ヒートポンプ式エアコンとは?
マイナーチェンジしたリーフは『ヒートポンプ式ヒーター』を採用した。果たしてどんなシステムなのだろうか? と言っても難しい技術じゃ無い。家庭用のエアコンと全く同じロジック。簡単に言えば1)冷媒を圧縮して高温状態にする。2)熱交換器で(ヒーターコア)で暖気を取り出して室内に暖かい空気を供給。
3)温度が下がった冷媒を、さらに膨張弁で膨張させることによって温度を下げる。4)超冷たく
なった冷媒をラジエターで大気を当てることにより、温度を上げる。5)最初に戻る。超冷たくなった冷媒がマイナス20度なら、5度の外気との温度差は25度。十分に外気から「熱」を吸収することが出来るのである。
前期型のヒーター使用時。航続距離19kmも落ちる
ちなみに電熱器(PTCヒーター)は100のエネルギーを最大で100の熱にしか出来ない。ヒートポンプ式なら100のエネルギー+外気温エネルギーとなるため、使ったエネルギーより多くの熱を供給出来るのだった。ただ外気温が低くなれば、効率は悪化していく。外気温が0度に近づけば厳しい。
ヒートポンプ式は消費量少ない。航続距離9kmしか落ちず
さらに温度下がるとヒートポンプも機能しなくなる。極低温は電熱器で沸かしたお湯を使うヒーターしかないのだった。前期型リーフは「どんな温度域でも使える電熱器にしよう」となったワケ。その後「だったらヒートポンプ式も付けたらよくね?」。大幅なコストアップとなるが、電池搭載量を増やすより安価。
かくしてベースグレード以外に採用されたヒートポンプ式ヒーターの利き具合は素晴らしい! スイッチを入れてからの立ち上がりも早い! 外気温5度くらいの
東京なら2分くらいで暖かい空気が足下から出てくる。シートヒーターでお尻と背中は30秒で暖かくなる。おっとステアリングヒーターも快適だ。
ヒーターの立ち上がりが遅いプリウスのようなECOカーよりずっと早い時間で暖かくなる。私の前期型リーフは電熱器ヒーターの立ち上がり遅く、シートヒーターやステアリングヒーターも無し。新しいリーフに試乗したら天国かと思った。関東以西の太平洋側ならほぼ問題なく過ごせるようになった。
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