究極のBP、BLレガシィ? S402登場!
先日F型改良版が登場したレガシィに、究極かつ完成型ともいえるS402が登場しました。先代にも「S401」というモデルがフルモデルチェンジ寸前に設定されましたが(B4のみの設定)、今回はツーリングワゴン仕様も登場。ATモデルはなく、6速MTのみの設定となります。
まずは、スタイリング。以前チューンドbySTIも設定された現行レガシィですが、それと比較して見た目で大きく目を引くのはやはり、フロントフェンダー。今年初めのオートサロンですでにお披露目されていましたが、左右各20mmアップ拡大された専用フェンダーが装着されています。これにより、全幅は1770mmと拡大。しかし、取って付けたような印象は全く感じず違和感なくボディに溶け込んでいながらも、ノーマルとは確実に違う幅広感を印象付けてくれます。ドア前のフェンダーグリルもなかなかいい雰囲気です。
この拡大フェンダー採用の目的は、ワイドタイヤを収めるため。ついにレガシィも先代インプレッサSTI(涙目後半のEタイプ以降))と並ぶ235幅のタイヤを装着。サイズは235/40R18で専用コンパウンドの施されたポテンザRE050A。ホイールは8.0JJのBBS鍛造で、中央にはチェリーレッドのSTIエンブレムが光ります。
さらに注目は、その大径ホイールにさえ干渉しそうなほど大きい足元から覗くブレンボ製キャリパーとローター。フロントは、モノブロック対向6ポットキャリパー!に18インチ2ピースタイプのディスクローター、リアに対向2ポットキャリパーとに17インチディスクローターが装着されます。お馴染みのゴールド色でもチューンドbySTIのブラックでもなく、キャリパーはシルバーに塗られています。ブレーキ性能やタッチが飛躍的に向上しているであろうことはもちろん、まずこの見た目だけでも、一見の価値ありではないでしょうか。特にこの18インチBBSでもスレスレギリギリのフロントブレーキのデカさは同クラスの国産車ではなかなか見られないサイズです。
他にもSTIのカーボンフロントアンダースポイラー(段差接触注意!的な低さ)、専用のフロントグリル、ドアミラー、スポーツマフラー、専用オーナメントが装着され、B4には控えめなSTIのトランクスポイラーも付きます。
先代S401はバランス取りまで施された手の込んだエンジンを使っていましたが、S402は専用の2.5Lターボエンジンを搭載。これは、先日アウトバックにも搭載された北米仕様の2.5LターボをベースにターボチャージャーやECUをS402専用にスペシャルチューン。レブリミットが排気量アップに伴い6500回転にダウンしてしまったのは残念ですが、それでも最高出力285psをマークしています。やみくもにパワーを追い求めず、その分トルクアップに努めているあたりがこの今度のS402本来の走りのキャラクターを表しているのかもしれません。そういう意味では、3LNAのボクサー6をスペシャルチューンしても面白かったかもしれません。
足回りはSTIチューンのビルシュタインダンパーが装着されます。ボディ補強にも余念がなく、ピロボールブッシュサスリンクをはじめフレキシブルタイプの各タワーバー、ロアアームバー、フロアバーを装着。闇雲にただパーツを配置し、剛性アップを図るだけでなく各所に「いなし」を設けて、乗り心地やロードホールディングに配慮している事が伺えます。
ここでの注目は、今回S402専用として13:1のクイックステアリングギアボックスが与えられた点。これはこのS402の走りの印象に大きく影響を及ぼすことでしょう。現在(24日時点)ニュル24時間レースでドイツへ渡っている辰巳さんがどのような味付けをしたのか、気になるところ。
また、このS402専用にチューニングされたVDCを装着しサイドエアバックとカーテンエアバックを標準装着しており、このあたりは走りと安全に真摯な姿勢で取り組むスバルの良心を感じます。
インテリアも、専用のフルスケールメーターやステアリング、シフトノブ、真っ赤なエンジンスタートボタン、本革のドアトリム、サイドシルプレート、カップホルダーやフロアマットまで専用品です。センターコンソールやエンジンカバーには、オーナーの心くすぐるシリアルナンバープレート付。
少し残念なのは、一応シートもSTI専用の上質な本革仕様が奢られていますが、ここまで走りに手を加えてくれたスペシャルモデルなら大人向けにセミバケットのRECAROシートあたりを…と思ってしまうのは、ちょっと贅沢でしょうか?
価格は、ベースから約200万円アップの、500万円超。マッキントッシュオーディオやナビなどを組み込めばコミコミで楽々600万円を大きく超えるプライスです。ここまでくれば、レクサスIS350を超えBMW325iもかくやと思える価格帯。内容を考えれば、決して高くない…むしろお買い得とさえ言える価格なのでしょうが(足周り、ブレーキ、タイヤ、ホイールだけでもインプレッサの1.5Lくらい…?)限定車ということもあり、少し一般的でないというのも事実。走りは超一級品であっても、車の魅力はそこだけではないですし、そう考えるとすでにモデル末期のレガシィは熟成され尽くしていますが、プレミアムな欧州Dセグメントに属するモデルと比べると何かとハンデを感じる部分があるのは正直なところ。
ここは、この最後の最後のS402を開発した事で得られたノウハウを活かしさらに進化した走りと魅力を実現するであろう、次期レガシィのもうそこまで迫っている期待への最後の序章…
という意味を込めて、このS402のレポートを終えたいと思います。
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コメント
と、なんだかんだ言われても、この先ガソリン車の行く末は暗雲漂うばかりで巧妙はありません。
時期レガシィがSiシャーシをひっさげてハイパワーターボエンジンを継承しても果たして買手がいるのでしょうか?ガソリン急騰、鉄鋼高、消費税増税など時期レガシィが迎える環境は今より良くなることはありません。であれば最初から水平対向ディーゼルをラインナップしなければ、今以上に経営難に直面するのではないでしょうか?
それらを踏まえると、この時期に登場したS402はスバル好きにとって最後の究極贅沢車と位置づけて買ってしまうのも良いのでは?
小生48歳、買わせていただきますw
投稿: SUBIE | 2008年7月 8日 (火) 21時48分
むつらぼしさん>
ありがとうございます。
本当に完成度は素晴らしいでしょうが
値段もぶっ飛んでいますよね。苦笑
そうなんですよね、
問題はブランドが伴ってついてきていない点。
走りは確かに大事、ですが
クルマの魅力は走りだけではないですし…
学生の自分としては
より感覚がつかめない価格です。w
投稿: 岩田 | 2008年6月 2日 (月) 22時44分
岩田 様
必要最小限で簡潔ながらツボを抑えた文章、
素晴らしい完成度だと思います。
読んでいて勉強になります。
SシリーズはBMWのMやアルピナのような拘りの
ある別格のクルマとして確実に進歩しているな
あと感じました。価格も国産車離れしたものに
進歩していますが(笑)
お金がかかっている分、走りも乗り心地も所有
する喜びも、間違いなく良いクルマになっているのは、
富士重工はもちろんSTIがいい仕事をして
いるからだろうというのは想像が付きますが、
ここまでくると浮世離れし過ぎな感があります。
偏屈スバリストの私が600万円持っていて
新車を買うならばインプレッサWRX-STIとフォレスタ
ーXSの二台を取っ替え引っ換え乗り回し
ますね(爆)
私の憧れのアストンマーティンを思わせるフェンダー
グリル付きのオーバーフェンダーはかなりそそりますが、
私にとっては異次元の六連星ですね。
投稿: むつらぼし | 2008年5月30日 (金) 00時00分