« トヨタバッシングその2 | トップページ | トヨタバッシング終わり? »

2010年1月30日 (土)

ハイブリッドの走行音

何度か取り上げたハイブリッド車やEVの低速時走行音問題、1月29日に国交省から報道資料が出た。読んでみたらジツに興味深い。私&このWebサイトで評判悪かった「疑似エンジン音」は白紙に戻ってます。こらもう良識ある皆さんのハブリックコメントがキッチリ効果を発揮したということだと思う。というか私の望みに限りなく近い。

具体的に紹介しよう。まず同業者の中にも反対者の多かった「音を出すこと自体ケシカラン! 人が最優先されるべき」というパブリックコメントは見事却下されている。そらそうだ。歩行者の安全確保のためにも「静音車に走行音」は絶対必要であります。また「誰もいない道で音出さなくちゃならない」も、カットスイッチが認められたので問題なし。

ちなみに走行音を義務づけるの、20km/hまで。当然21km/hで走ろうとする輩が出る可能性あるためカットスイッチは絶対必要。最大の問題点であった走行音だけれど、ガイドラインによれば「車両の走行状態を想起させる連続音であるものとする」。危惧していた「疑似エンジン音」という記述は皆無。どうなるかこれから決めることになろう。

素晴らしいことに「サイレンやチャイム、ベル、メロディ、警音器の音や動物の鳴き声などもを却下してます。まっこと見識のあるガイドラインだと感心しきり。久しぶりにスッキリしました。ただ「車両の走行状態を想起させる連続音であるものとする」には疑似エンジン音も含まれる。これで「エンジン音を出せ」となったら国交省は徹底的にオタンコです。

« トヨタバッシングその2 | トップページ | トヨタバッシング終わり? »

コメント

付け加えると、私はさきの「パブリックコメント」を受けても国交省が「擬似エンジン音を付けさせる」という意向が変わったとは思いません。従って、それを前提にした書き方になりました

解らない方の為に一応言っておきますが、お役所は常に自ら専攻する分野について「こうするべき」という意向を、お上(内閣や大臣、法律等)の意向や過去の事例や慣習に基づいて自ら決定します。

然るに、お役所から見れば「パブリックコメント」の本質はあくまでも「政策を施行するために国民の反応を見る場」であって、「政策を決定するために国民の意見を聴く場」ではありません。

国民は精々彼等を信頼して、且嫌なら「嫌」と言えばいいわけです。「多くの国民が嫌と言った」という「事実」があるのに強行する程彼等は頭が悪くないということです。「パブリックコメント」はそのためのものと考えると良いでしょう。

然しながら個人的には、国交省には国沢さんのように「クルマ」で飯食ってる自動車評論家の意見を聴いて意志決定して欲しいと思いますね。霞ヶ関の人達は普段自ら車を運転すること自体少ないのですから独善的になりがちなのです。素直に民間の「有識者」の意見を聴いてくれると国民からも充分信頼されると思うのですが。

理想としては、「裁判員制度」のように、「素人と玄人が対話して意志決定する」制度が霞ヶ関にも作られると良いのですが…。

民主党も「政治主導」などと「青い」こと云う位なら、「国民主導」位大風呂敷なこと云えばいいのに、と地方の「小役人」は考えます

最後にお節介ながら言わせてもらうと、間違っても役人を「オタンコ」などと罵らぬ事をお薦めします。役人は自らの所轄事項については「玄人」ですし、役人の中でも霞ヶ関の官僚は職業自尊意識の高い方々ですので、自分達のことを「オタンコ」などと言う人の意見は自らの尊厳に賭けても決して聴きませんよ

どうも国沢さんは他人の自尊心を刺激することが多い方と感じますので、僭越ながら…。

投稿: samine | 2010年1月31日 (日) 21時28分

しかし、折角エンジンのしない静かな車が実現したと思ったら、「エンジンに似た音を出せ」ですか…

日本人はエンジンやクラクションの音が不快で嫌う人が多いので(かく云う車好きな私もクラクションは嫌いです)、擬似音でも「エンジン」音は不快に感じる人が多いのでは?

