ヤマハ ナイトロ

フネギョウカイの最大手といえば、アメリカの『シーレイ』である。日本でもシーレイ240260は人気モデルとなってます。私もポーナム26Lと最後まで迷ったほど。しかし残念ながら日本のメーカーを見るとシーレイのような「いかにも楽しそうなフネ」無し。強いて言えばヤマハのラクシアくらいか?

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デザインは個性的で素晴らしい

ただラクシアだってシーレイのような開放感を持っていない。今後大きなマーケットになるだろう中国などを考えれば、ヤマハも4ドアのオープンクーペのようなモデルをラインナップしておきたい。そんな流れで開発したのが今回紹介するナイトロである。商品コンセプトは「維持が容易な船外機を使ったシーレイ」です。

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エンジンが少し見えている

艇体(ハル)の長さは27フィート級。350馬力の船外機をボディ構造物の下に隠すという面白いデザインを持つ。率直に言ってカッコ良いです。もう見るからに「「遊びに行くぞ~っ!」てな感じ。ちなみに基本設計は『エスクワロ』という27フィートのキャビン艇。試乗した『ナイトロX』というグレードだと2190万円。

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バウの形状が特徴的

前置きはこのあたりにして試乗といきましょう。最初のドライバーはマリーナを出てアクセル全開! キンモチ良いし速い! 比較的穏やかな海を5,4リッターV8の「クォー!」という音を響かせ36ノットくらいでカッ飛ぶ! こういう使い方をしている限り、ナイトロはステキだ。ハンドリングだって良好。

東京湾が狭く感じちゃうほど。ベイサイドマリーナから八景島のあたりまでクルージングしてアンカリング。海水浴なんか最高だと思う。そんなことを考えていたら、私の番となった。私の使い方ってヘビーです。そもそも東京湾奥のマリーナだからして、遊びに行こうとすれば観音崎まで1時間半。

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燃費は36ノットで1時間120L。25ノットで70L程度

東京湾なので当然ながら大型船の引き波多く、帰りが荒れた海になることだって普通。そんな時は20ノットくらいで巡航する。それ以上出すと、波でハネて背骨折っちゃう。ということからナイトロで20ノット巡航してみたら‥‥。何と超難しい! 20ノットだと速度が落ちてきちゃうのだ。

というか滑走(プレーニング)状態にならない。安定して走れるの、25ノット以上というイメージ。つまり荒れたら、泣きながら8ノットくらいで帰ってこなくちゃならんです。こう書くと「荒れた日には乗らない。荒れそうになったら全開で帰ってくればいい」。まぁそういうフネです。少し波があればマリーナでパーティだ。

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右側がテーブル

パーティ用のフネ(ギョウカイじゃ宴会船と言う)としての資質は上々。天気良ければ一番上の写真のように5人くらいでテーブルを囲める。天気悪いならキャビンに入るとシーレイのようなレイアウトになっており、5人で囲めるテーブルにギャレーも付く。酔いつぶれたら大人2人がゆったり寝られるバースだってある。

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この奥が案外広いベッドルーム

以上、私の使い方からすれば全く厳しいけれど、天気の良い日だけ乗ってパーティをするような使い方をする人なら愉快な相棒になってくれることだろう。その場合、シーレイとジックリ迷うことをすすめておく。ナイトロを買う予算があれば『シーレイ280』だって手が届いちゃいますから。 

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スナガ イーグル675

2010年のボートショーでデビューしたイーグル675は、見た瞬間から「乗ってみたい!」と思える魅力を発していた。桜の咲く時期に東京湾マリーナで試乗会を行っていたのだけれど、残念ながら先約あって試せず。ステアリングを握れたのは、寒風吹きまくる12月の海でございました。

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マイアミあたりの遊び人が似合う

写真を見て頂けれわかる通り、クルマでいえばケーターハムのようなオープンカー。小さい小さいウインドシールドが付くのみ。だからこそカッコ良いのだけれど、耐候性という点で厳しい。しかも水着で乗って快適な時期ならともかく、北風びゅーびゅーの中で濡れたら厳しい修行以外のナニモノでもない。

