2010年2月 9日 (火)

特ダネで実証試験

フジTV系列の『特ダネ』という朝の番組でプリウスのブレーキ抜けを起こさせてみようということになった。すでにブレーキ抜けの概要は判明しているので、条件を合わせればよいだけ。ビニールシートを敷き、その上にシャンプーを撒いてアイスバーン程度のミューを持つ路面を作ってもらった。

35km/hで進入し、回生制動だけ掛かる程度のブレーキングをしたら、見事に抜けました。0,5秒とか1秒とかでなく、ブレーキペダルを動かさない限り、ブレーキ圧は高まらない。いつまでも空走してしまうということです。しかも運転の上手な人がアイスバーンで踏む程度のブレーキの強さである。こら気になるだろう。

ただ踏み増せば効くことも確認出来た。おそらくリコール対応の制御コンピューターは、初期から油圧系統も稼働させるようにしているハズ。トヨタ側からの情報が全くないので不明ながら、回生制動の効率低下により、実用燃費落ちる可能性大。私は燃費優先だし雪道も走らない。しばらく従来通りの制御コンピューターのまま乗ります。

ちなみに今回のプリウス騒動、一つだけ自分的に満足していることがある。昨年7月に千葉県で発生した多重追突事故は今回の件と無関係であることをキッチリ訴求出来たというもの。今回、NHKとTV東京を除く全てのキー局から状況の問い合わせが来た。その際、時間を掛け、先方に納得頂けるまで事象を説明しました。

残念ながら2月3日時点のニュースや報道では7月の追突事故も並列に扱われてしまったけれど、各局の担当の方に理解してもらえたのだろう。やがてNHK以外(TV東京は確認してません)、7月の事故を報道しなくなった。「間違った情報を流さないこと」がメディアの使命。プリウスについての報道はかつてないほど的確だと思います。

それにしてもトヨタから情報は全く出てこない。機能を全うしていない部門あるのだろう。このあたりがトヨタバッシングの根っこにあります。一生懸命仕事しているエンジニアはさぞ無念に感じている違いない。

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2010年2月 7日 (日)

プリウス最新情報

プリウスのブレーキ抜けの件、2月7日の夜に新しい情報が出てきました。トヨタから全く技術的な発表ないため、パズルを解くように原因を追及しているのだけれど、これで”ほぼ”全容を解明できたと思う。結論から書くと、なかなか微妙です。やがて公表される内容だろうから客観的に紹介しておきたい。

リコールになるだろうと言われている現行プリウスとSAI、HS250hに使われているブレーキシステムは、これまでのプリウスと若干違う。先代プリウスは解りやすく言えばコストの掛かったブレーキシステムを採用しており、ABS稼働で回生が終了するや、直ちにバルブ開いて油圧を掛けに行けた。

しかし新型プリウスは簡略化のためペダル踏力を利用するブレーキシステムを採用している。したがってペダル踏力を掛けてやらないと、油圧が素早く立ち上がらない。このあたりの状況を横山常務は「ペダルを動かさないとブレーキ立ち上がらない」とか「踏み増してやれば利く」と表現しているのだろう。

改良型の制御コンピュターの内容がどうなっているのか全く解らないけれど、最初から油圧を掛けに行く制御に変更しない限り、解決策にはならないと思う。そうなると回生の効率が悪化するだろうから、10・15モード燃費も変更しなければならぬ。もし制御コンピュターを書き換えても症状出たら、もはや「クセ」だと諦めるしかない。

現在のブレーキシステムにソレノイドバルブを加えることなど簡単に出来ませんから。こういった事情あって煮え切らない記者会見になったのだろう。いずれにしろ改良型コンピューターを試してみなければ結論は出せない。

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2010年2月 6日 (土)