折角の「擬似音」なのですから、喧しくなく、周りの人を不快にさせず、然しながら緊張感を持ってもらえる「良い音」にして貰いたいですね。高周波音で音量が低くても緊張感を与えるとか…。良い案があればと思いますが。創意工夫はメーカー中心でも、子供やお年寄りなどの交通弱者や一般の方々の声をよく聴いて作って欲しいですね。

今までの日本の自動車政策は警察やお役所の「指導」に対してメーカーが唯「ハイハイ」と答えるだけの非民主的なものでしたが、これからは欧米のように一般国民が政策に参加して(間違ってもお役所の御用「ミーティング」ではダメ)、国民にとって望ましい形にしたいですね。そのためにも、国民の「クルマ嫌い」を治し、同時に政策への参加意識を高めないといけませんね。

投稿: samine | 2010年1月31日 (日) 20時15分

また失礼させていただきます。・・・国土交通省の方針はともかく、彼等にとってはイニシアチブの掌握が最大のテーマと思えます。どうも?この問題を踏み絵にしたらしい可能性が大。これから交通社会に於けるハイブリッド車の存在はありがたい反面、政府機関にとっては慣れない不確定多数の変化を生み出す元。環境に良かれというより、国交省の役人に重要なことは今後の政策に利用できる自分達の持ち駒として?どこまで扱えるか。変革が不安定で、いまだ政党間の摩擦が絶えず世論に圧迫され瓦解しかねない政府の下で生き残らねばならない役人にとって、新しい変化への取り組みは迷惑な材料でしかないでしょう。本音で環境や国の未来を考えているなら少しは勉強してくれます。ハイブリッドの技術や将来を真面目に考えているのは一部の人間だけ。あまりに静かなクルマ(つまり今後の動向が掴めない民衆の寓意?)の・・・猫の首に鈴!!を付けたい心理の表れですね。 本来は盤石なことが最大のセールスポイントとなる職業柄であるのに、二転三転する政府の実態に翻弄されて生活設計に不安を抱え安堵できない役人は多いでしょう。国民は静観するものというのが常識でありながら、昨今は社会意識が高まり都合が悪い。たまたまハイブリッド云々を問題視していますが、ようするに国民を安易にリードしたいだけ。パブリックコメント呼びかけも体裁を整えるためだけ、実際は政府相手に明確な意見が集まらないと踏んでいることでしょう。統計学と心理分析ぐらいが出世手段である役人様が実際に注目しているのは?むしろ?このサイトなど・・・専門家で鋭い慧眼の持ち主が運営しているサイトを拝見しながら、社会の動向やコンシューマーの本音を探る参考にしているでしょう。すると、自分達が格差意識や的外れ過ぎて非難されるリスクは回避できるメリットが増していきます。かりにもエリート政府関係者が出す解答、毎回の不人気や批判に晒されたくないでしょう。大臣の首は替えても、持ち場を安定させたいはずです。おそらく、そうした専門家の意見を予め収集して分析しながら用意されたのが今回の決定。派手な抵抗をされて神経を擦り減らすよりも・・・まさにハイブリッド並に立ち回る役人が台頭しはじめているのかもしれませんね。国民の声を反映させてくださると申しますより、彼等は???20%以下なら”擬音の内閣”だって?スイッチで切り替えたいのかもしれませんね。 話は変わりますが・・今回のトヨタ叩きのような海外トラブルにも、国家がバックアップしなければ疲弊は止まりません。 どの国も経済破綻で行き詰まり、溜め込んだ、負の歪む世論エネルギーを憂さ晴らしさせるため・・・日本企業バッシングを”回生ブレーキ”代わりにしている可能性すらあります。

投稿: ケイイチ | 2010年1月31日 (日) 14時27分

>ちなみに走行音を義務づけるの、20km/Lまで。当然21km/Lで...

20km/h, 21km/hのタイプミスではないでしょうか?
燃費ではなくて速度に関連した警告音だと思いますが。

投稿: 川崎の隠居 | 2010年1月31日 (日) 10時25分

良い方向になり、久し振りに良いニュースですね。
私みたいな単純な脳味噌では、「実際に目の不自由な方たちの意向を聞いてそれを基にいくつかのサンプルを造り、市街地での実装テスト等の総合テストをして決めればいいのでは!」と考えるのですが・・・。
 爆音マフラーや街宣車等の迷惑音も取り締まれない現状も考えると対症法と同時にもっと総合的な施策が必要なのかも知れません。

投稿: いひゅもん | 2010年1月31日 (日) 10時02分

この記事へのコメントは終了しました。

« トヨタバッシングその2 | トップページ | トヨタバッシング終わり? »