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シートレイアウトは2+3

覚悟を決めて湘南サニーサイドマリーナを出港。南に進路を取ってアクセル開けていく。するとどうよ! 濡れない。下の写真の通りコクピット下あたりから始まるチャイン(水をコントロールするためのスポイラー)が良い仕事をしており、バウ(船首)から上がるスプレーを見事にたたき落としてます。

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これで30ノットを軽く超えている

少なくとも向かい風&追い風で走っている限り、全くスプレー浴びない。小さいウインドシールドも効果を発揮しており、案外風も気にならず。しかし! ターンするや強い横風でビショビショ! こらもう40フィート以上のクルーザーだって濡れる。オプションでいいからフロントウインドを出したらいい。

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ハンドルが二つ?

イーグル675の大きな特徴になっているのは、左右どちらのシートでも操船出来ること。フネに乗っていると操船を変わる機会って案外多い。普通ならよっこらしょ、と入れ替わるのだけれど、このフネはそのまま飛行機のように「You have」「I have」(飛行機で使う交代の時の合図)でOK。

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スロットルは中央

船外機には珍しく2本レバーを採用している(1本が前進/N/後進。1本はアクセル)。面白いアイデアながら、慣れないと誤操作しやすい。1本でも問題ないかと。セットさえれていたエンジンはスズキの150馬力。このエンジンで47ノット(!)出ると言うから素晴らしい! フネの44ノット、クルマなら300km/hだ。

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リアシートは3人掛け

アクセル全開したら速いのなんの! 30ノットくらいで走っている時にアクセル全開すると、背中をケ飛ばされるように増速するほど! もちろん波の中を全開で走れば飛ぶし叩かれるけれど、予想外に当たりは柔らかい。ハル(船体)の設計や構造が良いのだろう。日本のフネと思えないほどしっかりしてます。 

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20ノット巡航なら17L/hくらいだという。燃費抜群に良い!

一方、22ノットくらいで巡航するとエンジン音は静か。乗り心地も驚くほどよい。また、この手のボートだと普通なら走り出しに大きくハンプするけれど、ほとんど感じない。「走り」は100点です! なにより上質。価格はエンジンセットで450万円程度。ボート入門には最高かもしれません。

イーグル675のWeb

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大島へ行く(新島にも寄りました)。

8月13日

フネに乗っていると、やはり「島を訪れてみたい!」という気持ちがムクムク湧いてきます。もちろん30フィート以上の大きなフネなら多少荒れたって問題なし。大島なんて余裕のよっちゃんでしょう! けれど20フィート半ばのプレジャーボートで外洋に出て行くのは容易じゃありません。

そんなこんなで今回は私のポーナム26Lでなく、一回り大きく不沈構造を持つ『ボストンホエラー29』という洋風フィッシングボートであります。エンジンもホンダの225馬力の2機掛け。メンバーは近所に住んでいるフネ好きの松本さんと、やはり近所の高山さん。そして三浦半島芦名港の現役漁師さんの4名。

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行きの写真を撮る余裕無かったので帰りです

三浦半島のマリーナを10時に出港した直後は超快適! 上の写真のように、アクセル全開。この調子なら1時間少々であっけなく大島に着いちゃいますね、みたいな話をしていたら、突如南西からの風が強くなり、荒れ始めちゃいました。20ノットで走っていると29フィートのフネが宙に浮くほど。

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この写真も余裕のある翌日に撮ったもの

ボストンホエラーというフネ、丈夫らしいけれど、荒れた海でハネると「当たり」がキツいの何の! 背骨折れるぞおい! 荒れた海にも強いフネだと 思っていたのに、そうじゃありませんでした。こら辛抱タマランとスローにする。そのままだと飽きちゃうので、緊張感を保つべくトローリングの仕掛けを流す。けっこう海鳥がいるのだ。