トヨタ叩きは終わらない

昨晩行われたトヨタの緊急記者会見を見て驚いた。全く中身が無かったからだ。そもそも今回程度の車両の不具合で社長出てくるなんて異例。というか前代未聞です。お客様相談コーナーに掛かってくるクレーマーからの「社長出てこい!」をそのまんま受けてしまったようなもので、トヨタのガードの弱さに愕然としました。

逆にもし社長を出すなら、一発で騒動を終了させるくらいの「内容」がないとダメである。記者会見を見ながら「側近に恵まれていませんね」と同情してしまった。ちなみにトヨタが前回大きい品質問題を出した時は、当時副社長だった瀧本さん(責任感のある人でした)が厳しい顔でキッチリと正面から対応し、1回で終わった。

そもそも今回の件、早期に適切な対応を行っていれば、普通の初期不具合だったと思う。トラブルを起こす理由も私が症状から推測出来たほどで、開発担当者ならすぐ解ったろう。その時点でディーラー対応すればよかっただけ。知らぬ存ぜぬで通そうとしたのが間違っている。これほどまでにKYだとは……。

しかもあの内容の社長会見じゃアメリカのトヨタバッシングは止まない。アクセル問題からプリウスのブレーキ問題に移行し、やがて本丸であるヌーミー閉鎖を突っついてくると予想してます。折しもトヨタは黒字化を発表。閉鎖の正当性を主張しにくくなってきた。本当に閉鎖してしまえばUAWや州知事をブン殴るようなモノ。

加えて閉鎖を撤回しなければ、今後トヨタはアメリカで工場の建設が出来なくなる。何度も書いた通りヌーミーはトヨタとアメリカの「友好の証」なのだ。歴史を見ても側近に恵まれないTOPは長続きしない。そのままだとトヨタに状況は急速に悪化する。そろそろ株主も意見を言うべき時期かもしれません。

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2010年2月 5日 (金)

プリウス騒動収まらず

トヨタがプリウスのブレーキ抜けについての会見を行った。今回の症状を「ハイブリッド車のクセ」というのは多少無理ある。しかも自動車会社のナンバー2がブレーキの踏み方のコーチをするなんて自動車の歴史じゃ皆無かと。対応済みの制御ユニットやソフトがあるなら、既納車も可及的速やかに対応したらいい。

今回はメディア対応&ユーザー対応が上手じゃなかったと思う。ちなみにディーラーは素早く動き始めており、私の担当セールス氏からもクルマの状況の問い合わせあった。ディーラーの実力のあるトヨタ店やトヨペット店は大きな騒ぎになることも無かろう。アフターサービスのノウハウが少ないネッツ店あたりはドタバタするかもしれません。

それより問題はアメリカだ。向こうのTVニュース見ると、もはやトヨタ叩き一色という感じ。クルマ社会のお国柄とあって、トップニュースからしてトヨタである。15分以上に渡って取り上げているチャンネルも少なくないから驚く。今のところアクセルで盛り上がっているけれど、やがてプリウスも俎上に上がってくることだろう。

トヨタはこの騒動をどこまで大きくしたいのだろうか? それとも本当に解決策が解っていないのだろうか? 最近のトヨタを見ていると、貿易摩擦で大バッシングを受けた1980年代前半のような企業姿勢になってしまった感じ。決算の黒字化という明るいニュースなんかすっ飛んでしまってます。

と心配していたら、深夜、アメリカから「ニーツァがプリウスのブレーキの件について正式調査を開始した」というニュース。最も恐れていた二の矢である。これでトヨタの評価が決定的に落ちるようなことにならなければいいけれど。どうやらトヨタの役員の話と違い、ヌーミーの件は決着していなかったようだ。

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2010年2月 4日 (木)

アメリカがどう動くか?

