レガシィが恒例の年改を受けました
そろそろ次期モデルの足音も聞こえる中、現行レガシィでは最後と思われるお馴染みの年次改良が行われました。現行型登場時の「A型」から数え、このモデルは「F型」となります。
F型最大の注目はやはりADAに変わる次世代先進運転支援システム「EyeSight」の搭載でしょう。「EyeSight」とは今までのADAがカメラ+ミリ波レーダーで前方の状況を確認し、ドライバーや車両に指示を与えていたのをルームミラー付近に装着される2つのカメラのみに変更し、従来以上の機能・性能を実現したもの。高価なミリ波レーダーを使わずに済むようになったのは、近年のカメラの画像認識・処理の向上のおかげです。カメラの性能向上によって、天候に認識性能が左右されがちだったミリ波レーダーを併用しなくても、安定した作動が可能となりました。加えて前方の障害物や歩行者などをより立体的に認識できるようになったというプラス要素も。カメラのみでこのような制御を可能としたのは、この「EyeSight」が世界初となります。
具体的な機能は
・市街地~高速道路まで幅広い速度域(0~100km/h)をカバーするクルーズコントロール
・高速域から15km/h以下(これまた世界初)でも前方を監視し警告やブレーキ制御を行うプリクラッシュブレーキ
・ふらつき警告や路面状況を認識し、エンジンとVDCの統合制御機能を行う
・前方10m以内に障害物が検知される時や必要以上にアクセルペダルを踏み込まれた場合でも急激な発進を抑えるAT誤発進制御機能(ペダルやシフト操作ミスによるAT車の暴走事故を防ぐために大きな効果を発揮しそう)。
気になる価格は、約20万円。まだまだ高価なシステムではありますが、ADAに比べミリ波レーダーを必要としなくなった分コストダウンされています。またこの種の装備がスバルや他メーカーにも見られる「悪しき習慣」である、ユーザー側にとっては不条理な抱き合わせセットオプション(本革シートやサンルーフなどまで同時装着されてしまう)となっていた以前の状況から考えると、これは非常に大きな進歩だと率直に思います。「EyeSight」はB4とツーリングワゴンの「2,0GT」、「3,0R」、アウトバックでは「3,0R」に設定。いずれも3,0Lには標準装備となるのでレガシィの3,0Lを選択すると「EyeSight」が付いてくる、という形になっています。
また、今回からツーリングワゴンとB4の2,5Lモデルも正式なカタログモデルとなり、ミリ波レーダーによって前走車との車間距離キープや追従機能を持つSIクルーズコントロールを搭載した「SIクルーズ」というグレードも設定されました。2,5Lモデルには、SIドライブやVDCが標準装備になったのも朗報です。
その他、細かいところでいえば新色ボディカラーの設定やピアノブラックのオーディオパネルの採用、加飾パネルの意匠変更なども施されました。インテリアの変更に関して言えばD型のマイナーチェンジで大きく手が加えられましたが、その際に若干のコストダウンが各ポイントに散見された印象を受けたのが正直な感想でした。今回の変更はその2点のみのですが、インテリアのイメージは結構変化したように見えます。このあたりがどういった印象の違いをもたらしてくれるのか、気になります。
スバルらしく走りの部分にもキチンと改良の手が及んでおり、リアサスペンションのセッティングが変更されています。最後の最後まで改良の手を緩めず進化熟成させていくあたりは、スバルの取り組みの真剣さが伝わってきますね。
逆に、少し残念というか当然というかモデル末期らしい、ラインナップの整理も行われています。F型は3,0Lモデルに設定のあったスペックBがなくなり、2,0LNAのDOHCモデルも姿を消しました。前回の改良で、2.0LNAのDOHCモデルは「スペックB」仕様に統一されており自然吸気らしさを生かしたスポーティなモデルでしたが(レガシィシリーズで、ベストハンドリングモデルだったのではと思います)、残念なことに「2,0R スペックB」は1年間という短い期間で姿を消すことになってしまいました。反対に2000台限定の特別仕様車という形ではありますが、アウトバックに北米仕様で設定のある2,5Lターボ仕様が登場。専用のローダウンサスやブレーキも強化され、「EyeSight」仕様も設定されています。また、近日中にSTIチューンの「S402」も登場予定(価格は500万オーバーか?)で、こちらには専用チューンが施された2,5Lターボが搭載される見込みです。
2000台限定の2.5XTはフォレスターSTIのような存在か
これで現行型レガシィは完熟の域に達したと思います。あと残っているのは、先代に設定された「Sエディション」のような最終の最終の特別モデル、くらいでしょうか。
弟子永田 コメント
相変わらずよく変更ポイントを掴んでいると思います。自分もBGの最終型に乗っていたことがあるんで、レガシィの最終モデルは気になります。もし買うなら、リーズナブルに2.0iでしょうか。
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» BP/BLレガシィ最後の年次改良 [獅子丸のモノローグ]
先日、BP/BLレガシィが毎年5月恒例の年次改良を行った。来年はフルモデルチェンジが予想されるので、これが最後の年次改良と思われる。今回はグレードの改廃や、インテリアの小変更が施された。 ラインナップを見ると、昨年アーバンセレクションという特別仕様車だった「2.5i」が正式にカタログモデルとして加わった代わりに、低いギア比と高回転型NAのDOHCエンジン、ビルシュタインのダンパーがマニア心をくすぐった「2.0R spec.B」が消えてしまった。いかにもスバルらしい通好みのグレード... [続きを読む]
受信: 2008年5月18日 (日) 18時28分






コメント
コメント、ありがとうございます!
