夢の島マリーナ

私がフネを置いている夢の島マリーナの紹介をしておきましょう。なぜここを選んだかと言えば、非常に簡単。都心から近く、フネを浮かばせた状態で泊めておけ、レストランやオーナーズルームといったマリーナとしての機能が充実しているからであります。

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首都高のレインボーブリッジを渡れば3分の距離

探せば東京都内にも繋留場所は多々あるけれど、いずれも簡易的な桟橋だったり、海に出るまで遠い川の上流だったり、陸揚げで保管するマリーナだったり。やはり浮かんでいる状態じゃないと、気軽にフネを出せない。

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バースの広さは日本トップクラス

バースも欧米のマリーナ並に余裕ある。YBM(横浜ベイサイドマリーナ)だと横幅ギリギリ。前後方向も短い。これだけ広ければ風のある日の着岸も楽だし、ゲストを呼んだ時だってユッタリ過ごしていただけますから。

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電気があると素晴らしく便利です

装備は充実しており、最も短い6m未満のフネを付けるバースにまで電気と水の供給ポストが付く。トイレも多数あり、私のバースからなら30秒の距離。繋留の条件として考えれば理想に近い。

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繋留保管は年に1度の船底掃除&塗装が必要。約15万円です

メインテナンスバースも併設されている。マリーナのフネなら上下架(フネをオカに上げ、作業終わったら浮かべる。これを上下架という)9千円+作業場利用料2800円。あまり安くないけれど、年に1度程度必要な船底塗装はここに頼むことも可能。

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ビジターバースにも電源と水道あり

ビジターバースは日帰りの他、宿泊も可能。料金はコチラで。日帰りの場合、1mあたり250円。8mのフネなら2千円。ちなみに駐車場もあり、1時間まで無料。以後、1回あたり500円。気軽に使える料金設定だと思う。

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センターハウスにはレストランとショップ(マリン用品の他、お酒や釣り具、アイスクリームなんかもある)、けっこう居心地の良いオーナーズルーム、シャワーなど揃う。大きな水槽にチョウザメとか泳いでる。

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ガチガチに管理されるベイサイドマリーナと対照的。個人的には気に入っている

受付にはしっかり挨拶の出来る「朗らかな女性&クールな女性」のコンビが居て、夢の島マリーナの顔になってます。ハーバーマスターは評価が分かれるものの、ある程度ガンコじゃないと勤まらない仕事かもしれない。

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魚は大原港直送。期待以上に美味しい!

レストランはランチが飲み物付きで1000円から。おすすめしたいのが夜のディナーコースで、2人に付きワインがボトル1本。前菜からスープ、魚、肉というフルコースで5千円。タクシーで帰る人は新木場駅までのタクシー代1000円が出る。

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当然ながらオーナーは駐車場無料

マリーナに一番近い駐車場のみ土日はオーナー専用。手前の駐車場から歩いてもタイした距離じゃない。1回500円なので、飲んだら停めて電車で帰ればよかろう。新木場からタクシーで約1000円。歩いても15分の距離だ。

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これは台風接近中の写真。外が運河なので引き波しか入ってこない

個人的に最も気に入っているのがロケーション。マリーナの外は砂町運河。荒れた日でも隅田川方面へ向かえば波無く、船酔いする人だって大丈夫。レインボーブリッジまで10分。運河クルーズも楽しい。

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海は夕暮れがいいです

繋留料金は6m(19フィート)までなら手頃な39万600円。ただそこから1m毎にグングン高くなる。保証金不要で、フネの長さも艇体のみ(エンジンやバルピットなど艇体からはみ出しているブブンは切り捨て)。YBMよりおおらかです。

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イベントも楽しい。写真はクリスマス・イルミネーション

弱点は、北風が吹くと正面の産廃処理場からの悪臭が厳しいことと、地元議員が経営しているという燃料スタンドの価格。ガソリンはハイオクしかなく、免税軽油も近所のガソリスタンドの課税軽油より高い。持ち込み可なので不満は爆発にまで至っておらず。

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左から2人目がマリーナの支配人

フネを持っていない人でもレストランなど試してみて欲しい。デートや家族での少し豪華な食事なんかちょうどいいと思う。免許を取りたい人のための教習もやっていて、今なら2日間コースで7万円! いっちょフネの免許などいかがだろうか? (国沢光宏)

