうか。

これって、例えばケータイをウチに忘れて電話しようと思ったら、以前はどこにでもあった公衆電話が激減してて意外と困ってしまったりすることと似てませんかね。

EV/PHVになると、基本は自宅や会社の駐車場での充電、出先で電気がなくなりそうになったら急速充電(EVのみ)となります。
最悪、100Vのコンセントなら人が住む町ならどんな僻地にだってあります。

国沢先生のリチウムイオン電池のコスト予想は、僭越ながらかなり良い線行ってると思います。日産とか三洋、BYD、LG化学やサムスンといった企業の動きを見ていると、25000円/kWhは2015年までに、遅くとも2020年までには到達するでしょう。むしろその先の技術が何になるのかに興味があります。マグネシウムイオン電池なのか、リチウム空気電池なのか。

ちなみに、インターネットの普及前夜にも、ネットなんかでビジネスなんて成り立たないと声高に主張する人がたくさんいましたが、21世紀の現在、グーグル、アマゾン、イーベイ、ヤフー、楽天、などなど、ネットで成功している企業は何社でもあります。

私からはEV/PHVも上述のような例と似たような変化に見えるので、JDパワー社の予測はかなり保守的に思えます。

投稿: tm256 | 2010年10月30日 (土) 00時07分

以前i-MiEVをレンタカーで借りたとき、電気自動車の満充電は、ガソリン残量1/4の状態に相当すると感じました。
例えばファーストカーとして、隣接県に遊びに行くにとしたら倍の容量は欲しいと感じました。
どうやら電池の進化に依存しそうです。

投稿: アミーゴ5号 | 2010年10月29日 (金) 23時26分

普及の失敗、成功と言っていますが、企業が考える成功は「商業的な成功→思ったより売れた」ですからね。例え、2.2%でも電気自動車が普及すべきところに届けば成功といっていいと思います。
もうちょっと航続距離が伸びてくれればリーフが欲しいです。それでも、最低200kmあれば良いのです。航続距離が最低で「軽自動車でガソリン満タン」と同じくらいになれば、心理的なバリア(電欠の心配)が薄れて、買う人が一気に増えると思います。

投稿: ぱんだねこ | 2010年10月29日 (金) 21時12分

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