しかし! 大島に近づくにつれ、どんどん南風強まりもはや白波立つほど。デッドスローでも厳しい状況になってきた。ビジターも受け入れてくれる「野増港」を目指していたのが、緊急避難的にイチバン近い元町港へ逃げ込む。誰もいないので元町漁協に人当たりの良い松本さんがお酒を持って「南風が弱まるまで置かせてくれますか?」。

すると漁協に居た若い人は「そうですか。ちょっと理事長に聞いてきますね」。すぐ戻ってきて「ダメだということです。すぐ出て行ってくれと言ってます」。漁港というのは税金で作られているもの。緊急時くらい使わせてくれたっていいでしょう。数少ない「信頼できる役所」である海上保安庁が、もう少し指導して欲しい。

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ホウホウの体で入港したら元町の漁港でした

仕方なく大荒れの元町湾口の三角波に翻弄されながら出港。視界悪い中、デッドスローで野増港に向かう。この港は一度漁協が解散。新しく出来た漁協の人たちはフレンドリィで、礼節さえ守ればヨソ者も受け入れてくれるそうな。プレジャーボートのオーナーと漁師さんはもう少し仲良くすべきだと思う。

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ということで無事大島着! 野望その3を見事果たす!

上の写真が余裕のよっちゃんに見えるのは、翌朝だからです。着いた日はアタマからグショ濡れ。写真なんか撮ってる余裕ありませんでした。野増港からタクシー呼んで本日の宿まで。相変わらずの大島流ホスピタリティだったけれど、掛け流しの温泉で食事もなかなか美味しかった。

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やっぱり海はいいです!

15時くらいに宿到着。お風呂入り、明るいウチから港で買った「島」という神津島の焼酎を飲む。1升2020円。これがイケます! プレミアム付き のブランド焼酎に勝るとも劣らない。そのまま夕食に突入。終わった頃には皆できあがってしまっており、19時過ぎには雑魚寝状態。爆睡です。 

8月14日

昨晩は全員19時くらいに沈没したので早起きかと思いきや、7時まで爆睡。朝風呂に入ってゴハン食べ、9時出港。天気予報だと終日穏やかとのこと。まぁ昨日も天気予報や天気図を入念にチェックしての出港だったが、早い時間にあれほど南風強くなるなどと予想出来ませんでしたかんね~。

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朝は昨日と打って変わり穏やか

とりあえず「鳥山を見つけたらいっちょカジキ釣ってやるぜ!」の予定で出航! しばらく大島西方海域周辺を流したものの、芳しくない。目の前に利島と新島が見えているので「じゃアチラの方向に行ってみましょう!」。周辺の海域にはトローリングしてるフネが多数出てます。

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利島と御蔵島は絶壁に囲まれている

大島から利島は多少ウネリがあるものの、カジキの夢を見ながら1時間で到着。いつか避難港として使うこともあるかもしれない、ということで利島港に入ってみることにした。港の構造は以前イルカを見に行った御蔵島とそっくり! 右に東海汽船の岸壁があり、左側に高いコンクリートウォールで囲まれた漁港というレイアウト。

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御蔵島と見間違えます

すぐ港を出て隣の新島へ向かう。しかぁし! 利島と新島の間にある鵜渡根島を越えたあたりで、突如北東からの強風になる。穏やかだった海が一転!  あっという間に白波だらけ。このあたりの海域「ナライが吹くと荒れる」(ナライ=北東風)と言われていることは知っている。大島まで戻るより新島が安全だ。

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新島であります

松本さんと私は海に対する観念が似ている。「安全第一。心配なら今日は新島に泊まりましょう」。ということで新島港に。入ってきた漁船に「どこに繋げばいいですか?」と聞いたら「ナライが吹いてきたから今日はもう誰も出ない。突き当たりの空いているトコロならどこでもいいよ」。

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オジサン世代にとって憧れの新島。松本さんも来たそうな

なんとオヤジの野望その10くらいになるハズだった新島上陸を果たす! 港でたまたま通りがかったタクシー(タクシーは島に4台)に乗り「なんかお昼食べられるトコロまで」。するとアイソの良い運転手さんでありました。このホスピタリティ、その後何度も感じたのだけれど、新島って大島や三宅島などと全く違う。

ムカシから観光の島として人気だったこともあり、お土産屋さんのオジイさんから売店のオバさんに至るまで皆さん明るく外向的。そのムカシはおそらく 肉食系の男女入り乱れるナンパ通りであったろう目抜き通りにはガイジンさんも多数。私がイメージする「南の島」に限りなく近い。伊豆七島で休日を過ごすな ら新島でしょう!

