シーレイ38(ゼウス)

『シーレイ』は世界一売れているアメリカのボートメーカーとして有名。ここの『380サンダンサー』というフネは、2008年のボート・オブ・ザ・イヤーの有力候補である。『ゼウス』という舵から左右のエンジン制御まで電子制御(バイ・ワイア)の特殊な駆動システムを採用しているのだ。

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めちゃ派手でカッコ良いフネです

どんなモノが詳しく知りたかったので見せて貰う。すると「試してみますか?」。いやいや乗って驚きました! フネで一番難しいのが離着岸。26フィート以上のフネになると、「押さえろ~!」とか「ぶつけるな!」「引っ張れ!」等々、離着岸の時に怒鳴りまくることなど当たり前!

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強風下の「車庫入れ」も余裕のよっちゃん

風のある日なんか酷いモンです。これじゃ教養のあるお客さんは引く。そこで艇体を横にズラす『バウスラスター』という装置を付けるのだけれど、やっぱり強風下じゃ難しい。ゼウスはジョイスティックで艇体を横に動かしたり回転させたりナナメに動かしたりと、自由自在に動かせるというシステム。

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このスティックだけで自由自在に動く

トヨタのポーナム45にも同じようなシステムが付くけれど、ゼウスは超パワフルなので危機回避時に逃げるのも楽。何より駆動系のショック小さく質感あります。走りも軽快。大型バスと同じ12m/8,8トンのデガいフネが、スポーツカーのように曲がってくれるのだ。

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ドライブは左右別方向に油圧で稼動する

エンジンは380psのカミンズ・ディーゼル×2基。荒川河口で全開したら、32ノットも出る。後日、風速15mという強風下で試乗したが、パワフルなゼウスシステムとあってスムースに離岸! 逗子マリーナの出口は凄いことになっているけれど、船首の浮力が大きいらしく軽々と波を越えていく。

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380馬力のカミンズ×2。燃費は22ノットで100L/h程度

真正面からの波に対しパワー入れたらすげぇの何の! パリダカの砂丘越えみたいな感じでどっかんどっかんハネながら進む!こんな荒天の中、スロットル開けて走れることに驚く。聞けば、このくらいなら問題ないとのこと。シーレイというとナンパなフネというイメージが強いものの、イメージが変わりました! 

こんな海況でした

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