昨日は「ブレーキ抜けを起こさない改良型制御コンピューターがすでに完成しており、どうやら工場出荷車には採用されている」とか「クレームのあったユーザーは交換対応し始めているらしい」という最新情報を持っていながら、メディアからの取材に応えていました。この件、言おうかと迷ったものの、最終確認出来ておらず。

もちろん中枢部に極めて近いポジションに居るトヨタの社員にも確認したのだけれど「そんなことが起きていたらイヤですね」。いずれにしろ朝日新聞の記者さんの頑張りでプリウスのブレーキ抜けの件は、たった1日で全容が判明した。少しゴタつくかもしれないけれど、上手に対応すれば日本国内の問題は収束していくことだろう。

メディアも適切な対応だったと思う。ただプリウスが最後尾から突っ込み、多重追突となった千葉県の事故を今回のブレーキ抜けの件と並列で取り上げたのは、トヨタにとっちゃメディア不審の材料になったと思う。今回のブレーキ抜け、何度も書いてきた通り100%回生制動時にABSが稼働した時にのみ発生する。

高速域から強いブレーキ踏んだ時は、必ず油圧ブレーキと併用してます。したがってこの追突事故は今回の件と全く関係ない。ちなみに全てのプリウスでブレーキ抜けを起こしているワケでなく、少数のクルマに限られているようだ。生産ロットによるものかもしれないけれど、詳細についちゃやがて判明することだろう。

それより心配なのがアメリカである。アメリカ人は日本の自動車メーカーに「正直さ」を期待している。「ナイショで交換」なんて最もアカンです。ここを突かれると相当の痛手を被ってしまう。逆に大きな問題にならなければ、トヨタが打ったかもしれないヌーミーの対応策が上手くいってるということです。

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2010年2月 3日 (水)

また一つ進化?

高速道路の登坂車線を設けた時点では、おそらく徹底的に遅いトラックなど存在したんだと思う。実際、新興国に行くと、真っ黒いケムリ出しながら登坂車線を40km/hくらいで走っているトラックも珍しくない。けれど現在の日本じゃ決定的にオタンコだ。と以前書いた。オタンコをずっと続けている高速道路会社や役人は無能である。

考えて欲しい。登坂車線を走るトラックは運動性能も低く、本来なら車線変更など強いるべきじゃないです。特に登坂車線が終わって走行車線に戻る時に危険。トラックのドライバーもそう思うのだろう。登坂車線を走っているトラックって多くありません。一方、トラックは急勾配で確実に速度低下するため、走行車線渋滞の原因になってしまう。

本来なら運動性能良いクルマのための追い越し車線を作るべきです。というか高速道路を走った経験のある人なら誰でもそう考えること。やっと、というか遅ればせながら、と言うべきか解らないけれど、1月28日から2011年3月まで中央道登りの相模湖~小仏トンネル間で社会実験を行うことになった。

内容は「登坂車線を走行車線にする」というもの。つまり以前提案した通り、追い越し車線が1本追加されることになるワケ。すでに走行した知人に聞いてみたら、素晴らしく具合良いという。これまでほとんど交通量無かった「元登坂車線」はたくさんのトラックが走っているそうな。おそらく週末の渋滞にも有効かと。

こんな簡単な改善策すら容易に実現できない国ってどんなもんだろう? 当然良いデータを残すだろうから、やがて日本中の高速道路の登坂車線が走行車線になると思う。かくなる上は一日でも早く実行して欲しい。 

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2010年2月 2日 (火)

アクセルとブレーキの同時踏み

巷間、誤った認識が跋扈しているようなので書いておきます。ここにきて「トヨタはアクセルとブレーキを一緒に踏んでもアクセル全開のまま。他のメーカーはアクセルが戻るようになっている」という表現がブログなどで目立つ。中途半端な知識しか持っていない人なんだろう。もはや誹謗中傷に近い。

考えてみて欲しい。電子スロットルじゃないクルマは、アクセルとブレーキの同時踏みをすると全てアクセル戻らない。というかワイヤー式のスロットルだと、自動的に全開になるから対応策など無し! したがってイヤでも全開になってしまう。ちなみに同時踏み=アクセルの勝ち! マスターバックの負圧減るため、ブレーキの効きも落ちる。