新島で遊んでいるウチ、ナライも弱まり始めてきた。天気図を見ても基本的に今日は荒れる要素無いのだ。小さい気圧の谷の通過だったのね、ということで出航! 帰路につく。されど新島~利島~大島までの海況は29フィートのフィッシングボートじゃ限界に近かった。常時両手でどこかに捕まってないとダメ なのだ。

アタマから濡れるのは当然。空中に飛んだ後、着水の衝撃に耐えるためには(最大で5m程度の高さから落下。着水する)、立った状態でヒザのバネを使わないとダメ。座るなんて不可能。両手両足を鍛えるのは最高かもしれません。大島から先に行こうとすれば、波に上手にあしらうフネが必要だとシミジミ感じ ました。

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帰宅して「」。この焼酎、ホントにウマい。通販もやっているそうな

大島の島影に入ったあたりから波も収まり始め、相模湾に入るやベタ凪! ボストンホエラー本来の持ち味をフルに引き出し、35ノット以上の高速巡航で三浦半島へ。30分前までの格闘が信じられないほど。やがて油を流したような海となる。いやいや海の奥行きは深い。面白いです! 厳しい厳しい修行ながら楽 しい2日間でありました!

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日産サンキャット22

サンキャット22はサンキャット26に続くカタマラン(双胴艇)のシリーズである。圧倒的なシェアを持つヤマハに対し、オリジナリティで勝負しようと言うことなんだと思う。この作戦。なかなか面白い。というのもモノハル(普通の船型)より接水面が小さく、走行抵抗少ない。当然ながら燃費良いという大きな特徴を持つのだった。

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こんな形状のハルを持つ

なのになのに! 日産マリーンはあまり意識していないようで、22フィートのフネに135馬力という大出力のエンジンを組み合わせてきた。燃費を聞 くと「おそらく1時間あたり25Lくらいだと思います」。私が以前乗っていたサンクルーズ22で115馬力。18ノット巡航なら20L/1hだった。それ より絶対良いハズ。

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「センターコンソーラー」と呼ばれるタイプ

試乗艇に90馬力仕様を選択し(最高速は28ノット出れば十分)、徹底的に燃費を追求したらいい。20ノット巡航で18L/1hを切れれば相当燃 費良いフネだと言える。というか、そのくらいのポテンシャルを持ってると思う。日産のカタマランにはぜひとも新しい切り口を見せて欲しいです。

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135馬力は背も高い

価格は135馬力とのセットで365万4千円。90馬力のセットだと325万5千円。75馬力でも走れると思うけれど、価格は10万円しか安くならないだろう。だったらパワーに余裕のある90馬力を選びたい。参考までに書いておくと135馬力と90馬力だと50kg違う。重心を低くできるというメリットも大。

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このエンジンなら34ノットくらい出るそうな

クルマと違い、ボートは試作艇と市販モデルの距離が極めて近い。というか、試乗艇は試作艇だと言っていい。おそらく日産の開発担当者も135馬力と組み合わせてみたらオーバースペックだったと感じてるんじゃなかろうか。自分で乗るなら一瞬も迷わず90馬力にする。

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広いバウデッキは良い釣り場所になる

日よけのTトップ(オーニング)は何とアルミ製! 見たらめちゃめちゃ凝った作りになっている。レーシングカーのロールケージか! あれば便利ながら、40万円もするそうな。お大尽なら決して高くない内容なれど、とりあえず買ってから考えたらいい。もっと簡易で安い汎用オーニングもありますから。 

