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2012年11月の6件の記事

2012年11月20日 (火)

リーフの航続距離

マイナーチェンジされたリーフのカタログを見ると航続距離はJC08モードで228kmと書いてある。ガソリンエンジン車のJC08燃費と同じく、現実とは少し乖離している数字だと思っていいだろう。となると気になるのがリーフの本当の航続距離だ。以下、いくつか情報を。

まずリーフの使える電池容量だけれど、24kWh搭載している全てが使えるワケじゃない。日産に聞くと「おおよそ95%だと思っていただければ間違いないです」。つまり22,8kWh分を使えるということ。マイナーチェンジ前は街中を普通に走って1kWhあたり7kmくらい走った。

7km×22,8kWh=159,5km(180km)

とはいえこれだと残量ほぼゼロ。電欠の可能性出てくる。普通は電気容量のセグメントの残り2つくらいで充電したくなるので、22,8kWhからさらに4kWhを引いたくらいが普段安心して使える後続距離になる。前期型リーフ乗りの皆さん、こんなモンでよろしいでしょうか?

7km×18,8kWh=131,6km(149km)

また、急速充電器だと冬場を除けば30分以内でおおよそ90%まで入る。この時に使える容量は前出のように4kWh分を残して16,4kWhがストレス無しに使える容量。距離にすると「少ないかな?」と感じるかもしれないが、都市部の交通状況だと平均速度20km/h程度。

7km×16,4kWh=114,8km(130km)

満充電なら6時間半。急速充電でも6時間近く走れることになる。街中で使っているなら十分な実用性を持つ。ちなみにマイナーチェンジで電費はおおよそ13%ほど改善された。これをあてはめてみると、上のカッコ内の数字。満充電しておけば街中で7時間半走れるということです。

マイナーチェンジ前のリーフでも使ってみたら後続距離の問題はほとんど感じない。でも少しでも長く走れるなら、絶対嬉しい。マイナーチェンジ後のリーフなら、一段と自由度が増すと思う。もちろん前期型リーフのユーザーからすれば相当悔しいことでございます。

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リーフでロングドライブ

リーフで初めて箱根の山に登った。到着地点である強羅のホテルの標高は690m。到着時の電気量はセグメント5つ減った状態。山登りの前に90%充電したのに、わずか9km走っただけでこんなに減ってしまった。上り坂では猛烈に電気喰う。

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電費何と1,9km/kWh! 満充電で46kmしか走れない計算

目的地をナビに入力すると音声で「到着できない可能性があります」だって。リーフはナビと車載情報をリンクさせてあり、常時「到着できるかどうか」を演算している。入力時点の情報である「走行可能距離53km。目的地まで56km」はダメだと判断。

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上の表示の場所の標高は774m

続いて「充電箇所へ案内しますか?」。リーフの電欠防止機能は何重にもなってます。今回は標高があって下りれば回生も可能なので無視してスタートす。最大回生量が30kWの限度に達しないよう丁寧にブレーキ踏んで標高70mまで下りたら下の表示に

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10km走ってセグメントは一つ回復

下り坂ということもあって平均電費10km/kWh以上。走行可能距離も134kmになった。この表示だけ見れば余裕で到着できそう。ただ走行可能距離は直近の実績を反応する。下り坂ばかり走ったら当然の如く大きい数字になる。

実際、10kmも走ったら、見る見る数字は小さくなり、90km台に。一方、ナビは途中でリルート。渋滞情報を受けるとルートを変更してくるのだった。目的地までの距離72km。おおぅ! 余裕、20kmしかありまへんがな。イッキに緊張する。

といっても途中にいくつか急速充電器はあるため(東名道の海老名SAなど)、深刻な自体じゃない。途中、トイレあるけど目的地までガマン出来るかチャレンジしよう的な気分でございます。80~90km/hで巡航すると、東名道のアップダウンの多さを知る。

上り坂に掛かるとドンドン走行可能距離が減るのだ。途中、目的地までの距離と、走行可能距離の差が6kmにまでなったほど。それでも何とか96km走って到着! その時の表示が下の写真。バッテリー残量表示出て、電気スタンドマークも点く。 

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走行可能距離14km

ただこの時点で14km以上走れるバッテリー残量を持っているそうな(メーカーは保証しないけれど、残走行可能距離+10kmなら何度も確認済み)。ロングドライブするときは距離だけでなく、勾配も十分に勘案すべきだと思う。

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急速充電はダメか?

