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2013年6月の3件の記事

2013年6月29日 (土)

リーフの航続距離

マイナーチェンジ後にリーフにジックリ乗る機会を得た。使い勝手で最も大きな差は、やっぱり実用航続距離。JC08のデータだと200kmから228kmへ13%くらい伸びている。前期型リーフの実用航続距離と言えば、おおよそ120km。したがってカタログデータからすれば、135kmくらいになった?

しかし! 実用航続距離の伸びはそんなモンじゃない。満充電にしておけば150kmなら余裕で走れてしまう。もう少し具体的に説明しよう。前期型だと東京練馬の自宅から群馬県榛名山麓にある知人の家(距離107km。標高190m)まで行くのは、前橋IC降りたあたりで充電しなければならなかった。

なのに現行リーフときたら知人の家まで余裕で届き、さらに40kmは走れそうなイキオイ。東京からだと、北も北西も西も南西も、100km走ったら登り坂になる。西だと河口湖でギリギリでした。甲府まで届かず。新しいリーフなら甲府だって届く。このくらい走っていくれれば十分実用になると思う。

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出発地点との標高差は約170m

ちなみに電費はクルーズコントロール使った90km/h巡航で8km/kWh台の中盤。満充電で平坦なら予備を20%くらい残して170km程度の航続距離となる。私の使い方であっても、よほどの遠出を考えていない限り何とか間に合う。その気になればリーフ1台でやっていけるんじゃなかろうか。

残念ながら前期型リーフでさんざん「航続距離が足りない」と書かれてしまった。皆さんリーフは足が短いと思っているらしい。この悪い評判を払拭しないと現行リーフの売れ行きも伸びないと考えます。かといって定着してしまったイメージをひっくり返すの、難しい。日産に取っちゃ大きな課題かと。

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2013年6月16日 (日)

航続距離伸びた!

初期型リーフの走行可能距離表示は最初から安全マージンを多く見込んでいた。電欠になると困るからだ。なるべく早い段階で充電をしてもらいたいということを開発チームの皆さんが言ってました。結果、残りセグメントが一つになり、走行可能距離で20kmを下回っても電池残量25%以上というイメージ。

もう一つ。電池残量80%くらいから走行可能距離が急激に減っていく。その割りに走行可能距離20kmを下回ると、なかなか電池減らない。これまた初期型リーフの「電欠を心配した表示」である。しかし! リーフの使用状況を分析してみたら、皆さん予想以上に電池の使い方が上手だった。

リーフオーナーの電欠はほとんど無し。という状況をマイナーチェンジしたリーフに活かしている。現行リーフになって、かなり正確に走行可能距離を表示出来るようになったそうな。改めて初期型リーフをチェックしてみたら、走行可能距離にバラ付きもあった。そこで「最新のプログラムにしましょう!」。

初期型リーフオーナーは大半がバージョンアップを受けたと思う。結果、走行可能距離は伸びたんじゃなかろうか。おそらく下を見て5%。10%近くの伸びを感じる人もいるハズ。初期型リーフを買って2年/2万km乗っている人は電池容量にして5%くらい少なくなっている。そいつを取り戻せたかと。

新車の時と同じくらいの走行可能距離表示になっている、ということです。以前も書いた通り5~6万kmで低転がりタイヤに履き替えれば、さらに5%くらい走行可能距離が伸びる。5年/5万kmくらいまでは電池の残量低下をカバー出来ることだろう。次なる走行可能距離延長策の可能性もある?

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2013年6月10日 (月)

電池の保証を発表

日産はリーフの電池の新しい保証システムを発表した。5年または10万km走行するまでの間、12個ある電池容量セグメントのウチ、8セグメントになったら無償でバッテリー交換または修理してくれるというもの。この措置、おそらくタクシーなどのヘビーユーザーを意識したものだと思う。

以前から紹介してきた通り、リーフの電池の容量低下率は普通に使っていれば(急速充電は1日2回程度まで)時間経過分が1年間=1,5%。距離分で1万km=1%と言われてきた。この数値、すでにリーフの発売から2年半経っているけれど、大きな誤差無しというデータになっているようだ。

販売したリーフの電池状況は全台数日産が追いかけています。ちなみに10年/10万km走った時の電池容量を推測すると、新車時の25%になる。この時点でセグメントは9つ点灯状態になると考えていいだろう。8セグメント点灯状態での容量って大雑把に言って70%です。

普通に使っていれば保証を受けるような状況にならないと思う。真夏に毎日4回も5回も急速充電を繰り返すタクシーすら、10万km走って70%は割らないと考えます。つまり5年/10万kmの保証は酷熱地域やタクシーなど最悪の利用状態を意識したものだと認識しておけばいい。

ここで気になるのが初期ユーザーの航続可能距離だ。普通に使って10年/10万km走ると容量75%。120km程度の実用航続距離が90kmになってしまう。ただ今後、いろんな可能性を残す。隠しポケットがあるのだ。例えばタイヤ。初期型リーフの標準装着タイヤって転がり抵抗がイマイチ。

すでに最新の15インチタイヤを履けば5%くらい航続距離が伸びる。2年もすれば標準と同じ16インチでも5%伸びるタイヤは出てくると思う。こいつを履けば良い。二つ目は最近行われた航続距離表示ソフトの変更。初期型リーフの航続可能距離はビビリ目に出ている。それを適正化するという。

マイナー後のリーフと同じようにするワケ。これで「今まで使っていなかった分」の電池を使えるようになり、精神的ストレス無しで5%くらい伸ばせることだろう。さらに今後、現在使っていない「最後の10%」(現状は最後の10%を使っていない)を少し切り崩せるようになるかもしれません。

リーフの電池容量の公表値は24kWhながら、実際使っているの、21,6kWh程度。電池寿命を延ばすため、最後まで使っていない。いわゆる「余力」というヤツですね。これを容量80%くらいに減ったら、ソフト変更して5%を残して使えるようにすればOK。この3つで航続距離を15%戻せる。

2年/2万km走った私のリーフの電池性能は、おそらく新品の95%かと。今回航続距離表示ソフト変更で5%改善されれば、新品と同じ120km程度になる。さらに4年/4万km時点でタイヤを交換すると、またまた5%改善され新品時に。5年/5万kmくらいまで性能の落ちは無し。

6年/6万kmくらいで日産が「残容量5%まで使えるソフト」に書き変えていれたなら、またまた新品時と同じ航続距離戻る。ということで初期モデルを購入したパイオニアの皆様も、8年/8万kmくらいまでは新車時の95%くらいのイメージで使えると思います。初期リーフを買ったパイオニアの皆さんは前を見ましょう!

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