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さすが純正だけあってパイプの取り回しが美しい

ヘルムステーション(操船場所)は二人並んで座れる。シーバスや鳥山を追い掛けて青物を狙うような釣りをするには文句なし。その気になればヘルムステーションの前に一人。エンジンの前に一人、の4人まで快適に座れる。エンジン横も座れるけれど、間違いなくビショビショになるだろう。

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エンジン横のシートは好天用

走るとどうか? ハルの重量が850kgと軽い割に高い剛性を持っている。やはりカタマランなので構造的に有利なんだろう。アメリカ製のセンターコンソーラーのようなガッシリした乗り心地を持つ。ハネるような高さの波じゃなければ、当たりもソフト。30ノットオーバーでも直進安定性良く、なかなか快適。

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ただカタマランの特性上、ハンドルを切るとクルマのような横Gを発生する。転倒するようなことにはならないだろうが、ハンドレールなどを握っていないゲストはバランス崩しやすい。といったことを考えても、小さい馬力のエンジンがおすすめです。ま、センターコンソーラーで移動するときは着席が基本ですけど。

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釣りの相棒にゃ最高でしょう!

意外だったのはスプレーを浴びないこと。基本的に引き波が少ない上、波のさばき方も上手なんだと思う。チョッピーな条件だったにも関わらずキャノピーは完全ドライ。また、カタマラン最大の売りである「停船中のロールの少なさ」に感心しきり。24フィート級に匹敵する安定感でした。

その後、115馬力を試すと「やっぱし馬力低い方がいい」でございます。双胴艇は高速域で転舵すると横Gを出してしまい不安定になる。馬力の低いエンジンなら速度も出ないため安心。そ れにしても燃費良い! 37,8km(約20ノット)で1時間あたり約16L。リーンバーン制御で15%前後実用燃費良くなっているそうな。

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私が先日まで乗っていた先代BF115付きの日産サンクルーズ22は18ノットで1時間20L。20ノットだと22~23Lくらい喰いました。新型BF115なら20ノットで1時間20Lくらいだと思う。おそらく115馬力エンジンの船外機じゃ世界一燃費いい? しかもトルクあるため、回転数だって低い。

 

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ヤンマーEX33

●ヤンマー初のプレジャーボート?

ヤンマーのフネと言えば質実剛健! ロープ引っ張ってフネを寄せて飛び乗り、おもむろにエンジン始動。スロットル全開で「グロロロロロ~ッ」っと釣り場に向かうというイメージ。カジを握るのはネジリハチマキにフィッシングベストという、漁師の釣り人の中間くらいのイメージであります。

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けっこうカッコいい!

しかしヤンマーも新しいジャンルを切り開きたかったのだろう。釣りだけでなくクルージングボートとしても使えるようなフネを開発してきたのだった。デビューは2009年のボートショー。私も会場で初めてこのフネを見たのだけれど「これがヤンマーか?」と驚いた記憶があります。

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全長10,63m。全幅3,3mと大柄

全体的な雰囲気はポーナム28L風。ルーフのラインや、ハルの形状からして頑張ってます。それでいてヤンマーのフネらしさを感じさせるラギッシュ(オトコらしい)さが出ている。なかなか上手だと感心しきり。リアデッキには乗船ゲート&カジキを引き上げ場所まで付く。スパンカーは付けないで欲しい。

●インテリアもなかなかの仕上がり

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エアコンはオプション

インテリアも上々。さすがにパッセンジャーシートの仕立てはスパルタンなトラック感覚ながら、ヘルムステーション(操船席)のシートは厚みもあって座り心地良い。個室トイレはヘルムステーションの前。バウに無理すれば2人くらい寝られるバースが付く(微妙なサイズのセンターテーブルも)。

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ステアリングやストッロルレバーは質実剛健

ヤンマーの文法通り、2本レバータイプ。左側が前進-N-後進の切り替えで、右の赤いレバーでパワーのコントロールを行う。ヘルムステーション回りは非常にシンプル。ウッドのステアリングと、ウッド調パネルでも張れば相当見栄え良くなるだろう。スイッチも質実剛健タイプ。

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電動マリントイレ

さすが33フィートになると広いトイレが付く。これなら女性のゲストだって気軽に使えると思う。また、成人男性でも十分な高さを確保。手を洗うシンクまで付いてます。ちなみに私のポーナム26Lにもトイレが付くけれど、用を足そうとすると相当アクロバティックな姿勢を要求される。

●3人くらいまでならオーバーナイトも可能?