リーフの取扱説明書を読むと「急速充電や200Vであっても満充電をすると電池の寿命は落ちる」と書いてある。ハイオク仕様にレギュラーを入れても全く問題ないのに、カタログに「ハイオク仕様」と書いてあれば、皆さん守りたくなってしまう。それと同じ。リーフオーナーの多くは、急速充電を避ける傾向。

果たして急速充電や満充電はどの程度寿命を落とすのか、リーフの電池を開発した方に聞いてみた。するとどうよ! 結論から書くと、取扱説明書は最悪の状況を考慮したものであり、いくつかの条件さえ満たせば問題ないことが判明。私も早速急速充電+フル充電を しちゃいました。以下、説明したい。

まず電池の寿命を落とす最大の要因は「高い温度」。「急速充電すると温度が上がるんですね」、と早合点しちゃイケません。リーフの電池、内部抵抗極めて小さいため、通常の急速充電だとほとんど温度は上がらないという。「でも急速充電をすると多少は寿命を落とすんですか?」と聞いたら「200Vよりは」。

こうなると気になるのが「どのくらい寿命を落とすのか」という点。問うと「5年で1%違うかどうかです」。じゃなんで取扱説明書に避けるように書いてあるのだろう。実際、電池温度が上がるケースもあるそうな。具体的に書くと、アウトバーンのようなアクセル開度の大きい使い方をした後、急速充電するというもの。

それでも1回全開で走って1回急速充電くらいなら問題ないとい う。これを2回、3回と繰り返すと、電池温度計の針がレッドゾーンに近づいていくらしい。逆に考えると20kW程度(90kmくらいで高速道路を流した時 の出力)で走った後なら、何回急速充電しても電池温度は変わらないワケ。

e310.JPG

左のスケールが電池温度計

満充電を避けましょう、というのはどんな理由か? どうやら満充電のまま放置するのがイケナイらしい。どのくらいの期間放置しちゃいけないかと聞いたら「2週間以上ですね」。毎日乗るなら満充電でもいいのか聞いてみたら「全く問題ないです。むしろ電池残量30%以下の方が温度上がります」。

電池残量が減った状態で大きな出力を出そうとすると、1つのセルの負担が増えるため発熱しやすくなるのだという。電池残量30%を切ったら、アクセル全開に しないほうがいい、ということです。ということで、週に3回以上乗るような人であれば満充電~残量30%あたりを使ったらいいと思う。

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電池無くなったら?

リーフに乗っていてたまに聞かれるのが「バッテリーが無くなったらどうなっちゃうんですか?」。結論から書くとガソリンエンジン車のガソリンと同じで、動かなくなるのだけれど、その前にたくさんの警告を出す。以前、筑波サーキットを4人乗りで20周以上走った時に最後はほぼバッテリーゼロになったのでその時の状況を。

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「こらもうダメでしょ」の図

その場にはリーフを開発した門田さんも居たので概要を聞いてみた次第。大雑把に言うと以下の通りになっているそうな。「まず6分の1の容量になるとバッテリー残量警告灯が出ます」(セグメント残り2つ)。この時点で4kWh残っていると言うこと。電費7,5km/kWhだとして30km走れる計算。

さらに走り続けると「充電してください」という音声インフォメーションが流れる。ここからどのくらい走れるか聞いてみたら「2kWhは残ってないと思います。イメージとして10km走れる程度です。充電場所まで登り坂なら8km走れないかもしれません」。同じ距離なら下り方向で考えるべし。

結論。残量警告灯が出たらただちに充電を考え、音声インフォメーショを聞いた時点で充電場所が近所に無ければ安全な場所で止まって考えろ、ということでございます。つまり下の写真の右下に数字が出ていればその数字は走れる。数字が無くなっても10kmほど走れると考えればいいだろう。

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残量警告灯と残走行可能距離横棒。インフォメーション点灯の大三元

