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2009年8月21日 (金)

サンヨーのリチウム電池

新聞系Webによればトヨタが2011年から年間1万台のリチウムイオンバッテリーをサンヨーから購入する、と報じている。もしかしたらトヨタはパ ナソニックと共同開発しているリチウムイオンバッテリーの開発に大幅な遅れを来しているのかもしれません。少なくとも2011年には間に合わないのだろ う。

何回か書いた通り、リチウムイオンバッテリーには正極の材料によって2つのタイプがある。「性能を出しやすいけれど燃える危険のあるニッケル正極」と「安全性高い反面、性能を引き出すのが難しいマンガン正極」であります。トヨタは前者。三菱自動車や日産は後者を開発している。もちろんサンヨーもマンガン正極使ったタイプです。

トヨタもマンガン正極を使うバッテリーの権利を得 る機会あった。元々日産NECのバッテリーは日産開発によるもの。それをスバルが居抜きで買い取り権利を得た。しかしトヨタとの資本提携後、手放すことになったのだ。その時点では高い性能持つニッケル正極のリチウムイオンバッテリーの開発に自信あったんだと思う。

今年の秋からリチウムイオンバッテリー使うプラグインハイブリッドを販売するが、どうやら500台規模になる模様。しかもフリート向け。なぜこんなに少ないのだろうと考えていたが、ニッケル正極のリチウムイオンバッテリーの開発に苦しんでいるということを考えば辻褄が合う。ということはプラグインハイブリッ ドの市販は2011年?

しかも1万台という台数はプラグインハイブリッドへの搭載ということで辻褄の合う数字。逆 に考えると2011年まではハイブリッド車用としてニッケル水素バッテリーを使い続けるということです。優れた充電=回生能力を持つリチウムイオンバッテ リー無しじゃ車重のあるハイブリッド車(HS250hクラスが上限かと)は厳しい。

考え方を変えれば、トヨタ/パナソニックエナジーは、そんなこともあってサンヨーを子会社化したのかもしれません。もしかするとサンヨーの技術を使い、パナソニックエナジーでもマンガン正極のリチウムイオンバッテリーを作るかもしれません。

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コメント

お世話になっております。
いつも楽しく勉強させていただいています。
今回、プラグインハイブリッドが2011年になったと知り、少しがっかりしたようなほっとしたような感じです。
プリウスは、バッテリーにニッケル水素、インバータはパワー素子にシリコン系を使っています。しかしちょっと前は、プラグインハイブリッドが2010年にも市販され同時にリチウムイオンになるという情報がありました。また、そのうちパワー素子もシリコンから炭化ケイ素になる、と聞いていたので「我がプリウスも早くも旧世代か」と思っていました。
しかし、早くリチウムイオンのハイブリッドやEVが出て、バッテリー残量を気にすることなく(^^、エコな走りがしたいです。
それにしてもサンヨーは、インサイトにバッテリーを供給しつつ、トヨタにも・・・というのですからしぶといと言うか強力な会社ですね。。

投稿: ぱんだねこ | 2009年8月22日 (土) 13時04分

電池も奥が深いですが、性能だけならLiNiO2正極ということになりますね。160Wh/kgのエネルギー密度を実現するポテンシャルを持ちます。
200kg程度の電池でプリウスクラスのEVが300km走ってしまうのですから、夢のようです。
LiMnO2正極でも150Wh/kg程度まで行けるらしく、性能と安全を考えて見直されています。やはり、これが本命になるのではないでしょうか。
LiCoO2正極はすでに150Wh/kg程度の製品ばかりですが、コバルト資源の問題でEV/HV用には普及しないでしょうね。
負極もハードカーボン系とグラファイト系があり、前者がパワー密度に優れ、後者がエネルギー密度に優れるという特徴を持ちます。
HV用ならハードカーボンで作ってしまうのもてな気がします。EV用としても、猛烈に充電時間を短くできます。

投稿: Ito | 2009年8月22日 (土) 11時01分

全然また違うとは思いますが、確かに電池はサンヨーです。エネループいいですよ。パナのより若干長持ちします。
過去デジカメ用にニッケル水素を使ってきた印象ではソニーや東芝よりパナやサンヨーが断然長く使えました。

ホンダがGSユアサと組んだ直後、
サンヨーがパナの傘下に、のニュースが。
ホンダとサンヨー提携解消はトヨタ絡みだったのか、と思ったものです。

投稿: ijiok | 2009年8月21日 (金) 19時53分

確かにパナソニックは三洋電機のバッテリーの技術には一目置いているようです。
パナソニックの三洋子会社化は創業者の親しい関係以上に、そういう所が肝になっていたに違いないですね。
でないと、あの赤字の不況下での子会社化は負の連鎖を引き起こし兼ねないですしね。

投稿: ゴン | 2009年8月21日 (金) 14時06分

ニッケル正極のリチウムイオンバッテリーは
開発が完了すると自動車以外でも電力革命を起こします。
変流インバーターの性能にもよりますが
直流から交流に変換する効率が
マンガン正極より格段にいいのです。

赤外線が使える太陽電池との組み合わせで
電力会社を一切使わない循環型電力が
容易に出来上がってしまいます。

量産が進んでリチウム1kwhあたり3万円、
太陽電池1kwh5万円にでもなったら
300万円程度の投資で家庭の電気代は
設備の分割支払だけってことになりますね。
保険で深夜電力契約でもしておけば万全かと。

投稿: 北森 | 2009年8月21日 (金) 13時00分

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