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バウバースはやや窮屈

ヤンマーのフネは基本的に日帰りを想定しているらしく、バースなど積極的に確保しようとしていない。EX33も広い室内スペースを持つが、寝ようとしたら3人くらいまで。バウバースに一人。ソファに一人。床に一人といった感じ。1人分でいいから、快適なバースがあったらいいのに。

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ナビシートはやや着座位置低め

ポーナム28Lなどと違い前向きのナビシートを装備するのは有り難いが、どうせならもう少し高い位置に座らせて欲しいところ。これでヘルムステーションのシートくらいの質感あったら文句無し。それでも従来のヤンマーのナビシートと比べれば100倍くらい良いですけど……。

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背もたれは引っこ抜いて差し替える

●走りはタクましい!

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夕方の東京湾で全開を試す!

では試乗と行きましょう。1軸シャフト船ながら、オプションのバウスラスターが付いていたため楽々と離岸。ただヤンマーのバウスラスター、おそらく世界一賑やか。「バルルルルルル!」と元気良い音を出す。エンジンは6気筒5,8リッターのディーゼルターボ。防振マウントのため、けっこう静か。

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6LY2-ST(380馬力)

ただハイブーストの高出力タイプなので、ターボラグ大きめ。2400回転だと22ノットくらい。全開すると3100回転回って30ノットを少し切る程度か? 必要にして十分な性能だと思う。燃費は22ノット巡行なら40L/hくらいとのこと。600Lタンクを満タンにすれば、14時間近く走れます。

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これだけ水線長あると東京湾も余裕

残念ながら荒れた日は試せていないが、大きめの引き波に飛び込んだくらいじゃ全く問題なし。何と言っても日本の海に強いヤンマー。遠征帰りの2~3mくらいの波なら、何なく走れるとことだろう。価格は2089万5千円。これくらいのフネを持てれば、人生何も文句ありませんな。

・EX33のWebサイトへ

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夢の島マリーナのキス釣り大会

今回は準備期間が無かったのか、開催のお誘いから10日後のエントリー締め切り。社会人だと10日後の予定はフィックスされている。そんなこんなで、魅力的なイベントながら今回のエントリーは25人でありました。私のチームは5人のエントリー。優勝の確率5分の1であります!

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7時半からミーティング&競技規則の確認。下の写真は釣りに関しちゃ漁師顔負けのノウハウを持つ金子さん。釣り場所の情報などをアナウンス。といっても盤州か中ノ瀬か木更津か富津か金沢八景か、ですけど。当日は南風が強まるという予報。どこを狙うか相当悩ましい。

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金沢八景(行程80分)まで遠征しようと考えたものの、失敗したら取り返しが付かないので、まず馴染みの中ノ瀬(行程40分)に向かう。するとどうよ! 底引き網が入ってしまったらしく、最初のポイントはノーフィッシュ。こらダメだと他の釣り船が集まっている場所に移動するもショッパい。

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私は何とか最低基準の5匹(5匹の重量で勝負)を確保したものの、ちっちゃいの何の! 天ぷらなら一番美味しいサイズながら、勝負にならん。しかも同行のメンバーは0~2匹。このままだとアカン! ということで、盤州のアクラインの橋脚下を攻めてみることにした。

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しかし! ここも底引き網が入ったらしく全くダメ。木更津港の入り口で釣れている情報なので、再び移動。けれど本日は運に見放された。以前一緒にタイ釣り修行に行った方(フネは同じポーナム26)と盤州から同時に移動したのだけれど、木更津でアンカー入れた場所で決定的な差が付いちゃいました。