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免税軽油

せっかくディーゼル艇を買ったのだから、免税軽油の手続きをしてみることにした。海や川しか走らないフネの場合、道路を造るための税金(軽油引取税。1リッターあたり32,1円)を免じてくれるのだ。本来ならスタンドより安く買えるハズなのだけれど、マリーナの給油施設は様々な利権が絡んでいるらしい。

少なくとも東京近郊のマリーナだと、スタンドの軽油より免税軽油の方が高かったりして。夢の島マリーナだと課税軽油132,3円。免税軽油98、6円であります(2009年6月19日時点)。参考までに書いておくと、マリーナから500mの距離にある普通のスタンドに行けば課税軽油で84円。免税でも高い。しくしく。

当然ながら132円で軽油を入れる気にゃなれず、免税軽油なのである。用意する書類はけっこう多い。以下並べてみよう(東京都のケースです)。

1)船検書
2)小型船舶登録事項通知書
3)住民票
4)印鑑証明
5)実印
6)カタログ
7)写真。前/横/後/エンジン/アワーメーター
8)申請書その1(税務事務所にある)
9)申請書その2(同上)

私の場合、事前に電話して必要な書類を教えてもらい、7)までを揃えて所轄の税務事務所に行ったら、申請書の書き方まで含め、丁寧に教えてくれました。5月22日に申請したところ6月8日以降に出来上がるという。そうそう。免税軽油の券、事前に必要量を決めなくちゃならなぬ。

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証明書と免税証を貰える

基本的に1年間は「仮免」みたいなものらしく、半年ごとに使うと目される量を申請。これを2回キチンと続ければ、1年ごとの本免になると考えていい。計画を積み上げてみたら半年間で1200リッター(走行時間にして48時間)になった。1月12日から5月19日までは40時間です。

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給油口の側にステッカーを貼らなくちゃならない

6月18日に都税事務所に行くと全て出来上がっており、免税証も受け取る。翌19日、早速マリーナに行って艇体に標識ステッカー貼り、60L給油。携帯タンクをえっちら運ぶ気合いの無いときは、マリーナのスタンドで入れられるようになりました。

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ボート・オブ・ザ・イヤー

第一回『日本ボート・オブ・ザ・イヤー』の一次選考結果が発表された。以下、簡単にレギュレーションの紹介をしておきます。まずは区分。フネといっても様々なジャンルがあるため、以下、7クラスに分類されている。

・国産小型艇クラス(20フィート未満)
・国産中型艇クラス(20フィート以上。40フィート未満)
・国産大型艇クラス(40フィート以上)
・輸入小型艇クラス(20フィート未満)
・輸入中型艇クラス(20フィート以上。40フィート未満)
・輸入大型艇クラス(40フィート以上)
・PWCクラス(水上オートバイ)

一次選考はそれぞれにクラスに選考委員が持ち点の10点(1モデルは必ず5点。それ以外のモデルに5点を配点する)を投じ、1位を決めるというもの。部門賞と考えればよかろう。ボート業界以外じゃあまり認識されていないことながら、ヤマハの勢力たるや強力なのだという。

確かにヤマハって4輪業界のトヨタや、2輪業界のホンダ以上の販売シェアを持ってます。そんなことから「国産クラスはヤマハばっかりになるのでは?」と危惧する声も出ていたそうな。しかし! フタを開けてみたら、意外や意外。ヤマハ、大苦戦だったりして。以下、結果など……。

・国産小型艇クラス(20フィート未満)            アキレスHB-315LX
 
・国産中型艇クラス(20フィート以上。40フィート未満)  トヨタ・ポーナム28L
  
・国産大型艇クラス(40フィート以上)            ヤマハ・イグザルト45

・輸入小型艇クラス(20フィート未満)            エッジウォーター170CC

・輸入中型艇クラス(20フィート以上。40フィート未満)  シーレイ38サンダンサー

・輸入大型艇クラス(40フィート以上)            サンシーカー・マンハッタン60

・PWCクラス(水上オートバイ)                シードゥRXT-X255

ヤマハ。1モデルだけでありました。ちなみに私の5点は、3クラスのみ1位と違います。国産中型艇を『ヤマハFR32』に。輸入中型艇を『ノルディックタグ32』に。そしてPWCは『男カワサキJSウルトラ250X』としました。試乗レポートを読んで頂ければ理由が解って頂けると思います。

今後は3月12日発表(ボートショー会場で行われる)に向けての第二次選考。7艇種の中から1艇種が栄えある第一回『日本ボート・オブ・ザ・イヤー』に輝きます。

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