電子スロットルの世代になると、どちからを選択可能。ワイヤー時代と同じくスロットルを戻さない制御のモデルも少なくない。例えばベンツなどは、走行中に同時踏みしてもスロットルを戻さない制御を選んでます。なぜか? 左足ブレーキを使う運転上手の人が多いからだ。歩道の段差を乗り越えるような際など、左足ブレーキを使う。

停止状態からアクセルだけで段差を超えると飛び出す危険性あるが、ブレーキ踏みながらアクセル開ければ滑らかに動いてくれます。その逆なのがVW/アウディ。過去、ブレーキの踏み間違えで暴走事故を多発した経験を持つため(アメリカで徹底的に叩かれた)、電子スロットルになって同時踏み=スロットル全閉制御を採用した。

左足ブレーキを多用している同業者の松下さんなどはVWに「どうして勝手にパワー絞るのか?」と文句を付けているほど。個人的には緩い同時踏みは許容し、強い同時踏みはスロットル全閉にすればいいと思う。ちなみに12年前から電子スロットルを採用してるプリウスは私の思い通りの制御になっている。使い勝手良く安全です。

スポーツモデルのATなどは電子スロットルであっても、同時踏みでスロットルを絞らないのがスタンダード。といった現在の状況なのに、なぜトヨタだけを集中して叩くのか全く理解出来ない。特にアメリカ発の情報はトヨタ叩きばかり。少なくとも私らはニュートラルな情報を出していきたいです。

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今年期待の新型車であるCR-Zの特集号が早くも出た。発表は今月中旬なのに。なかなか読み応えあるのでCR-Zに興味ある人は御覧頂きたく。

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2010年2月 1日 (月)

トヨタバッシング終わり?

先日のこと。トヨタの役員から「手は打ったので収まってくれればいいと思う」という話を聞いた。昨日トヨタは米大手新聞社に現状を説明するための全面広告を出し、さらにアクセルペダル交換の件でNHTSA(米道路交通安全局)のお墨付きを得ている。一般メディアの多くが「一件落着」みたいな論調の記事を載せてます。

二つ感じたことがある。まずメディア。こらもう表面しか見ていないので、当然アクセルペダルの対策済めば終わりだと考えるのだろう。まぁそんなモンでしょ。だからこそ私ら専門家の存在意義があるのだ。ある意味、喜ばしいこと。問題は二つ目。トヨタの真意だ。個人的には広告を載せるという「メディア対策」以外も行ったと思いたい。

つまり今回のトヨタバッシングの原因もキッチリ解決したと考えている。そう遠くない将来、加州知事やUAWにとって明るいニュースが流れる、ということです。逆は考えたくないけれど、万に一つ、もし原因対策を行っていないなら、必ずや次の一矢を受けると思っていい。アクセルの次はブレーキか? となると心配なのがプリウスだ。

元々プリウスのブレーキすっぽ抜けはアメリカ発の情報。なのにトヨタの対応があまり進んでいないようなのだ。日本も当初ディーラーは「認知していない」という立場だったものの、ここにきて苦情多くなり、丁寧な対応を行い始めた様子。アメリカ側で大ニュースにならなければ原因解明&対策も進み、これ以上の問題になるまい。

何より心配なのは、この件、アメリカ側が沈黙していること。解決したというのなら大いに喜ばしいことである。けれど次の矢として準備しているとすれば、ハイブリッド戦略を展開するトヨタにとって決定的なダメージになってしまう。なんせ2m空走するような状況あれば、重大な事故を演出することも可能だからだ。

おそらくトヨタの人に言っても「そんなことないでしょう」と一笑に付されるでしょうけれど……。ただアメリカの歴史を見ると、やっぱりトヨタの立場は厳しい。「人の国で商売をさせて貰う」という感謝の気持ちを忘れちゃいかん。余計なお世話かもしれないけれど、トヨタは日本にとって大切な企業。頑張って欲しい。

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2010年1月30日 (土)