ちなみにリーフのユーザーで完全電欠になって動けなくなったケースは聞いたことありません。むしろ知識の無いメディアの皆さんが試乗してニッチもサッチもいかなくなった、ということの方が多い。

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2012年11月13日 (火)

リーフの電池寿命

日産はWebメディアである『オートックワン』の取材を受け「1年で10万km走ったリーフの電池容量が78%」とコメン トした。正直な話、ショックを受けているリーフユーザーも多いことだろう。24kWhある電池容量のウチ、使えるのは95%だから22,8kWh程度。それが 17,9kWhになってしまう。このダウン率、私も予想以上でございます。

現在120km走れるとしたら、94kmまで落ちちゃう。冬場の暖房を考えたら70km。そんなに早く劣化しちゃうのだろうか? 少し検証してみた。前出の状況、最も重要な点が三つほど抜けている。電費と劣化カーブ、そして使われている環境です。10万km走ったケース、急速充電を2千回近くお行った沖縄のタクシーだという。

この件、1998年からリチウム電池の開発を担当してきた日産の宮本さんに詳しく聞いてみた。何と! 毎日平均して5~6回の急速充電を繰り返してきたそうな(トータルすると2千回近い)。しかも平均電費5km/kWh前後(10万km走るのに 2万の電力を消費している)。日産が想定してきた最悪の条件だという。

私の使い方だとリーフの電費は8km/kWhである。同じ2万kWh使った時の走行距離を計算したら16万km。また、電池の劣化は熱で促進される。 とはいえ急速充電を行っても、電池温度計で7セグメントまでなら”ほぼ”問題ないという。沖縄のタクシー、常時8とか9セグメントで使われていたらしい。私の リーフは急速充電しても7セグメントです。

・リーフの電池寿命の記事

現在世界で最も劣化が進んでいるのは以前も紹介した通りアリゾナ。外気温45度という厳しい環境で使われているという。

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左が電池温度計。写真は6セグメント点灯

気になる「普通に使った時の電池の劣化度合い」を聞いてみたら「100%保証します、ということではありませんが‥‥」という前提で「時間と走行距離の劣化は別に進行します。10万km&10年スパンのイメージでいえば1万km毎に1%。1年毎に1,5%くらだと思って頂ければ間違いないです」。1年半と7千km走ってるワタシのリーフで3%か。

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2012年11月11日 (日)

リーフは売れてない?

最近「リーフは売れていない。難しいんじゃないか」という報道をよく目にする。確かに当初日産が公表した生産可能台数(年間5万台)からすれば、2年で4万2700台だから半分。けれど客観的に評価すると、この台数、決して悪くない。ナニを根拠にしてるか? 初代プリウスの販売台数である。

初代プリウスは215万円(にじゅういっせいきへごー)という、当時としちゃ相当頑張った価格設定をしていた。しかも補助金が出たので、装備内容まで考えたなら実質的に普通の1,5リッター車の20万円高くらいで買えた。燃費のよさで20万円差など簡単に取り返せましたね。それでも売れず。

トヨタはホンキでプリウスをアピールしている。『エコ・プロジェクト』という予算に糸目をつけなかったような全社を挙げてのイメージ戦略を立ち上げた。この年から「自動車=ECO」という流れが出てきたように、社会の流れを変えたほど。当時中学生だった人から後の世代は、自動車嫌い比率も少ない。

初代プリウス前期型の販売台数を見ると、例えば発売後1年半が経過している1999年8月で816台。9月1197台。新車効果の残る1998年8月は1785台だった。年間販売台数も1万台で、リーフとほとんど同じようなもの。プリウスとリーフの違いは、生産可能台数くらいだったように思う。

アメリカでの販売は日本より厳しく、発売3年目の2001年の後半になってやっと日本より売れるようになったほど。しかも2代目モデルになるまで世界販売台数ですら年間5万台を超えられなかった。2年間での販売台数も3万台を少し超えた程度。リーフの「2年で4万2700台」を下回っていたのである。

ということを考えれば初代プリウスより一段と新しいエネルギーを使い、初代プリウスより圧倒的に高価に感じるリーフが2年で日本は1万9千台も売れた。大健闘でしょう。ちなみに日産は販売目標台数を公表していない。当初の「生産可能台数年間5万台」という数字が生き残っているのだった。

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