急速充電はダメか?
リーフの取扱説明書を読むと「急速充電や200Vであっても満充電をすると電池の寿命は落ちる」と書いてある。ハイオク仕様にレギュラーを入れても全く問題ないのに、カタログに「ハイオク仕様」と書いてあれば、皆さん守りたくなってしまう。それと同じ。リーフオーナーの多くは、急速充電を避ける傾向。
果たして急速充電や満充電はどの程度寿命を落とすのか、リーフの電池を開発した方に聞いてみた。するとどうよ! 結論から書くと、取扱説明書は最悪の状況を考慮したものであり、いくつかの条件さえ満たせば問題ないことが判明。私も早速急速充電+フル充電を
しちゃいました。以下、説明したい。
まず電池の寿命を落とす最大の要因は「高い温度」。「急速充電すると温度が上がるんですね」、と早合点しちゃイケません。リーフの電池、内部抵抗極めて小さいため、通常の急速充電だとほとんど温度は上がらないという。「でも急速充電をすると多少は寿命を落とすんですか?」と聞いたら「200Vよりは」。
こうなると気になるのが「どのくらい寿命を落とすのか」という点。問うと「5年で1%違うかどうかです」。じゃなんで取扱説明書に避けるように書いてあるのだろう。実際、電池温度が上がるケースもあるそうな。具体的に書くと、アウトバーンのようなアクセル開度の大きい使い方をした後、急速充電するというもの。
それでも1回全開で走って1回急速充電くらいなら問題ないとい
う。これを2回、3回と繰り返すと、電池温度計の針がレッドゾーンに近づいていくらしい。逆に考えると20kW程度(90kmくらいで高速道路を流した時
の出力)で走った後なら、何回急速充電しても電池温度は変わらないワケ。
左のスケールが電池温度計
満充電を避けましょう、というのはどんな理由か? どうやら満充電のまま放置するのがイケナイらしい。どのくらいの期間放置しちゃいけないかと聞いたら「2週間以上ですね」。毎日乗るなら満充電でもいいのか聞いてみたら「全く問題ないです。むしろ電池残量30%以下の方が温度上がります」。
電池残量が減った状態で大きな出力を出そうとすると、1つのセルの負担が増えるため発熱しやすくなるのだという。電池残量30%を切ったら、アクセル全開に
しないほうがいい、ということです。ということで、週に3回以上乗るような人であれば満充電~残量30%あたりを使ったらいいと思う。
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コメント
L2Hで リーフに充電しました。
電池残量10%から 満充電しました。
充電量 L2Hの値は平均値17でした
24kWhの電池を 搭載していますが
実際使用出来る 電池は20kWh程度と 思われます
国沢様の 充電量を お教えいただけませんか
L2Hは、ニチコンの栗田様によれば、表示する充電量は、5%少なく表示されます。
日産によれば、私の 充電量は、正常の値で、バッテリーも正常とのことでした
投稿: たあちゃん | 2013年4月24日 (水) 07時57分