むつらぼしさん>
2.0Rの消滅は、本当に残念ですよね。
当初からこのNAのDOHCモデル(特にMTモデル)は
非常に評価が高かったですからね。
これに6速MTを搭載した、STIチューンの特別仕様なんかがあれば
とてもおもしろかったと思います。
しかし、ハイオク指定で排ガス浄化性能も低く
同じ2.0NAのSOHCモデルもこれまた出来がよく
このグレードにお買い得な特別仕様車は次々と登場、
前回の年改でスペックBに統一したためにGTとの価格差が狭まり…
よくよく考えると、必然的な運命をたどってしまったのでしょうか。
次期レガシィは、サイズアップはサッシュドア、CVT搭載などが噂されていますが、実際のところどうなるんでしょうかね。
進化が楽しみではありますが
「らしさ」を取ると、現行モデルのほうが魅力的かもしれませんね。
ふそう☆AEROさん>
本当にスバルの車作りの真面目さが表れていると思います。
少し最近、トヨタの絡みを感じることも増えてきましたが
この基本的なスバルの姿勢は、崩してほしくないですね。
確かに!曇りの問題の疑問はありますね。
写真を見る限り、フロントガラスとの間には若干の空間があるように見えます。
どのような対策が講じられているのかは残念ながら不明のままなのですが
{調べたのですが、申し訳ありません}
実際はバックミラー周辺のガラス上部が極端に曇る事はない…
そこまで曇ったら、ドライバーがエアコン操作で何らかの対策を行うだろう…
という形、なのかもしれません。
投稿 岩田 | 2008年5月16日 (金) 14時16分
はじめまして!
現行レガシィ, F 型になったのですね.モデル末期にもかかわらず,年次改良を怠らない点が凄いと思います.
岩田さんは「新車担当」ということで,これからあらゆる車を見ていかなければならないと思います.中立な観点でレポートすることは大変なことだと思います.興味が湧かないと,考察も甘くなってしまいますからね.
二枚目の写真に "EYE SIGHT" システムの写真が出ていますが,カメラユニットとフロントガラスの間には "空間" が存在するのでしょうか.この部分に曇りが発生したら,どうなるのだろうか.ユニット本体の熱とデフロスタによる風の温度に差が出ると曇りませんかね.ふと,疑問がわきました.
クルマって,我々お客さんのところに納車されて,色々な地域で色々な使われ方をしますが,メーカーの開発実験では予想し得なかったことが実際に起きたりします.
物書きは楽しいですが,プロになっても楽しさを忘れずにいてくださいね.応援しています.
投稿 ふそう☆AERO | 2008年5月14日 (水) 00時28分
>岩田さん
とても要領良く簡潔で分かりやすい文章で、
もう修行は要らないのではと思えるほど手馴
れた感じさえします。
熱烈もとい偏屈スバリストの私としては、
いつもとても気になる年改であります。
先日、試乗して絶好印象だった2.0R-スペ
ックBが消滅とはショックです。
2.0ℓNAとは思えない力感のあるエンジン
フィールと、ノーズが軽快なまさにベストハ
ンドリング・レガシィだと思ったのですが‥
次期レガシィはBMW5シリーズ並みのボデ
ィサイズに成長しちゃうそうなので、ジャス
トサイズ(?)のレガシィが欲しい人は今年が
最後のチャンスかな?
投稿 むつらぼし | 2008年5月13日 (火) 11時48分