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上の写真のような巨大キス(肘たたきと呼ばれる)を立て続けにゲットしたそうな! 私らと言えば、1匹だけ巨大キス上がっただけ。木更津でも3カ所移動したのに。キス釣れなかった人さえ1名出しちゃいました。しくしく。船長の運が悪かった。まっこと申し訳ありませんです。

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終了後は天ぷらパーティ。夢の島マリーナの顔であるクールな麻生さんや(右から3人目)、金子さんがキスの天ぷらを揚げまくる! 骨の処理がいい加減な”料理人”がいたらしく、食べるとガリガリする天ぷらもありましたけど、まぁ美味しいの何の! これだけで3500円のエントリー費のモトは取れた気分(ビール付き)。

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右はトヨタマリーン。そのお隣はスズキマリーンのヒト。ヤンマーのヒトや、マリーナのスタッフを含め、楽しませて頂きました。

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それにしても新鮮なキスの天ぷらは絶品です。下のコドモ(3歳)は普段サカナなど食べないというのに、何と6匹ものキス食べた。筆力不足で常時に伝えられないものの、ホントに美味しい(多少ホネが残っていたとしても)。江戸前で獲れるサカナの中じゃ最上級の味だと思います。

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キス釣り大会にヤンマーとスズキが協賛しており、それぞれフネを出してました。ヤンマーの『EX33』は9人ものゲストを乗せ参戦。木更津で良い成績を挙げてました。参考までに書いておくとヤンマーEX33は今回のボート・オブ・ザ・イヤーの有力候補。近々試乗する予定。

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中ノ瀬/盤州のキス釣り

ハゼと並び、東京湾で最も手軽な釣りモノの一つがキス。6月からシーズンに突入し、晩秋まで楽しめる。東京湾全域で楽しめるようだけれど、湾奥からだとアクアラインの橋脚から南側に広がる盤州(6m~10m)か、中ノ瀬の北側(14m~18m)。富津もいいらしいけれど、まだ試せていない。

ちなみに盤州は比較的波が穏やかな反面、フグなどに悩まされる。中ノ瀬はキスだけでなくカレイやサバ、アジ、イシモチなどバラエティに富む釣りモノを楽しめるものの、航路に近いため絶えず大型船の引き波を受け揺れる。富津は揺れも釣りモノも面白いそうだけれど、湾奥からだと遠い。

<6月27日/中ノ瀬>

ということでまずは中ノ瀬。午前中なら穏やかだろうと荒川沖に出ると、今日もユルくない波だったりして。それでも昨日より少しマシか。45分で中ノ瀬に到着。土曜日とあって釣り船やプレジャーボートがけっこう出ている。水深16mの場所にアンカー打ち、エサ(ジャリメ)付けて着底させたら、もはやブルブル来てます。

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お迎いのバースの方は”海”の超ベテランなのに初めての釣りだったそうな

リール巻くと、気持ち良い手応えと共に上がってきたのは良いサイズのキスじゃありませんか! 意外にも相当嬉しかったりして。ポイントは北側から中ノ瀬に突入! 徐々に浅くなるので、15m前後の適当な場所にアンカーを投げ込めばよろしい。下の写真の赤灯は中ノ瀬の北限です。

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サメやアジも釣れました

<7月4日/中ノ瀬>

朝から釣り仲間の遠藤さんと中ノ瀬のキスなど。いやいや休みが待ち遠しかったであります! 雨の予報だったものの、んなこと全く気にせず。案の定、 時々晴れ間まで出るという釣り日和。珍しく風もない。そろそろ夏の海か? 9時少し過ぎに出船し、10時くらいから釣り始める。

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左側の竿は釣れたメゴチをエサにマゴチ狙い

先週のように「入れたら喰う」という状況じゃなかったが、飽きないペースでボチボチ。小さいキスならツマらんけど、割と良いカタなので面白いのだ。 けっこう引きます。時にはキスとカレイの一荷も(まるで夕食セットですね)。本日の外道はアジとサバ、サメ。されどマゴチ狙いはサッパリ。