ハイブリッドの走行音

何度か取り上げたハイブリッド車やEVの低速時走行音問題、1月29日に国交省から報道資料が出た。読んでみたらジツに興味深い。私&このWebサイトで評判悪かった「疑似エンジン音」は白紙に戻ってます。こらもう良識ある皆さんのハブリックコメントがキッチリ効果を発揮したということだと思う。というか私の望みに限りなく近い。

具体的に紹介しよう。まず同業者の中にも反対者の多かった「音を出すこと自体ケシカラン! 人が最優先されるべき」というパブリックコメントは見事却下されている。そらそうだ。歩行者の安全確保のためにも「静音車に走行音」は絶対必要であります。また「誰もいない道で音出さなくちゃならない」も、カットスイッチが認められたので問題なし。

ちなみに走行音を義務づけるの、20km/hまで。当然21km/hで走ろうとする輩が出る可能性あるためカットスイッチは絶対必要。最大の問題点であった走行音だけれど、ガイドラインによれば「車両の走行状態を想起させる連続音であるものとする」。危惧していた「疑似エンジン音」という記述は皆無。どうなるかこれから決めることになろう。

素晴らしいことに「サイレンやチャイム、ベル、メロディ、警音器の音や動物の鳴き声などもを却下してます。まっこと見識のあるガイドラインだと感心しきり。久しぶりにスッキリしました。ただ「車両の走行状態を想起させる連続音であるものとする」には疑似エンジン音も含まれる。これで「エンジン音を出せ」となったら国交省は徹底的にオタンコです。

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2010年1月29日 (金)

トヨタバッシングその2

引き続き本日もドンドン拡大していくトヨタバッシングについて。どうやら本丸が出てきた? 現地時間の28日、ワシントンの日本大使館にヌーミー(加州にあるGMとの合弁工場)閉鎖反対のデモ隊がやってきたという。日経ネットによれば、UAW(自動車の労働組合)と全米トラック運転手組合だという。どちらも敵に回してしまうと手強い。

もちろん経営判断としちゃ生産効率の悪いヌーミー閉鎖は正しいのだろう。けれど「経営判断は正義だ」と主張して通用するの、政治や国民の発言力&実行力が全く無い日本(羊の国です)のような国くらいだ。アメリカで政治と民衆を敵に回したら、徹底的に叩かれる。トヨタは「人の国で商売させて貰う」ということを忘れているのだろう。

実際、トヨタの財政状況は「工場を閉鎖しても仕方ないですね」とアメリカ人の多くが認める厳しさじゃない。振り返ってみれば、トヨタは1980年代に全く同じ経験をしているハズ。「安いクルマを販売するのは正義」だと勝手に思い込み、早くからアメリカに工場を造って現地と上手く付き合おうとするホンダと対照的に、日本から輸出攻勢を掛けたのだ。

結果、超円高や輸出の自主規制を余儀なくされ、アメリカに工場進出しなければならないハメになった。当時トヨタの経営陣に話を聞いたら「自分だけが良ければいいという考え方はアメリカで通用しないという教訓を得ました」。その後の、ヌーミーの閉鎖までトヨタはアメリカと上手に付き合って来たと思う。実際、大きな問題も出てませんでしたから。

昨日も書いた通り、原因さえ絶ちきれば今回のリコールは決定的なダメージを受けないレベル。悪意の報道を繰り返すマスコミは「フロアマットに引っかかるトラブル」と「アクセルの動きが渋くなるトラブル」をダブルにカウントして「年間の生産台数に匹敵するリコール」などとおもしろがっているけれど、冷静になって考えてみればアクセルペダルだけです。

アクセルペダルを交換するだけで二つとも解決できてしまう。一つの部品だけなら大量生産によってコストを抑えられるし、交換作業も熟練してくるため短い時間で出来るようになる。今回の件、何より敵の本丸が見えたなら、戦おうとしないで使者を出し、話を聞くべきでしょう。

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