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エサはジャリメ。ちょいと気持ち悪い

それにしても楽しい! 海の真ん中にユラユラ浮かびながら、ヨタ話なんぞしつつ、魚がエサ喰うのをノンビリ待つ。釣れる魚は小さいけど、み~んな食べてウまい。下の小さい方のカレイはリリースサイズなんだけど、針飲み込んで弱っちゃったので大切に頂くことにしました。

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東京湾のサカナはウマいらしい

<7月11日/盤州>

夢の島マリーナのディックス金子さんに場所を教えて貰い、盤州に行ってみる。アクアラインの橋脚沿いが釣れると聞いていたのだけれど、なるほど釣り船多数出てます。良い場所に入る隙間を探せなかったので少し離れた水深6m前後にアンカー入れる。なるほど波もなく快適だ。

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釣りはストレス解消に最高ですね

例によって四方山話しながらの釣りなので、真剣じゃない。それでも飽きない程度にポツポツおかずをゲット! 煮付けたら美味しいそうな小さいタコも 2つ釣れました。後で聞いたらタコもシーズンなんだとか。今度はタコ用の仕掛けも持ってきましょう。1時間ほど釣って寄港。

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とりあえず明日の夜に天ぷらで頂く予定。下は20cm定規です

<7月18日/盤州>

5時に起きてマリーナへ。もはや週末のお楽しみとなってしまったキス釣りであります。先週に続き、アクアラインの近所にある「盤州」を狙う。全般的に低調。周囲の釣り船も釣れていない。しかも私はフグに攻められエサばかり取られる状況。ダブルスコア(私はキス3。イイダコ1)で遠藤さんに負けまし た。

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後ろはアクアライン。釣り船も多数出てる

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スナガ イーグル495SE

久々に「走りを楽しむ」という王道をゆくフネがデビューした。簡単にスペックを挙げると、全長5m。60馬力の船外機をセットした状態で普通免許OKのトレーラーに乗せられ、299万2500円というプライシング(エンジン&トレーラーを含む)。

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いわゆる「スポーツ艇」であります

フネは写真を見ていただければ解る通り、クルマでいえばライトウエイトスポーツカー風。フネの場合、スペース的に余裕あるため後席も付く。艇体(専門用語だとハル)はカーボンも使われており、素晴らしく軽いという。

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浮き姿はこんな感じ

もちろん波のある海を走るフネでなく、ジェットスキーなども楽しめる穏やかな沿岸や、東京湾奥に代表される運河などで遊ぶのに最高である。どれどれ、と満潮時の運河を試してみたが、くぐれない橋無し! 花見や花火用としてもいい。

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けっこう座り心地良い4シーターです

エンジンは60馬力ながら軽さを生かし、2名乗船で33ノット! 90馬力まで積めるとのこと(その場合、重くなるため普通免許で乗れるトレーラーでは引っ張れない)。90馬力積んだら40ノット以上出ると思われる。けっこうスリルあると思います。

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この写真は私じゃありません

もちろん波のある海面で元気よく走るとスプレーを浴びる。夏場なら覚悟して乗れば涼しい。濡れたくないなら20ノットくらいまで落とし、チルト(電動)で少し船首を上げ気味の姿勢にしれやれば大丈夫。20ノット巡航だと1時間10L程度と燃費も良好。

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水面がめちゃくちゃ近い!

意外なことに艇体剛性が高く、引き波を喰っても多少ジャンプしてもガッシリしている。90馬力積み濡れるのを覚悟して攻めれば、相当スポーティかと。穏やかな海域なら釣りなども楽しめます。軽く操船が簡単だから、ビギーナーでも安心して乗れる。

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このトレーラーが標準で付く

その他、釣りを意識した2シーターの『495』というモデルもある(フネの前方に広いスペースを確保してある)。そちらならトレーラー付きで269万円。大きなフネを持っているなら、セカンドボートにもいいんじゃなかろうか。

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